迷わない売場
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
何度やっても後悔するのが年末商戦(笑)。
“ああしとけば良かった(汗)”
“こう言っておけば良かった(涙)”
“やっぱり、そうだったか(笑)”
これが年末商戦である。
何度やってもどこかで後悔に苛まされる。
それがあるから、次回こそはと自発的な行動に移れるのであろうし、その後悔があるから次は絶対にという意思にも繋がるのであろう。
年末商戦とは目的買いの商戦である。
ここぞと決めたら、そのお店で年末商材を購入する。
ここが年末商戦の通信簿たる所以である。
ここぞと決めていただけることこそが、一年間の努力の賜物であり結果である。
そして、ここぞのお店として選択していただいた次には、来店されたお客様の目的買いに見合った売場かどうかが試されるのだ。
目的買いにはわかりやすい売場作りが必須。
目的を持って買い物に来てくださるお客様には、その目的の商品が明確にわかりやすく配置されていることが前提である。
まして混雑の中の店内を買い回るのである。
従来であれば、2周程度店内を見回ってから目的の商品を買い求める買い方であろうが、年末の買い方は違う。
一周でワンストップショッピングを完了しなければならない。
この一周でワンストップショッピングを完了するという前提で、我々は売場レイアウトと売場作りをしなければならないのだ。
特に30日〜31日の最大ピーク時に買い物に来られた方は、人並みの中で流れるように店内を一周するわけであるから、二度と逆方向へは買い戻らないと考えなければならない。
そう考えると、目的を持った商品がワンシーンの中で一つの売場に集約されていることが前提となろう。
神棚周り。
仏壇周り。
お墓周り。
おせち材料。
雑煮材料。
刺身材料。
煮物材料。
天ぷら材料。
等々。
それぞれのテーマの商材が一同に集約されている売場。
これが、年末の買いやすい、分かりやすい、買い忘れのない売場となろう。
これは、年末商材の目的買いのメイン商材である。
これらは是非一同に集めてわかりやすく、その場で買い忘れの無い品揃えと展開をしなければ最大の売上は作れないと思った方が良い。
今年は、しめ縄飾りと鏡餅を分断して展開してしまった。
投入時期のズレ。
一言で言ってしまえばそれまでだが、投入日がズレたことによって、セット展開しなければならないカテゴリーを分断して展開してしまったことにより、お互いの相乗効果を得られないまま年末商戦が終わってしまったのである。
今から思っても悔やまれる。
おかげさまで、どちらも商材も予定数量を大幅に下回ってしまった。
今までこのような後悔はなかったのだが、今回は初めてのレイアウトで浮き足立ってしまったのだろうか。
まだまだ未熟な自分を思い知らされた一場面である(笑)。
| 固定リンク
コメント
かわらいさん、コメントありがとうございます。
お客様を迷わせないどころか、自分たちが迷ってしまう。
お互いに笑えない事実ですね(笑)。
なんでも売りたい欲望が絞りきれない間違いを犯してしまう。
バイヤーの提案を翻訳して現場に落とし込める役割を誰がリスクを持って提案するかという企業の課題もあるのだろうと思います。
投稿: てっちゃん | 2017年1月 5日 (木) 21時24分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
売場がパンパンの状態では売るべき商品を売るべき場所で売る計画が大切でしょうが、最終的な売り切り場所は店舗ごとに場所を工夫して売り切る努力が大切なのでしょうね。
そう考えると、自店の販売レイアウトの特徴を熟知しておく必要がありますね。
今年はこのレイアウト上の特徴を把握することが私の使命でしょうか(笑)。
投稿: てっちゃん | 2017年1月 5日 (木) 21時21分
例年のことですが、反省書には商品は絞り込むの文字が。しかし、今回も結局同じコメントが載りそうです。(笑)お客様を迷わせないどころか自分たちが迷ってしまいました。今年こそは今から準備を!
投稿: かわらい | 2017年1月 5日 (木) 21時01分
年末は毎日が勝負ですから如何にその日の目標数量を売切るのかが要となりますね。当社の反省でも際物は売れる場所で売る。例えば上生菓子はパンコーナーで売るのが当社の基本ですが本当に正しいのか?ある店で売場を変えたら見切りを覚悟していた数量が瞬く間に売れてしまった事例が報告されていました。見切りとは価格を下げる事では無く売場に見切りをつけて場所を変えて売ってみる事。部門の壁を越えて指示できるのは店長ですから商品の動きを見極める事も大切ですね。
投稿: dadama | 2017年1月 5日 (木) 20時17分