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2016年10月31日 (月)

スタンダードの意味

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


スタンダード。

  この業界でよく耳にするキーワード。

スタンダード。

  日本語に訳すと「標準」「基準」。

スタンダードという言葉を我々はよく口にする。

  業界のスタンダード。
  自社のスタンダード。
  部門のスタンダード。

等々。

  スタンダードとは何か。

そのスタンダードという言葉の意味は、企業によって大きな違いがある。

  A社のスタンダードは1000坪。
  B社のスタンダードは  700坪。
  C社のスタンダードは  400坪。

企業が目指す店舗の標準坪数ですら上記のように大きく異なるのである。
そして、この坪数で勝ち組を目指そうとするから、品揃えのスタンダードも違い、売上基準も違い、粗利率も違ってくる。

スタンダードとは、その企業がそのスタンダードな数値を用いて企業を勝ち組に押し上げていくポジションをいうのであろう。

だから、その企業のスタンダードは「勝てる標準化」でなければならない。

  勝てるという自信と根拠があるからそのスタンダードにこだわる。

だから、そのスタンダードを選択したということは、そのスタンダードな規模や手法で競争に勝たなければならないのだ。

  特に新店の場合は企業のスタンダードを注ぎ込んだお店が多い。

それは、出店地域の数ある競合店に対しても勝てるという目測を得て出店するわけであるから、企業としてもその店舗が企業のスタンダードな装いで競争に参加し、そこで勝つことで、選択したスタンダードが自社の強みとして検証されることになる。

  だから新店は負けるわけにはいかないのである。

最新のスタンダードに身を包んだ新店が、その地で負けるということは、その企業のスタンダードを今後見直さなければならないということである。

  企業の死活問題を孕んだスタンダード同士の戦い。

そして、どの企業のスタンダードがお客様に支持されるのか。

そこで勝ち組になれれば、その企業のスタンダードが今後も勝ち続ける可能性を秘めることになる。

  そして負け組は自社のスタンダードを見直さなけらばならない。

しかし、勝ち組とていつまでも勝ちパターンが通用するかというとそうではない。

  スタンダードは時代の流れとともに変遷していくもの。

だから常に自社のスタンダードには敏感にならなければならない。

  いつまで自社のスタンダードで戦えるこか?。

大きな問いを背に、我々は日々のルーティンをこなしていかなければならない。








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コメント

かわらいさん、コメントありがとうございます。
標準化とはソフト面での統一を図るためにハード面も標準化した方が本部一括で一つの標準化を集中管理できるメリットがあります。
しかし、世の中がその標準化された仕組みから生み出された売場やサービスに魅力を感じなくなってしまったら、ソフト面の変更だけでなくハード面までそっくり変更しなければならないリスクが増大してしまいます。
そして、ソフト面の標準化と言ってもこれは日々の地道な作業の繰り返し。当然
本部も現場もあまり魅力のない作業の繰り返しに終始しますが、それを如何に楽しく実行できるかが継続浸透できるかの鍵かと思うのです。

投稿: てっちゃん | 2016年11月 5日 (土) 08時38分

当社も40年以上をかけて全く標準化されない7店舗を作ってきました。(笑)良く言えばその時々でベストと思う店舗を作ってきたとも言えますね。標準化はあくまでソフトの部分と信じ、やっていくしかないですね。

投稿: かわらい | 2016年11月 4日 (金) 19時13分

dadamaさん、コメントありがとうございます。
チェーンストアとしての人材の有効活用と個店強化のためのスタンダードですが、そこから先の個店の突出を阻むようなスタンダードも逆に害でもあるという問題をどう解決できるかがスタンダードの大きな課題ではないでしょうか。

投稿: てっちゃん | 2016年11月 2日 (水) 08時41分

個店のスタンダードの構築は当社では大いに有りきですが社員が移動するとそのDNAが途切れまたゼロからの出発・・・
当社のスタンダードが進化しない一因ですね(笑)。

投稿: dadama | 2016年11月 1日 (火) 07時01分

dadamaさん、コメントありがとうございます。
スタンダードゼロからお店のスタンダードを見つけ出していくという作業もまたたのしからずや、でしょうか。
そこから自分自身のスタンダードを構築していくという意味では、能力を身につけるには最高の環境かもしれませんよ。

投稿: てっちゃん | 2016年10月31日 (月) 23時28分

当社はスタンダートゼロのDNAから育った企業です。同じ形の店舗は皆無(笑)。レイアウトもバラバラですから異動すると売場を覚えるのに一苦労です。本来ならば店長は店舗特性に応じた売場作りをすべきなのでしょうがここ数年本部主導の標準化を進めた為に店舗力が低下した事は否めません。スタンダードは企業指針を明確にするためにも大切であると思いますが企業理念にも通ずる事が短期間で成しえるのは難しく当社の場合相当な信念とリスクを伴うと感じますし、振れのない明確な指針が出される事に期待したいですね。

投稿: dadama | 2016年10月31日 (月) 21時30分

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