退路を断つ
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
先日のカンブリア宮殿。
小池東京都知事が出演した。
今、話題の政治家。
私は、あまり政治には興味はない。
しかし、メディアが与党のスタンディングオベーションを話題にし、野党第一党がそれに関して国会で追及する画像を見ていると、嫌気はさしてくる。
そんな中での、カンブリア宮殿での小池百合子東京都知事の出演。
小池知事の生い立ち、教え、ニュースキャターから国会議員への転身、そして政治活動から現在に至るまでの流れをかいつまんだ場面があった。
当時、小池知事はニュースキャスターだったが、日本新党を立ち上げた細川護煕氏に請われて日本新党から参議院選挙に立候補したのである。
当時を知る、元テレビ東京副社長や細川氏が小池知事に関しての当時の逸話を話すのだが、どちらも相当の高齢なのに未だに歯切れの良い口調で小池氏について語っておられた。
“良い人たちが彼女に付いてくれていたんだ”
小池氏を一介の女子アナからニュースキャスターに抜擢した人。
小池氏をニュースキャスターから政治家への転身を促がした人。
いずれも、人を魅了する色気を感じてしまう人たち。
男が男に色気を感じるとは異質に思えるだろうが、やっぱりそういう人はいる。
“この人についていけば、この人の言うことなら”
そう思える男は、現在では少なくなってしまったが、はやりいるのだ。
そして、小池知事もそんな方に巡り合えて現在がある。
私はそれを羨ましいとは思わなかった。
そんな存在を彼女はタイムリーに活かしたのだ。
我々の周りにはいろいろな方々が行き交っている。
そんな環境にあって、自らそのような方々と巡り会い、自らその機会をタイムリーに活かして繋がる。
それは個人の生き方であり眼力とでもいう能力でもあろう。
そんな彼女がまず取り組んだ仕事。
それはトルコ風呂という言葉を廃止させたこと。
“あぁ〜、あれか(笑)”
そう思われる方は多いだろう。
トルコという国とトルコ風呂は全く関連が無い。
にも関わらず、なぜか風俗店をトルコ風呂として当時は当然のように営業していたのである。
ある留学生の訴えから小池氏が動いたのだ。
そして当時の渡辺恒三厚生大臣へ直訴。
そこから、この問題は動いたのだった。
政治家。
テレビ放映される国会でスタンディングオベーションを追求したり、5年も前の現在の防衛大臣の雑誌での発言を今更追求して話題を集めることに奔走するのも政治家の役割なのだろうが、一つ一つのおかしいことや困り事を着実に改善していくことが本来の姿なのだろう。
その本来の姿に一つ一つ取り組んできたのが小池知事。
彼女は村上龍との対談で、常にベンチャー精神が好きだと言っている。
どこも同じ事件をトップで放映する姿は気持ち悪い。
世の中いろいろなことがあるわけだから、いろいろな着眼点で世の中のニュースを放映すればいい。
だからドイツの経済政策をトップニュースに持ってくるテレビ東京のキャスターが好きだ、という。
政治家になってから、常に心がけていること。
それは、退路を断つ、ということだという。
退路を断つ。
要は、逃げ場は無いと覚悟を決めること。
そこから、すべてのストーリーが確実に構築されていく。
話題の人、時の人ではあるが、その政治姿勢や生き方には感銘を受けるものがあった。
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コメント
かわらいさん、コメントありがとうございます。
今回は違うような気がしますね。
その行動力が矢継ぎ早だし、以前の小泉劇場を見ているような小気味良い展開が本当の劇場っぽいところが見事な脚本を演出しているなぁ〜という感心ですね(笑)。
投稿: てっちゃん | 2016年10月10日 (月) 21時46分
今まさに時の人。前の都知事もその前もそうだったような?(笑)頑張って欲しいですね。
投稿: かわらい | 2016年10月10日 (月) 21時29分