沈黙は金?
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
沈黙は金なり。
雄弁は銀なり。
古いことわざである。
何も語らず黙っていることは、すぐれた雄弁よりも大切であるということ。
そういう場面もあろうし、そうでない場面もある。
私は、「沈黙は金」という側面は、人と人との信頼関係に由来する場面においてのことであろうと考える。
人間対人間の関係。
時として、相手に自分の弱みを握られることもあろう。
どんな相手でも、親しくなればなるほど、そのような情報を持つものだ。
その情報を一人の人間としてどう処理するか。
この処理のしかたに、その人間の価値が潜んでいるのではないだろうか。
先日も記した「口の堅さ」。
http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2017/01/post-0d73.html
組織として情報が漏れる。
それは、言ってはいけない事をつい知っている優越感から口を滑らせてしまう。
そこから、その人間は口の軽い人間というレッテルを貼られてしまう。
私のそのレッテルは最低の評価であると思っている。
そう思う人間がいるということは、やはり口が軽い=雄弁、の構図は沈黙よりも評価が下がるのではないだろうか。
ここぞの場面での沈黙と雄弁。
それを使いこなせてはじめて、人間として男として高い評価を受けるのではないだろうか。
ここで男と表現したのには理由がある。
女には女の社会があるから。
男の世界のように、沈黙を貫くと逆に評価を下げるのが女の世界。
だから、沈黙で評価を上げるのは男の世界だけである。
現代のように、SNSであっという間に情報がシェアされて広まってしまう時代だある。
ますます沈黙が金の状況になっているのではないだろうか。
いろいろと情報は入ってくるのだろうが、口の堅い男は、話すべきでない情報は絶対に漏らさない。
ここに他者からの評価は絶対となる。
この絶対の評価を以って、金という表現となるのであろう。
金に等しい信頼という評価。
秘密は守ってこそ、人からの信頼という評価を得続けるのであって、漏らしたり明かしたりした瞬間から、自己満足を得ると同時に人からの信頼という評価を失ってしまう。
金では絶対に買えない信頼という評価。
これが「沈黙は金なり」の真意ではないだろうか。
ただし、リーダーとしてあるべき方向性を示す上では、沈黙はただの怠慢でしかない。
そのこともよく理解しておくべきであろう。
沈黙。
今日のテーマは本来別のテーマとしてこのブログを書くつもりであったのだ。
よって、改めて、沈黙について記したいと思います。
書いているうちに、沈黙についての私見が入ってしまいました(笑)。
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コメント
かわらいさん、コメントありがとうございます。
一番興味のある情報はいくら抑えても伝わってしまうもの。
特に現代はネット情報伝達の時代。
そこを抑えるには、企業理念の浸透とそれを具現化出来る店長やバイヤー等の中間幹部の企業理念の理解度の現れなのだろうと思うのです。
特に人事異動の情報は自分の上司から一番初めに伝わるべきと言う企業の原理原則を中間管理層がどう理解するかで大きく違ってくるのではないでしょうか。
投稿: てっちゃん | 2017年2月13日 (月) 21時40分
今回行った大きな人事異動、調整中にやはり情報漏洩して四苦八苦しました。組織の中では伝えなくてはいけない事が伝わらず、広がってはいけない情報は漏れる。(笑)難しいもんですね。
投稿: かわらい | 2017年2月13日 (月) 20時51分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
話したい情報ほど他人には聞きたい情報。そんな情報はあっという間に拡散してしまうもの。
情報管理のマニュアルはあってないようなもの。だから個人の人生観が色濃く出てきますよね。
投稿: てっちゃん | 2017年2月 9日 (木) 09時01分
裏返せば「口は禍の元」ですね。信頼している相手であるほど憶測や不確実な情報を発してはいけない。筋道を守らねばなりませんね。
情報の優越感から話したく気持ちの裏には相手に対しての優越感も秘めているのですから分相応の自戒をせねばならないですね。
特に人事に関する事は「ひとごと」とも読めるので軽率な発言は慎まねばなりませんね。
投稿: dadama | 2017年2月 8日 (水) 21時54分