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2017年1月 6日 (金)

照明との関わり

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


最近の各社各店のリニューアルを見ていると気づくことがある。

  “照明が明るくなったなぁ〜”

そう、どのリニューアルを見ていても気づくのは照明の明るさと通路幅の広さ。

  照明に関しては私も厳しい(笑)。

別に、日々照度計を持って店内を歩いているわけではないが、照明には色々な意味が込められていると思っている。

  基本的に店舗の営業は日中である。

これは、人間が安心して活動できるのが、太陽の光の下で全ての物体が明るく見えると言う人間の安心感が最大の理由であろう。

  人間の活動時間と同様に店舗も営業する。

だから、店内も明るく見やすく、安心感のある照明が必然であると私も思う。
最近では、店内デザインも来店動機につながると言う理由から、芸術性を帯びたデザインも施されている店舗も多い。

  しかし最大のポイントは商品の見やすさ。

だから、商品に対する照明は、その商品力を生かすも殺すも担っていると言うことだ。

  だから私は絶対に照明を切らさない。

それは、そこに商品が陳列されるまでにどれだけの人間の気持ちがその商品に込められてきたかを考えれば、お客様の目に止まる最高の場所が小売業の店舗であることを考えればわかることである。

  商品の全ての集約場所が店舗。

だから、その商品が持つ最高の力を店舗では発揮させなければならない。

  その一因である照明が切れているのは店舗の不備。

コストもあるだろうし節電もあるだろう。

  しかし、それでも我々の商売は売れてナンボ。

商品が売れると言うことは、そこまでに至る過程でその商品に携わった人たちに報いると言うことでもある。

  特に生鮮食材は痛みが早い。

商品価値の高いうちに売り切る努力が我々に課せられた使命でもあろう。

  そう考えた時の商品に対する照明は絶対である。

先日、照明を取り上げた「仕事の流儀」が放映されていた。

  こちらは、人間にスポットを当てた照明を取り扱っていた。

照明デザイナー。

  人間の内面を引き出す照明とは?。

この番組で取り上げていたある場面に「古い料亭」があった。
歴史のある料亭の外面、内面を再び蘇られせる光。

  そこに出される料理に対する光。

人間には陰影を与え、料理にはLEDの光をわずかに与える。

  人間の陰影を楽しみながら料理の美味しさが際立つ料亭。

ここに料亭で食事をすることの最大の贅沢が込められている。
そして、人間を照らす光は陰影を付ける。

  陰影が相手への安らぎを与えてくれる効果を持つ。

特に相対して相手と向かい合った時に、煌々たる光は人間の表情を露わにし、その一つ一つの表情に脅威を感じるものである。

  陰影のある光はその脅威を消し去ってくれる効果がある。

その陰影が人の心を和ませてくれるのだ。

このブログにも、「妻のステンドグラス」として、女房が作成したステンドグラスの写真集が貼り付けられている。

  ステンドグラスの灯り。

ステンドグラスと言う物体であるが、室内空間に存在する色あざやかなステンドグラス。

  ここにもまた作り手の想いが光放つ。

光とは、相手や物体を照らす光と同時に、自分を照らしてくれる感謝の光でもある。

  光から何を感じ、何を得るか。

その心の余裕を持ちたいものである。









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コメント

KOZOさん、コメントありがとうございます。
思い出しました!。
金目鯛を盛り付ける「手」だけの出演(笑)。
あの番組で、鮮度感たっぷりの金目鯛を照らすライトの重要さを知りました(笑)。

投稿: てっちゃん | 2017年1月 6日 (金) 23時25分

<照明に関しては私も厳しい(笑)。
以前、てっちゃんが当時の新店でTVに手だけ映った時も照明の事例だったことを思い出しました。

投稿: KOZO | 2017年1月 6日 (金) 21時46分

かわらいさん、コメントありがとうございます。
LEDは楽でいいですよぉ〜(笑)。
切れないし、電球の在庫を持つ必要も無いし、更に電気代が安い(笑)。

投稿: てっちゃん | 2017年1月 6日 (金) 20時38分

dadamaさん、コメントありがとうございます。
何れにしても、店内の照明が切れているというのはマネジメント的にどうかと思うのです。
幸いにして、当店は最新のLEDを採用していますので、当面はそのような心配もないのですが(笑)。

投稿: てっちゃん | 2017年1月 6日 (金) 20時36分

故障中がちらほらと。すみません!すぐになおします!早くLEDにならないかなー。(笑)

投稿: かわらい | 2017年1月 6日 (金) 18時24分

ある方とお店をMRされた時に照明の方向を指摘される方が見えました。照明一つにもそれをつけた理由は存在するのですから照明に拘る事は当たり前なのですが、この観点にも企業のDNAみたいな物を感じました。私も店長時代にパートさんにお願いして照明切れの確認する時間をルーチン化しました。仕組化出来れば照明切の意識も高まりますね。

投稿: dadama | 2017年1月 6日 (金) 07時49分

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