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2017年4月 5日 (水)

就業動機の変遷

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


入社式の季節。

  希望に胸膨らませて社会人の扉を開く。

フレッシュな若者が街に溢れる時期である。

  入社の動機。

新入社員それぞれに、その動機は違うだろう。
小売業に入った動機とは何だろうか。

  接客が好きだから。
  販売が好きだから。
  親の影響を受けて。

等々、様々な理由で入社して来る。
しかし、それと同等数の別の理由もあるだろう。

  他企業に内定がもらえなかったから。
  スーパーの別の業務に関心があった。
  とりあえず繋ぎでで入社しておこう。

等々の理由で入社して来る新入社員もいるだろう。

  中にはGMSの旅行業務に興味があった。

などという理由でこの業界に迷い込んだ若者もいたらしい(dadamaさんらしい)。
そういう私も、とりあえずの仲間である(笑)。
しかし、かれこれ30数年。

  何が自分をこの業界に引き止めたのか。

当初の入社理由は違えども、いずれこの業界の魅力に取り憑かれていったのは間違いない。

  当面は新たな世界に対する興味であろうか。

なんでもそうだが、新しいことを始めたときは習得していく楽しみがある。

  あれが出来た、これが出来た。

しかし、その業務面も担当者としての業務はたかが知れている。

  目の前の業務が飽きがくるもの。

そうこうしているうちに、別の動機が目の前に現れる。

  数値管理を任される。
  発注管理を任される。
  
等々の計数に関しての業務が新たに付け加えられる。
目の前の売り場の品出しや製造だけでなく、数値面の管理を任されるようになると、ちょっとはマネジメントの領域に踏み込んだかと嬉しくなったものだ。

  同時に職場の仲間とも付き合うようになっていく。

飲み会や旅行やスキーツアーや。
それはストレス発散にもつながり、仕事のストレスを抜くいい機会でもあった。

  しかし、まだまだ仕事の本質を理解したとは言えない。

何か、まだモヤモヤのとうなものを残しながら、現場に主任として栄転する。
当然、主任としての新たな責務に挑戦しながら、モヤモヤも消えていくが(笑)。

  更に、部下が増え数値責任も増えてくる。

部門の責任者になるという自覚と背負うものの大きさにやりがいを覚える時期であろう。

  そこで感じるのは、部下の力。

担当者やパートさんの協力無くして理想の売場は作れないし、その結果としての業績も達成出来ない。

  人との関わりや育成という業務の楽しさ難しさ。

更に、店舗別の販売コンテストでの単品量販という手法に触れ、売る喜びのようなもの得ることになる。

  秋刀魚100ケースを売り切る。
  生いか100ケースを売り切る。
  マグロ100キロを売り切る。

その達成感といったら、何ものにも表現出来ない満足感。

  売る喜びとはこの業界の本質であることを知るのである。

私は、なんと現場のチーフになって初めてこの喜びを知ったのである。
それは、店長としての現在でも脈々と体内に宿る仕事の源泉であろう。

  更に店長としての経営視点での領域の広がり。

色々な意味で、小売業の素晴らしさを知るのはこの時からであったかも知れない。

  地域との繋がりや東日本大震災で得た我々の使命。

その理念に従って店舗を運営するというやりがい。

  その大前提に立った全ての行為。

体内には脈々と販売の喜びを宿しながらも、同時に地域貢献や部下の人生を背負う醍醐味のようなものが日々の喜びとなって仕事への動機を支えているのである。

  仕事のやりがい。

それもまた成長していくのかも知れない。





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コメント

かわらいさん、コメントありがとうございます。
11名の新入社員。
素晴らしい人数ですね。
なんとかこの人数を機に人材の採用人数が大幅に増加していくことを願いたいですね。

投稿: てっちゃん | 2017年4月27日 (木) 22時55分

お二人よりまっとうな動機で入社した私ですが(笑)入ってからの方がやはり大事ですね。今期入社したのは11名とここ数年で最多です。動機はともかくこの仕事の楽しさを伝えて長く活躍してもらいたいですね!

投稿: かわらい | 2017年4月27日 (木) 15時50分

dadamaさん、コメントありがとうございます。
私も50過ぎからは毎年がカウントダウンの心境。
そして、カウントダウンを数え始めてから逆に充実した組織人生。
不思議なものです(笑)。

投稿: てっちゃん | 2017年4月 7日 (金) 00時02分

世界を駆け巡る夢を見て入社した本人です(笑)。昨日コメントしたつもりが消失しているのは連日の深酒の影響でしょうか(笑)。
部下に働き甲斐を伝えるには自分が働き甲斐を持たねばならない。働き甲斐を感じ得ないまま定年を迎える同僚も多い。私もまだまだ後輩に見せるようなレベルではないのですが残された時間も後僅か。何かを後輩に残してあげたいですね。バイヤーとしてはひよこなのですが商品に対する思い入れを伝えていければと思います。

投稿: dadama | 2017年4月 6日 (木) 20時15分

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