海外からの人材確保
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
先日、人事担当者が私に言った。
「海外から人材を確保してこいと言われました(笑)」
年々減少していく新規の学卒の採用者。
現状でも既存店の人材が減少していく中、新規採用者も厳しい状況を迎えている。
スーパー各社も海外へ目を向け始めた。
ここ数年から始まる海外へ目を向けた新規採用状況。
大手やリージョナルスーパーが続々と海外へ人材を求めて採用をし始めた。
昨年以上に多くの採用を見込む今年の政策。
そんな状況になってきているようだ。
そこで、先ほどの人事担当者の言葉である。
“いよいよ当社も外国からの新規採用か”
いずれそういう時代になっていくことは目に見えている。
人口の推移を見てみても、現状の企業を維持させていくには、海外からの人材確保が必須の状況だろう。
一番の問題は「言葉の壁」。
私も従来から外国人をパートに迎えて仕事をしてきたが、言葉の壁が一番の課題。
単純に言葉の壁というが、言語だけの問題かといえば根は深い。
日本人特有の本音と建て前。
いっとき、忖度(そんたく)という言葉がマスメディアを賑わしたが、まさに忖度を理解するから、日々のコミュニケーションを補う組織内でのネットワークが機能するのである。
お客様との関係に一番関連してくる部分でもある。
客商売の一番の醍醐味は忖度を感じさせる従業員の対応であり、それはいくらマニュアルで歌ってみても発揮できない日本人の心だからだ。
一言で言うと日本人が持つ文化であろうか。
それは、海外には海外の文化があり、例えばベトナムにはベトナムの文化があり中国には中国の文化があろう。
それらの母国の文化で育ってきた人材が、より複雑な文化を持つ日本で、より複雑なお客様商売の文化を理解できるかと言う壁が高くそびえ立っているのである。
更に複雑なのは能力の把握。
作業指示に対しての行動力。
その根底に、言葉の理解力だけなのか、その背景にその人の能力の高低が存在するのかどうか。
その判別に時間がかかると言うことだ。
言葉が理解できなくて行動に移せないのか、根本的に能力が低くて行動に移せないのかの判別が、我々の側で把握できない点であろう。
上記2点をどう克服していくか。
何れにしても、ノンストップで状況は深刻化している。
そして、就業意欲の高い若者達が海外には溢れていることも事実。
しかし、同業各社ではすでに数年前からの採用実績もあり、今後もその実績は拡大させていく予定であると言う。
このスピードは急ぐべきであろう。
必ずそんな人材が活躍する時代が来るだろうし、そのノウハウは企業ごとに積み重ねる必要があるからだ。
これこそ、変化への対応と呼ぶべきか。
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コメント
かわらいさん、コメントありがとうございます。
えっ!、そうなんですか。
採用に関しては一歩も二歩も進んでいますね。
是非、その後の効果を聴かせてくださいまし(笑)。
投稿: てっちゃん | 2017年5月 5日 (金) 23時19分
当社でも今年から初挑戦です。来月カンボジアから十数名技能研修生として採用しました。実際に働き始めてみないとなんとも言えませんが期待するところは大きいですね。
投稿: かわらい | 2017年5月 5日 (金) 21時04分
りっちゃんさん、コメントありがとうございます。
確かに本当に一生懸命仕事に取り組む方とそうでない方のギャップが大きいような気がしますが、それも文化なのでしょうか。意識の高い方に当たりたいですね(笑)。
投稿: てっちゃん | 2017年4月28日 (金) 23時06分
前任店はAPUという留学生が6割を占める大学がある関係で
色んな国の方と仕事をしました
ほとんどが夜間レジでしたが国民性の違いにはやはり戸惑いました
中国の方は春節に全員が三週間帰国したり(笑)
レジでの接客も見た目は日本人なので日本語が通じないとクレームになったり
それでも真面目な方、積極的な方もおり
個々の性格が関係するのはどの国の方とかは関係ないと感じます。
投稿: りっちゃん | 2017年4月28日 (金) 13時03分
dadamaさん、コメントありがとうざいます。
最近は意外にレジ部門が鬼門になりそうですね(笑)。
スーパーでのレジ業務。
接客という人生観が変わりつつあるのでしょうか。
投稿: てっちゃん | 2017年4月27日 (木) 23時31分
私達の環境を取り巻くリスクは色々ありますが以前にも申し上げたように人材が一番のリスクだと考えております。特に厳しいのがレジ部門。レジ部門が不人気な理由に働き甲斐のあり方が関係している気がしています。働き甲斐を感じる職場風土が真に求められますね。破竹の勢いだったネット販売も宅配人材不足で曲がり角に来ている。順風満帆の業界でも人不足による落とし穴が嵌るというカオスの時代となりましたね。
投稿: dadama | 2017年4月27日 (木) 19時23分