データに素直になる
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
クリスマス商戦から年末商戦を終えて。
年末年始の慌ただしさがようやく終焉しようとしている。
振り返ってみれば、全国的に鮮魚の業績が落ち込んでいる。
それは当社も同様。
“なぜ、ここまで落ち込むか?”
そう思い始めて久しいような気もする。
全国的な流れだから仕様がない。
そんな安堵感も一因なのであろう。
相場高、漁獲高減少、魚離れ、販売技術の低下。
色々な要因が重なり、現状の状況になっているが、最大の要因は上記のように全国的な現象だけに、一種の諦めが心理的に働いているのは間違い無いだろう。
しかし、鮮魚という部門特性からいえば、相場に左右されるとい特性は青果と同様であり今更の課題でもある。
鮮魚というと、どうしても鮮度感であり調理技術であり活きの良さが他の部門と比較した中での差別化とされてきた。
そして鮮魚という部門の中で、特にご馳走と言われる刺身にあまりにも重点を置きすぎてきたことは否めないだろう。
その事が、あるイベントでしか活躍できない部門という歪曲した見方をされるようになってしまったのでは無いだろうか。
その結果の無用な鮮度への執着。
「鮮度感の無い売場」。
そんな烙印を押されるが故に普段の食材を展開しづらい環境。
そのような特別視が続いた結果の現在の数値なのかと勝手に思っている。
“もっと素直にデータをから改善を図れないか”
そんな風に思うのである。
年末年始などの商戦では、年に一度の商売だから経験者のあるべき論も重要だろうが、平常の商売では普段のおかずが売れ筋である。
その普段の食材に関しては、やはりデータが重要な指標になるのではないか。
普段のデータから素直に手を打つ事。
この事が再び大きな意味を持ってくるのではないかと考える。
自店では何が支持を得ているのか。
特売等で売れた商品を、何も特売が入らない普段からなぜ売り込めないのか。
バイヤー送り込みで売れた商品を、なぜ再びバイヤーリクエストしないのか。
直近のデータからチャンスの在りどころを見出して貪欲に売り続けないのか。
そういう意味では、鮮魚とて他の部門と同様である。
商売に奇策は無い。
データから売れるものを売る。
当たり前と言えば当たり前。
基本と言えば基本。
愚直にそこからもう一度スタートしていく事が必要なのではないか。
そう考えると、今まであるべき姿を追い続けてきすぎたのでは無いだろうか。
私もそうだったかもしれない。
目の前の事実をもう一度素直な目で追求してみたいと思う。
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コメント
かわらいさん、コメントありがとうございます。
御社では作業割り当て表(一日の作業スケジュールを人員毎に割り振った表)が存在するのでしょうか?。
これを作成し続けると、効果大だと思われます。
投稿: てっちゃん | 2017年1月20日 (金) 23時56分
深刻な人員不足により、データ通りの製造すら出来ない当社の状況。逆に無駄な作業を洗い出し生産性を上げるチャンスと捉えるべきかもしれません。13幕の後座では是非お聞きしたい部分は華やかな商品作りの裏側にある作業をどのように効率よく行ったのか?です。
投稿: かわらい | 2017年1月20日 (金) 10時24分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
メニューの深堀り。
そこに、販売技術の引き出しの多さを物語り、結果、メニュー提案だけでは無く、商品化の深堀りや説明ポップの深堀り、仕入れの深堀りへと連動していく。
このような取り組みはスピードを持って取り組みたいところですね(笑)。
投稿: てっちゃん | 2017年1月18日 (水) 09時20分
クリスマスから年末にかけての食シーンをどう捉えるか?鮮魚部門に特化すればクリスマスは精肉に押されがちですが調べてみると食べた見たくなる鮮魚繋がりのクリスマスメニューは色々ある。年末もしかり。クリスマスから年末の流れを理解しているようでお客様から見ると押し売りになっていないか?結果売上が厳しくなってしまうのではないかと感じた今年の年末でした。今年は色々なスーパーを拝見させて頂きましたが新しい取組にチャレンジしメニューの深堀をされた企業は総じて売上も良かった様です・・・13幕の後座でご意見を頂戴したいですね(笑)。
投稿: dadama | 2017年1月18日 (水) 09時03分