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2016年11月 5日 (土)

青果物流通の変化から

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


青果部門。

  スーパーの中でも主軸を占める部門である。

しかし、青果物を販売するルートは多岐にわたる。
かっては八百屋がその主流だった。

それが、食品を一堂に品揃えするスーパーマーケットに駆逐されかかったが、最近では地場野菜を中心に売場を展開する「道の駅」や「農産物産直店舗」が各地に乱立して賑わっている。

更に最近では、高速道路のサービスエリアにもこのような業態の産地直送商品を販売する店舗が増えてきて賑わっている。

  いわゆる農産物の農家直納市場の増加である。

この業態がいわゆるアウトレットの集合体の中にも出現してきているから、如何に産地直送という青果物の市場に人気が集まっているかが伺える。

  そして、それらの農産物は新鮮であり安価でもある。

ここに、野菜や果実の本質があるのだろう。

そして、我々スーパーの中の地場野菜コーナーとは。
現在は、地場の農家さんが店内の所定の場所に自分の生産物を自社の売価シールを添付して自分で陳列して帰るという仕組みで運営されている。

農家さんの売価だから原価はあってないようなもの。
だからお買い得な売価が並ぶ。

  これが人気の秘密。

採れたての青果物がお買い得価格で購入できるのだから人気となる。
お客様の買われ方としては、まず地場野菜コーナーへ立ち寄り、新鮮でお買い得な野菜や果実をまずは自分で選別して購入する。

次に、そこで購入できなかった野菜類を店内の青果物コーナーで購入するという流れで店内を買い回る順番が一般的になってきているようだ。

  青果に関してはより専門的な鮮度特化型の購買に移行しているのである。

それは、他の部門へも波及していくのであろう。
より専門店的に特化された強みを持つ部門運営が要求されてきているということだ。

  青果は鮮度。
  鮮魚はご馳走感
  精肉は品質。
  惣菜は美味しさ感。

等々。より専門的な独立感のある部門としての存在感が求められる時代へ向かっているのではないだろうか。

  チェーンストアとしての統一性。

これを目標に我々はスーパーマーケットの従業員として店舗運営の経験を積んできた。

そしてそれは効率の良いチェーンストアとしてより低コストで事業拡大、店舗拡大が図られてきたのだが、それがいつの間にか競争力の無い弱みしか持たないチェーンストアへと向かっていったということではないだろうか。

  最近、そんな恐ろしさを感じるのである。

部門運営の強みをどこかに忘れてきたような最近のスーパーマーケット。

  特に、益々競争に晒される生鮮スーパーマーケットの存在価値とは。

一部門一部門の強みを如何に引き出すか。

  再度、自社の強みとは何かを見直して見たい。






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コメント

かわらいさん、コメントありがとうございます。
地場野菜コーナーの魅力は何と言っても「顔」と「鮮度」と「価格」。
それと農家さんの今後の存在価値も含めてお互いに存在価値を高められる施策が必要かと思われます。

投稿: てっちゃん | 2016年11月13日 (日) 06時39分

青果の仕入れが市場だけでは限界というのは最近の常識だとは思いますが生産者直納というのも私は違和感を感じますね。生産者と我々小売店を繋ぐ市場や仲買いさんの役割を見直さねばならないと思います。

投稿: かわらい | 2016年11月12日 (土) 21時26分

かおるさん、コメントありがとうございます。
農家さんが付ける売価。
どこからそんな価格が出てくるのかという売価設定。
そこに我々が持つ原価意識とは全く異なる価値観で商品価値をつけるのでしょう。
そしてその価値観が多くの方の共感を生むから超人気なのだろうと思うのです。

投稿: てっちゃん | 2016年11月 7日 (月) 23時11分

かおるです。
ご無沙汰しておりました。
ズレたタイミングで申し訳ありません。
てっちゃんさんの仰る「農家さんの売価だから原価はあってないようなもの」という一文にこのビジネスの強みと課題が尽きていると感じます。
生産物ですから当然コストはかかっているわけで、栽培だけでなく最終商品化、配送、引取りまで自分でこなすシステムでは、実質の利益は出ているのかどうか。
この業態をスーパーの強みとして取り込むためにはサプライプロセスの役割分担と、売れ残りなどのリスク分担を作り手と売り手が持ち合い、いわば専属の「直売のプロ」といえる農家さんを育成することではないかと思います。

投稿: かおる | 2016年11月 7日 (月) 20時34分

dadamaさん、コメントありがとうございます。
どの直売所や地場野菜コーナーの午後の売場を見ると明らかに終わってしますよね。
でもお客様もそれが当たり前と感じているから誰も文句を言わない。
それを補うのが我々の青果売場の使命であることをお客様も思っているのでしょうね。
しかし、日々の地場野菜コーナーの動きを見ていると、我々の特売品の設定がどれほどの意味があるのかと感じてしまいますね。それほど地場野菜コーナーの集客力と販売力はズバ抜けている。これを武器にしない手は無いと思うのですが(笑)。

投稿: てっちゃん | 2016年11月 5日 (土) 20時37分

今日直売所を訪れたのですが価格破壊はディスカウンターの比ではないですね。生産者→販売直結ですから中間マージンも鮮度も太刀打ちできない。しかしながら出荷されてる農家の規模や年齢を鑑みれば拡大の出来る分野ではなくむしろ縮小分野てはあると思います。更には売場管理、大抵の直売所は朝一番納品なので昼以降の維持が出来ていない。当社も直売所コーナーを設けた売場が増えてきましたが昼以降の寂しい売場をどうするかが課題でしょうか。鮮度に関しては産地からの直荷の実験を始めております(笑)。

投稿: dadama | 2016年11月 5日 (土) 18時39分

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