若年層の成功体験
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
先日紹介した「辞めさせない」マネジメント。
http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2016/12/post-85f0.html
その中に、こんなフレーズがあった。
「若年層ほど成功体験を早期に積むこと」
要は、新入社員から2年目程度の社員が早期に仕事への自信をつけることが重要だという。
その為の上司の対応。
5年も10年も仕事をしていると、わかっているつもりで周囲と仕事をしているが、自分が新入社員の時を思い出せばわかる通り、入社1年目程度の時の不安感はその時に戻らなければ分からない。
そんな不安な時期にどんな体験をするかが重要だという。
その不安な時期に、何をすれば褒められ何をすれば叱られるのかを知ることが重要だという。
人間性を叱ることではなく行動を叱ることが大切。
逆に、行動を褒めることやその行動から導かれた結果を褒めることが一番重要だという。
その結果としての成功体験を積み重ねること。
その積み重ねが仕事への自信が付き、「行動自発率」を高めることになるという。
行動自発率。
自ら行動しようとする確率。
これは自分に対しての自信からくる自発的行動を言う。
それは、当初の従業員にはゼロの状態に等しい。
その自信は、一つ一つの行動を上司や周囲の評価で身についていくものである。
“こうすれば褒められるんだ”
人間は褒められると言う結果を求めて行動しようとするものだ。
上司からお客様から周囲から褒められる。
それは店長になったって同様のこと。
特にお客様からの評価は身近なところで嬉しいものである。
商品が売れると言う事実もお客様からの結果と同様である。
商品が売れる = お客様からの高い評価。
このような成功体験が行動自発率を高めていくのだ。
私は、この行動自発率の高さが成長率だと思っている。
だから、その促進剤としての上司の若年担当者への承認は重要だと思っている。
私が部下や他者を褒める時の流儀がある。
叱る時は直接本人に。
褒める時は他人を通じて。
当然、直接褒めると言う基本はあるが、特に他者を通じて自分が褒められていると言う話を聞いた時は、褒めた相手への信頼を高めるものだ。
「店長がお前を褒めてたぞ。」
そんな噂を他人から聞いた時は、誰だって嬉しいものだ。
“店長に認められた”
そこから、自信を得ていく若年層は多いだろう。
それは何も正社員だけではない。
店舗のパートさんとて同じこと。
そんな褒めるという行為から、部下の行動自発率を高めていきたいものだ。
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コメント
かわらいさん、コメントありがとうございます。
若年層の成功体験。
まずは普段からのコミュニケーションでしょうか。特に、他愛のない会話が意外に重要かもしれませんね(笑)。
投稿: てっちゃん | 2016年12月28日 (水) 09時16分
若年層の成功体験、色々な意味で余裕がなくなり難しくなってしまいましたね。上司も部下も日々の業務に忙殺されてコミュニケーション自体が激減していると思います。
投稿: かわらい | 2016年12月27日 (火) 21時36分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
店長という存在。
体を張って自店を守る、部下を守る、お客様を守る姿勢を取ることがその存在価値かと思うのです。
だから自分の身をそれらの人々に捧げる勇気を持つこと。
その姿勢に周囲は共感を得てその考え方を支持するのだろうと思います。
そんな存在になっていきたいものですね。
投稿: てっちゃん | 2016年12月19日 (月) 22時16分
好調な時は心理にも数値にも余裕があって若年層にチャレンジをさせ易いですし若者の斬新な発想が意外にも良い結果が出る場合も多々ある。失敗に寛大である事は将来の成長には大切ですよね。数値が厳しくなると失敗を恐れ守りの経営になってしまい、結果お店は活力を失っていく。怒られも褒められもしない無機質の職場環境。現場を預かる店長は厳しい中こそ若者のチャレンジに対して経験と勇気をもって一緒に取り組まねばいけませんね。同じ事はパートさんにも言えると思います。
投稿: dadama | 2016年12月19日 (月) 15時05分