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2017年3月20日 (月)

仕掛けの極意

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


先日、皆さんにご紹介した本。
http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2017/03/post-5057.html

  「思わず買ってしまう『仕掛けの極意』」。
   著者名〜藤木悠久治氏。

人気本らしく、なかなか新書も入荷がなかったが、ようやく入荷したため、即ネットで購入できた。

  読み進めるうちにどんどん腑に落ちていくのがわかる。

腑に落ちる。

  普段からの想いを読み返すような感覚であった。

著者は、現場で青果の責任者としての長年の経験から学んだ商売の妙をこの本に記している。

そして、自ら学んだ商売の妙を、自分なりの方程式として言語化し、周囲にもわかりやすい言葉として表現しているのである。

まずは、自らの青果担当としていの経験を随所に活かして、現場で自ら学んだ商売の妙が同じ現場で商売をしている者の共感を呼ぶのである。

  “まさにその通りだよなぁ〜!”

そんな共感が随所に現れてくる。

  そこには大手のマニュアルに反する部分も多い。

「通路幅をしっかり取る」

  一般的にはそれが基本となる。

しかし、この著者は大手の原理原則がそのまま中小規模の店舗では当てはまらないことを指摘する。

  わざと通路幅を狭くとりお客様の目を留めさせる。

とか、

  先入先出から後入れ先出しで量販する。

とか。

要は、如何に鮮度を強調して当日の中で売り切るかという知恵と工夫がこの中に凝縮されているのである。

  仕入れて売り切る。

日々のこの連続が、在庫管理を容易にし鮮度を限りなく上げ、そして利益を最大化していく。

  その為に現場でどう仕入れて売り切るのか。

そこに現場で学んだ経験がモノをいい、机上のマニュアルではなく現場の知恵が凝縮された本である。

  だから、現場の人間ほど腑に落ちる言葉が続く。

この本が机上の論理と一番違うところは、現場で学んだ「お客様心理」が随所に出てくるところである。

  お客様心理。

いうのは簡単だが、それを理解して現場で実践して初めて効果が出せるのである。
それには固定化されたマニュルではまとめられないブラックボックスである。

  そのブラックボックスを開けてみるとこうなる。

そんな知恵が色々と記されているのである。
お客様心理を理解して、その心理に訴えて商品の売り方を変える。

  それによって人の10倍商品が売れるようになる。

それは事実である。
そしてそれは、自ら仕入れて自ら売るという経験からより早期に学べる原理原則である。

  なぜか?。

自ら買ったのだから自らの責任で売り切る、という責任感。
そして、売り切るための試行錯誤からお客様心理という原理原則を学ぶのである。

それには、人よりも多く失敗して人よりも多く学ぶことが出来るのである。

  これは現場の販売担当者が必ず読むべき本であろう。








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コメント

かわらいさん、コメントありとうございます。
この本は読んでいて「納得」というか「当然」というか、単品量販を進める上では有効な参考本となるでしょう。
ただし、御社の場合はすでにやっているのかと思います(笑)。

投稿: てっちゃん | 2017年4月 6日 (木) 06時29分

改めて買います。慌ててアマゾンで購入したのは、別の方がFBで勧めていた『仕掛学』と言う本でした。こちらも面白いですが。(笑)

投稿: かわらい | 2017年4月 5日 (水) 21時20分

dadamaさん、コメントありがとうございます。
所詮はお客様という人間を相手に取引をするわけですから、人間心理の深く入り込まないと商売という仕事は身に付かないものですよね。
声高に言っていいのかどうか不安だった事実の確認に対して、背中を押されたような心強さを感じましたね(笑)。

投稿: てっちゃん | 2017年3月20日 (月) 23時21分

その通りですね。マニュアルや文章では表せない部分があるからこそ悩みもあり醍醐味もある。心理という人間臭さをチャンスとするかリスクとするか。私はチャンスと捉えお客様との心理戦からお互いの成長が生まれ、商売の面白さが味わえるのだと思います。

投稿: dadama | 2017年3月20日 (月) 12時12分

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