他部門援助の楽しさ
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
先日、今年初のみかん箱の単品量販が入った。
200ケースの限定販売。
通常であれば、私の仕事として青果部門に入り込んで検品をするのが常だ。
しかし、今年はレジ要員に余裕があったので、彼女達にみかん検品を依頼した。
開店前のレジ。
サービスカウンターに早番のレジ担当者がたむろしていた。
「今日は開店間もなくから他部門へ援助に行ってもらうよ」。
すると、みんな手を上げて自己アピールをする(笑)。
「私に行かせてください。」
まだ、どんな援助かわからないのにだ。
「青果のみかんの検品をしてもらうよ。」
そう言った途端に、ちょっと考えはするが、すかさず「私が行きます」と数人が返答してくれた。
要は、レジ担当者とは、レジ打ち以外の仕事も経験してみたいのである。
なぜか?。
常に同じ作業の繰り返しであるから。
販売部門であれば、発注は品出し、商品製造と同じ作業というよりも商品の一連の流れに沿って色々な作業が発生する。
値下げ処理や試食販売もその一環。
だから、売る楽しさを身につけられるのである。
しかし、レジ担当者は基本はレジ打ちのみ。
だから、たまには他の仕事をしてみたいと思っているもの。
レジを打つときとは別人のように嬉々として品出しをするパートさんもいる(笑)。
それほど、販売とはやっぱり面白い仕事ではある。
しかし、レジ担当者はレジを打ちながら接客をして、人との接触を楽しめるという別のやりがいを感じる人もいるだろう。
事実、その接触を楽しみながらレジを打つパートさんも多い。
特に、午前中のお客様は固定客が多い。
よって、買い物以外の会話を楽しむお客様も多い。
そこに、お客様も買い物の楽しさがあり、レジ担当者もその会話からやりがいを得るのである。
とは言ってもたまには別の仕事もしてみたい。
よって、本来の私の仕事を彼女らに譲ってみた。
みかん200箱の検品。
この作業を個人によっては3時間で終わらせたレジ担当者もいた。
「随分早いな(笑)。」
青果チーフに言ったら、彼もびっくりしていたようだ。
みかんの検品といったら、一仕事である。
特に始めの頃の欠品は痛みが多い。
時には粉状態のみかんもある。
まさに、呼吸ができない状態に陥ることもしばしばだ(笑)。
このような他部門への援助も、あまり専門家を作らずに、全員が平等に援助に行けるよう配慮してやることも大切なのだろう。
当初は、この仕事はあのパートさん、この仕事はこのパートさんと決めてやったほうが生産性が上がるかと思っていたが、皆平等に援助計画を立てたほうが、平等感とやりがいを満たしてくれるようだ。
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コメント
かわらいさん、コメントありがとうございます。
小売の最終段階を受け持つだけに、商品に対しても、どこで何を販売しているかのチェックの時は嬉しそうに店内を回ってますね(笑)。
投稿: てっちゃん | 2016年12月19日 (月) 22時21分
チェッカーさんの販売への意欲は全国共通⁈(笑)鮮度が悪い商品を販売したとき、売価違いをした時、クレームの対応をしてくれるのはチェッカーさん。思うところがあるのでは?
投稿: かわらい | 2016年12月19日 (月) 20時49分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
先日もレジを巻き込んでグロサリーのエンド交換をやりましたが、そのレジ担当は自分が携わったエンドの手直しをしたり想いが移るのでしょうね。
投稿: てっちゃん | 2016年12月11日 (日) 06時37分
尻切れトンボになってしまい(笑)。
更には商品に携わる事で知識もつけられお客様へのアピールも出来ますね・・・尤もみかん爆弾等負のアピールは勘弁願いたいですが(笑)。商品の仕入れ、陳列、販売、清算の一連の流れをメンバーが知るのは店舗力に結びつくと思います。
投稿: dadama | 2016年12月10日 (土) 23時06分
レジ作業は単純に見えて、接客応対、金銭授受、各種割引やカード決済等非常に複雑化しており更には拘束度も高いですからストレスが溜まる職場ですね。他部署応援の時間は彼女達にとっては休憩にも近い安らぎの時間なのかも知れません。
投稿: dadama | 2016年12月10日 (土) 09時11分