上司を選ぶ時代
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長している「てっちゃん」です。
人材不足から人材流出防止対策。
退職理由からの対策も必要だろう。
なぜ、退職するのか?。
仕事にやりがいを持てない。
商売という仕事が合わない。
週末祝日に休日が取れない。
人間関係で上司と合わない。
等々の理由が挙げられるだろう。
その中でも上位項目は対処のしがいがない。
やりがい、合う合わない、休日の関係は我々が本人に向けて対応できる部分が少ないからだ。
どうやったら業界のやりがいを出せるか。
これはもはや従来からの課題であるが、仕事を簡素化してきて仕入れと販売を役割で分断してきた段階から販売中心に役割づけられた店舗の仕事をやりがいの持てる仕事にできるかという課題は永遠に続くのではないだろうか。
逆に人間関係はまだまだ改善の余地がある。
上司との人間関係の問題。
上司は選べない。
これは昔から言われてきた格言とも言える。
上司は選べない。
だから上司に従うしかない。
部下が上司に合わせるしかない。
このような構図で組織は成り立ち、人事異動も人事がある程度機械的に従業員を駒のように配置して人事異動を行なってきた。
しかし昨今の人材不足。
特に生鮮や惣菜の人材は極端に不足してきているのが現実。
私はいずれ部下が上司を選ぶ時代が来ると思っている。
100%、その選択が成り立つとは思わないが、年に一度のタイミングで、その上司の部下になりたいという申告の下に人事異動が決定される時代が来るのではないだろうか。
特に生鮮の人材流出防止と働きがいの両立の為に。
特に、上司と合わずに退職するという原因を排除する必要はある。
人間関係で退職することの無駄。
そのロスを企業から排除していくには、上司を選ぶ時代が近い将来来るだろうと思う。
それを前面に押し出して企業の優位性を出そうという施策ではないが、個人の働きがいを語る上で、自らのキャリアに上司の存在は重い。
自分のキャリアに重要な位置を占める上司を自分で選ぶ。
このことが、個人の働きがいに如何に大きなウェイトを占めるかは、現代の若者ほど大きなウェイトになっているのではないだろうか。
上司に合わせる時代から自ら選択した上司についていく時代。
チェーンストアの店長としてはいささか寂しい限りではあるが、これが現実なのである(笑)。
かといって部下に迎合されるような上司にもなりたくない。
逆に、そのような上司を選択する部下もいないとは思うが、自分が選択するという段階になったっときには、おそらく自分を鍛えてくれる上司を冷静に見極める目を持ってくれることを期待したいものではある。
ますます、上司が自らのマネジメントを自己評価し、本当に部下のためを思った部下との関わりを求められる時代が近いという認識は必要であろう。
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コメント
かわらいさん、コメントありがとうございます。
本日の店長会でも、トップから店長の部下への関わりに関しての指導がありました。
「私語厳禁」等の従来の価値観を改め、世間話からのコミュニケーションの確立等々、現場やバックヤードでの雑談の推奨等、マネジメントの転換が話題になりました。
投稿: てっちゃん | 2017年4月17日 (月) 22時29分
当社では以前と比べて上司と部下のコミュニケーションの時間が極端に減っているように感じます。今の時代、背中で教える上司よりは話のできる上司を選ぶのだと思いますが、人員不足による部下への遠慮も気になる部分です。
投稿: かわらい | 2017年4月17日 (月) 19時56分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
そんな時代だからこそ、以前の「阿吽の呼吸」は通じないのでしょう。
よって、ますますリアルな会話の積み重ねが重要になっていくのだろうと思うのです。
投稿: てっちゃん | 2017年3月31日 (金) 00時00分
だんだんと伝統的な管理手法が通じなくなる。良くも悪くも時代の流れには逆らえないと言う事でしょう。
学校教育から私達から見れば甘やかされ育った時代の世代を上手くコントロール出来る手腕が店長には必要になりましたね。若い店長は比較的当たり前に出来る事に抵抗を感じる時点は私は時代遅れなのでしょうが(笑)。
投稿: dadama | 2017年3月30日 (木) 13時01分