落ちていく前兆
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
店舗からお客様が離れていく予兆。
知らず知らずに蔓延していくその予兆とは。
全ては働く従業員の心の隙間から生まれるもの。
まずは清掃清潔面からほころびてくる。
現場での最優先は売場作り。
どんなに人員が不足していても、また間に合わなくても売場の維持を最優先に位置しておく。
しかし、売場は新規オープン時をベストとして、日々ホコリが溜まっていく。
これは誰にも止められない。
よって、新規オープンした時点から売場のホコリ、バックヤードのホコリは蓄積していく一方となる。
更に、普段は出来ない冷ケースの上や冷ケースの内部、更にはエアコン内の清掃等は仕組み化して清掃の継続をしていかなければならない。
仕組み化も人材がいればの世界。
もし人材に余裕な無ければ、ホコリは蓄積していく一方となる。
“わかっちゃいるけど手が回らない”
そんな状況が続くと、いつしか清掃をする気も失せていくもの。
更に、1月に入ると売り上げが激減となる。
生産性に目が向けられると人材調整が入る。
ますます人員確保が厳しくなり、それが多方面に影響を与える。
まずは接客だ。
人間、余裕が無くなると、目の前の作業しか見えなくなる。
お客様ファーストの発想が消滅してしまうもの。
開店当初のお客様優先の挨拶や掛け声がいつしか忘れられ、作業に終われる日々に終始する。
掛け声も形ばかりの笑顔の無い、覇気の無い挨拶。
同時に、売場の鮮度に目を向ける余裕も無くなっていく。
とにかく売場が埋まっていることに満足してしまう。
なぜ、売れないのか?、という問いも持って売場を見る目を喪失していくのだ。
とにかく売場を埋めること。
そこに鮮度劣化した商品があろうが無かろうが関係ない。
そこに気づく担当者もいる筈だ。
しかし、上司の目も陳列にしか目がいかない。
“とりあえず、これで良し”
その妥協がますます、売場から鮮度を奪っていく。
その延長線上に「品切れ」が現れてくる。
ここまでくると、もはや店舗運営の定を成してこなくなる。
“主力商品さえ品切れしていなければ”
そんな発想が頭を覆っていく。
ワンストップショッピングの出来ないスーパー。
そんな烙印が押されたら、いよいよイエローカードだろう。
その延長線に店舗閉鎖という未来が来るのである。
それは、私のお店かもしれないし、競合店の行く先かもしれない。
しかし敵もさるもの。
なかなか、その前兆が見えてこない(笑)。
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コメント
かわらいさん、コメントありがとうございます。
まずは、時間をかけてじっくり取り組むべき項目を絞り、そこに集中して全社を上げて一年間継続していくことが重要かと思います。
必ず目に見える効果として一年後に現れてくると思われます。
投稿: てっちゃん | 2017年1月13日 (金) 22時02分
まさに今の当社の状況。(笑)人手不足がその状況を加速させてさらなるモラル低下につながります。どこかでその状況を変えないといけませんね。
投稿: かわらい | 2017年1月13日 (金) 20時59分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
原点に戻るということは初期化するということではなく、商売人の復権を試みるということ。従業員の働き甲斐を目指すということですね。dadamaさんの時代が到来したということでしょうか(笑)。
投稿: てっちゃん | 2017年1月12日 (木) 22時04分
当社も来期は原点回帰が課題になると思います。原点回帰の言葉が出るとは現在のMDや運営の延長には将来が見いだせないという事でしょう。もう一度商売の原点を見つめ直す。それは数値に頼らず物を売りに徹する商売人魂の復権を意味しているのだと感じています。
投稿: dadama | 2017年1月12日 (木) 21時52分
りっちゃんさん、コメントありがとうございます。
やっぱりお店は数値高ではない。
だから数値に縛られるマネジメントはいずれほころびてくるもの。
数値偏重で、数値的な根拠を追求すればするほどトータルマネジメントの大切さを失ってしまう。危険ですね(笑)。
投稿: てっちゃん | 2017年1月12日 (木) 21時31分
勝って兜の緒を締めよですね
競合店が休んでいる時など業績が良い時ほど
なおざりになりがちです
売れてるからいいや、これくらいか
妥協という名の気の緩み始めはわからないから恐ろしい
後の祭りにならないように気をつけねば
投稿: りっちやん | 2017年1月12日 (木) 19時21分