部下への発信
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
店長としての部下へのコミュニケーション。
発信過剰になっていないか。
常にそのことに敏感にならないと、部下は情報氾濫に陥ってしまうだろう(笑)。
しかし、なかなかコミュニケーションを取れない部下に対しては、この際だからとついつい一つの話から話題が広がって、いろいろな指示を出してしまうことがある。
結果、後で後悔することになる(笑)。
“あれほど言ったのに、何もやられていない”
これを自分に置き換えてみよう。
チーフ時代に上司の店長から受けた指示。
自分で納得したことに関しては、スピードを持って実行できた。
それは、自分の腹にすんなりと収まったから。
理解することと腑に落ちることは違う。
理解するということは、内容が理屈上分かったと言うこと。
腑に落ちると言うことは、心の底から共感すると言うこと。
共感すると言うことはどう言うことか。
明確な指示と、その指示を引き出した状況を自分の言葉で同じ店舗の仲間として、自分の想いを伝えること。
共感とは一体感のことでもある。
上司と一体になれたと言う安心感と満足感。
人間はそこから腑に収めることができる。
それが、誰にも想像ができないほどの力を個人から引き出すのである。
人は、時として想像を絶する力を発揮する時がある。
そんな力を如何に引き出せるかが、リーダーの手腕なのだろう。
しかし、上司から単純明快な指示を、状況説明も合わせて受けた部下は、同様に単純に考えてそのまま自分の部下に指示を出してはいけない。
自分としてどう腑に落とすか。
そこから始まり、腑に落とした具体策をもう一度自分の置かれた環境に合わせて自分の言葉に置き換えてその現場にあった言い回しに転換しなければならない。
それが理解力という能力なのであろう。
明快な指示。
しかしそこには凝縮された状況が隠されている。
その状況を自分なりにどう理解して、自分が置かれた現場に合わせてどのような言葉で部下に伝えるか。
その言葉の転換を行わなければ、同じチームの部下の腑に落ちる理解を得ることはできないだろう。
ドラッカーはコミュニケーションの主導権は受け手が握っていると言った。
コミュニケーションの受け手が何を欲しているか。
そこがコミュケーションの最大のポイント。
要は、部下を知ること。
部下の価値観、部下の関心、部下の最大の目標。
部下が何を一番実現したがっているのか。
そこに入り込むと、コミュニケーションの要諦がわかってくるのではないだろうか。
店長とは、部下とのコミュニケーションを通して店舗運営を図る職位。
部下への発信をもう一度見直してみたいものだ。
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コメント
かわらいさん、コメントありがとうございます。
発信過剰もあれば発信不足もある。
コミュニケーションとは如何に難しいか(笑)。
結論ばかり言うと発信過剰になるし、状況説明を怠ると発信不足になる。
そこがポイントでしょうか。
投稿: てっちゃん | 2016年11月 7日 (月) 23時21分
部下への発信、店舗を離れてから偏りが出てしまい今修復中です。発信過剰を怖れて逆に足りなくなっていたように思います。
投稿: かわらい | 2016年11月 7日 (月) 22時29分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
多くの部下に囲まれながら組織を運営していくのか、はたまた一匹オオカミとして孤軍奮闘するのか。
これも与えられた人生なのでしょうね。
でも、スーパーの従業員として一度は店長を経験しなければもったいないとも思うのですが(笑)。
投稿: てっちゃん | 2016年11月 4日 (金) 00時23分
現場を離れ、特定の部下を持てない立場になるとコミュニケーションの大切さを感じますね。近親間、信頼感、連帯感は日々の仕事を通じて芽生えるのであり現場の醍醐味ですね。本部は孤独な存在である事をこの歳になって知りました(笑)。本部の担当者は威圧的な行動も多いのが理解出来た反面気を付けねばなりませんね。
投稿: dadama | 2016年11月 3日 (木) 16時00分