無断駐車
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
今日は日曜日。
芸能ネタの日(笑)。
しかし、残念ながらネタ切れである。
よって、先日の出来事を。
休日明けの副店長からのコミュニケノートの記載事項を見た。
「不審車が数日前から不法駐車しています」
当社の場合、閉店時に駐車場にクルマが停まっている場合は、翌朝になってもそのまま駐車されていた場合には張り紙を貼ることにしている。
ナンバーを書き添えて一万円の罰金を記載した張り紙。
とは言っても、ほとんどの場合はその張り紙を捨ててそのまま出て行ってしまうのだが、その張り紙を見た他の人たちへの抑止効果は抜群である。
副店長からの引き継ぎノートに記載のあったクルマをチェックしてみると、なんと、運転席側の窓が開いているではないか。
“これは怪しいな”
盗難車ではないか、と疑った。
通常の駐車であれば、絶対に窓など開けて外出しない。
盗難車か犯罪車か、どちらかであろうとの直感。
よって、即警察に通報した。
「不審な車が当店の駐車場に停まっているのですが。」
「犯罪に使用された可能性もあるので通報しました。」
そんな通報をすると確実に警察も動いてくれる。
しかし、その後もその不審なクルマは駐車場に停まったままだった。
再度、警察に電話で確認をすると、調査の結果盗難車ではないらしい。
ということは、所有者に連絡済みということだろう。
いずれお店に来るか、そのまま移動するだろうと推測していた。
そして、その夜のこと。
サービスカウンターから呼び出しがあった。
「店長、クルマを停めていた方が来られました。」
「窓が開いてい、バッテリーが上がっていたということでお怒りです。」
“お怒り?”
怒りたいのは、こっちの方だろう(笑)。
笑ってしまった。
とりあえず、サービスカウンターに出向いた。
“どんな野郎だ”
それ相応の男だった。
「どうしました?。」
相手の言い分は、駐車していたクルマの窓が開けられて、バッテリーが上がっていたという。どうしてくれる?、このままでは警察に届けるぞ、というような内容だった。
「勝手に駐車しといて、どのツラ下げて言ってんの?。」
喉元まで出かかったが、とりあえずその言葉は引っ込めた。
「違法駐車したクルマの責任まで当方は持てないよ。」
「この件は不審車ということで警察に届け済みだよ。」
そう言って、相手を睨み返した。
流石に警察に届け出済みとは思わなかったのだろう。
相手の態度がコロッと逆転した。
「わかりました。失礼しました。」
その後、数分後に再び、サービスカウンターから呼び出しがあった。
行ってみると、先ほどの男である。
「誰かバッテリー充電用のコードをお持ちですか?。」
“どのツラ下げて”
言いかかったがやめた(笑)。
困った時はお互い様。
従業員に一人所持していた方がいたので対応した。
「ありがとうございました。受けた恩は必ず返しますので。」
謙虚な姿勢はどんな時でも相手を受け入れさせてくれるものだ。
| 固定リンク
コメント
かわらいさん、コメントありがとうございます。
この言い回しは必ず警察が動いてくれる殺し文句だと思います(笑)。
投稿: てっちゃん | 2017年4月27日 (木) 22時43分
どんでもない野郎ですね!(笑)とは言ってもたくさんいますが。「犯罪に使用された可能性もあるので通報しました。」今後不法駐車の時は使わせていただきます!
投稿: かわらい | 2017年4月27日 (木) 15時17分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
20年も昔だと、このような先輩がゴロゴロいたような気がしますね(笑)。
何れにしても血の気の多い時代でした。
投稿: てっちゃん | 2017年4月 2日 (日) 23時32分
kazuさん、コメントありがとうございます。
素晴らしい仕事観ですね。
その通りだと思います。
物事を「貸し」と「借り」で捉えると、「借り」た方はいつまでも心のどこかに負い目を負いながら生きていくことになる。その負い目は必ず自分に重くのしか
かって来るもの。それは逆もありますから、我々は常に「貸し」を放って商売して生きたいと思いますね。
投稿: てっちゃん | 2017年4月 2日 (日) 23時31分
芸能ネタの日なので私もネタ的に(笑)。
今から20年以上前の武勇伝ですが、血の気の多い店長が違法駐車にブチ切れ従業員を集めて路上に放り出した事件を思い出しました(笑)。
投稿: dadama | 2017年4月 2日 (日) 19時12分
kazuです。
読んでいる途中で「クスッ」と笑ってしまいました。
(上手に出来たネタの様な話ですね(笑い))
商売をやっていると理不尽なクレームも沢山ありますよね。
先日、私の休日に店長代行が受けたクレームでこんな事がありました。
「先日買ったかちりからカビがはえているぞ!!」とお怒りのクレームを受け、片道一時間もかけ対応み伺いました。その商品を見たらアオカビがびっしり。申し訳ございませんでした。この様な事が今後無いように品質管理には十分注意いたします。とお詫びをし店に帰った後、店舗担当者と本部担当者に連絡をしました。発生時間が遅かった為、翌日担当者から連絡が来ました。「店長、今月に入ってから、かちりは当社では販売していません」との回答。どうも当社で購入したしらすのパックに他社から購入した古くなったかちりを入れてクレームを入れたようです。お客様からのクレームは真摯に対応しようとする行為ですので当然の行動だったと思っています。
店長経験をお持ちの方なら「人として許せない」と思うような体験は必ずあるはずですよね。それでも我々は地域のお客様の為に貢献していく。
そんな業種に誇りを感じています。
投稿: kazu | 2017年4月 2日 (日) 08時12分