スキャニングスピード
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
新店とは、理想の店舗運営ができる。
従来のしがらみに囚われない運営が可能。
よって、新店の店長は理想とする自社の標準化を進めていかなければならないし、それが実現可能な距離の最先端に位置する存在であろうことは間違いないだろう。
パートさん達がまっさらな存在。
これが一番の強みであろう。
逆にいうと、まっさらだからまずは基本レベルの習得に時間がかかるという側面もあろう。
しかしその習得は日進月歩で進化していく。
半年も経過すれば一通りの基本的な作業が取得されつつある。
次のステップは?。
そう考えたときに、部門チーフ達は、より競争力のある売場作りの為に商品化や陳列技術等に教育の幅を広げていく。
レジ業務の次のステップ。
そこに入り込んでいくと、ぶつかる壁がスキャニングスピード。
スキャニングスピード?。
要は、レジ打ちの速さであるが、以前は手打ちで打ったボタンは無い。
代わって、商品のバーコードを機械にかざして商品を読み込ませる。
このかざして読み込ませる作業スピード。
これをスキャニングスピードという。
これによって、1時間あたり何人のお客様を通せるかを換算して、時間帯ごとのレジ解放台数を決めるのである。
このスキャニングスピードの速さが生産性に直結する。
今までは、新店開設のためにまずは正確なレジスキャニングを習得することを最優先に教育されてきた。
さらに、スキャニング以外にも色々なサービスの窓口としてのレジの役割も担わなければならない。
色々なポイントカードの操作。
売価違い時の対応。
レジ操作の正確な習得。
等々、単にスキャニングするだけではなく、レジに関わる全ての操作を習得するということは、意外に多くのことを覚えなければならない。
ようやくそれも一通りの期間を要してきた。
次へのステップがスキャニングのスピードの追求である。
当社は、このスキャニングスピードアップのために、10品を何秒で通せるかを図ってスピード改善を図る練習法がある。
10品15秒。
これを一つの目標にスキャニングスピードを上げていくという基準がある。
先日、このスキャニングスピードを計測するのと、その動作をiphonにて動画として撮り、パソコンへ貼り付けた。
毎月2回の計測により自分の基準を知る。
また、自分のスキャニング動作を見ることで自分の欠点や課題が明確になる。
それを、チーフと共に動画を見て、改善点を打ち合わせる。
このことの効果は非常に高い。
まず、スピードへの意識の高まり。
従来は正確にという基準だったが、今後はそこにスピードが加わる。
また、自分では急いでいるつもりでも、客観的に自分を見ることによって、さらに課題は明確になる。
また、スピードへの関心を高める。
この自分のスキャニングスピードへの意識の高まりは、具体的な動作の改善につながり、結果的には来店されたお客様の最後の満足を勝ち得て買い物を終了していただけることに繋がるのである。
そのスピードに応じて評価もしていきた。
それは、時給という評価でもあるが、もっと大切なのは表彰状という目に見える形での評価に変えていきたいと思っている。
賞状という形で評価が表示される。
このことで全員のモチベーションを上げていきたいし、スピードという分野にも関心を持ってもらいたいのである。
ただし、評価はそれだけではない。
接客態度という評価。
こちらも、それ以上に大切な評価基準である。
普段は売上という形では見える化が出来無いレジ部門であるが、こんなところでの関わりと評価を図っていきたいと思っている。
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コメント
かわらいさん、コメントありがとうございます。
自分の技術の一部が見える化されるということは、やっているつもりが通用しなくなるので仕事への取り組み方が変わりますね。
但し、おっしゃる通り、タイムだけではない大切なものも多いため、トータルで教育していくべきでしょうか。
投稿: てっちゃん | 2016年11月14日 (月) 22時40分
当社でも一月に一度タイムを計っています。明確に自分のレベルが分かる手法ですね。もっともタイムが遅くてもお客様が並びたいベテランのチェッカーさんもいますが。
投稿: かわらい | 2016年11月14日 (月) 22時05分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
アプローチとしては形式に則ったスキャニングスピードの計測から入り、同じ基準で一人一人の取り組みとその完全努力を評価対象にしていきたいですね。
それと、スピードという意識を持つというところから始めて、スピードも顧客満足の一つであり、それ以外の顧客満足の要因へと広げられればと思っております。
投稿: てっちゃん | 2016年11月 9日 (水) 14時44分
スキャニングスピードは迅速であるべきではありますが早さを意識し過ぎると商品取り扱いや接客応対にムラが生じたり、閑散時、繁忙時によって同じ応対をしてもお客様には異なる印象を与えたり意外と複雑なテーマですね。 レジ応対はお客様の気持ちを最も敏感に捉え臨機応変に対応出来る能力が求められ個人的には苦手な仕事です・・・繁忙時に入るのでスピードを意識し過ぎて商品の置き方で苦言を頂く事が・・・(笑)。
投稿: dadama | 2016年11月 9日 (水) 14時28分