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2016年11月17日 (木)

いつでもwelcome

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


先日、あるパートさんが退職した。

  競合店の出店により転職。

このように表記すると、新規出店する競合店に従業員を盗られるのによく記事に出来るね、と後ろ指を刺されそうであるが、自虐ネタで書いているのではない(笑)。

従業員には一人一人に人生があり、当社で働くと決めてくれる従業員もいれば、やはり時給を魅力に感じて他社へ転職されるかたもいるだろう。

  競合店の出店とは売上以前に従業員の獲得競争なのである。

それを理解した上で、その従業員の働く環境を理解した上で私は彼女にフランクに対応した。

  その人が自分の人生を考慮して自分で判断した転職。

しかし彼女は、このお店で働いてくれた時期は一生懸命やってくれた。

  だから、その一時だけでも感謝しなければならない。

彼女の最終日に、彼女から挨拶があった。

  「本当にお世話になりました(笑)。」

私は返した。

  「本当にありがとうございました。」
  「頑張って頂いて助かりました。」

そして続けて言った。

「おそらく、向こうで少し仕事をすると仕事が嫌になりますから(笑)、その時はいつでも戻ってきていいですよ。ちなみにこれは嫌味ではありませんからね(笑)。

たまたまそこに居合わせたトレーナーも彼女に言った。

  「そう、いつでもwelcomeですよ(笑)。」

私も本気でそう思った。

  “そう、いつでもwelcome”

こういう場合、大抵は転職先を明かさずにコソッと別の理由で退職するものである。

  しかし彼女は私に転職とその理由を打ち明けてくれた。

それは私への信頼だと感じ嬉しくもあった。

  “彼女を応援してあげたい”

だから、いつでもwelcomeなのである。
本気でそう願っているわけではないが、もし彼女が転職先で悩み、再度その職場から離れていと思った時には、いの一番で当店を思い出して欲しいと思うからである。

  こんな経験が何度かあった。

そして転職した元従業員が、転職先の空気に馴染めずに再び当店の門を叩いた時に、私は快く受け入れた経験が何度かあったからだ。
その時も、フランクに転職先を打ち明けてくれて、こんな送り出し方をしたのであった。

雇用する側と雇用される側の繋がり。

  時給以上の深い繋がりとは?。

お互いに、相手を知る、実情を知る、意欲を知る。
そうやって、時給や給与を超えた労働意欲をお互いに持てる環境を創造することが、スーパーマーケットの店長の最大の使命になっているような気がするのである。






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コメント

かわらいさん、コメントありがとうございます。
そのパートさんとは、ここに入社の時から色々と相談に乗った関係で、退職に関してもフランクに話が出来たのだろうと思います。
働く環境は企業ごとに根本から違いますから、彼女の肌に合うかどうかでしょうね。

投稿: てっちゃん | 2016年11月19日 (土) 06時45分

競合店の出店で退職して競合店へ。なかなか言ってもらえることではないですよね。それだけの信頼関係がありながらの転職、それだけそのパートさんは時給にシビアという事でしょうか?戻ってきてくれると良いですね。

投稿: かわらい | 2016年11月18日 (金) 19時28分

dadamaさん、コメントありがとうございます。
実際には時給だけで動く方は少ないのでしょうが、徐々に人材が不足していく中で改めて新規採用しようとすると絶望的な状況に陥っているのが現状なのでしょうね。
その時に時給の格差をどう克服して新規採用を果たすかが課題でしょうか。

投稿: てっちゃん | 2016年11月18日 (金) 18時37分

慢性的人不足による時給アップ。四桁時給に魅力を感じるパートさんは当社にも多くおります。実際ある大手のスーパーの時給に惹かれ退職されたパートさんが数週間で復職の相談にくる事も多いです。他人の芝生は青く見えると言いますが外に出てみると改めて旧職場の良さを知る事も多いのでしょう。

投稿: dadama | 2016年11月18日 (金) 18時28分

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