まぐろの日の失敗から
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
10月10日。
体育の日。
しかしそれは2000年からハッピーマンデーの導入により、10月の第2月曜日に変更され、10月10日に確定しなくなってしまった。
10月10日で確定しているのは「まぐろの日」である。
しかし、10月10日が週末であったり休日であったりする確率も不確定である。
よって、10月10日が平日であれば、敢えてリスクを冒してまぐろを大々的に打ち出すのも難しい。
しかし今年のまぐろの日は3連休の最終日。
思い切ってまぐろを打ち出すチャンスであった。
チャンスであった?。
そう、今年はまぐろの日を打ち出すことを完全に忘れていた。
当日になって競合他社のチラシを見て知った。
“やられた!”
そう後悔しても遅い。
更に、10月10日は魚の日でもある。
これは、10月10日を「トト」と読んで、魚(トト)の日と命名したようだ。
これが、10月10日だけではなく毎月になってはいるが。
また、10月4日は「いわしの日」だった。
なんと10月の魚に関する謂れが多いことか。
しかし今年はその盛り上がりが無かった。
特に、10月10日は連休最終日であり、ご馳走感のある売場作りで鮮魚コーナーを強調したいところであるが、チラシにもその強調がされず私も事後になって気付かされた状況である。
近年の魚離れに相場高。
そして今年は近海まぐろの水揚げも少なかったから尚更なのだろう。
しかし、だからと言って魚にまつわるイベントを減らしていっていいわけではない。
“52週のMDを舐めてかかってはいけない”
今まで、52週毎の販売計画を積み重ねてきたが、この新店の場合は、まだそこまでの緻密な計画を施行しているわけではなかった。
しかし、これを一つの契機として、もう一度毎週の販売計画にもっと突っ込んで深堀していく必要があろう。
同時に本部提案が無いとお店も動かないのも問題である。
特売が入る、本部からの商品提案が入る、販促からイベントの媒体が店着する。
そんな外部要因に刺激されて現場が動く。
それを打破すべく始めた52週の自主的な販売提案。
しかし、結局は外部要因が外れると現場は解き放たれたようにそこから離れていく。
しかし目的を持って自主的にある方向へ向かうことは無い。
この法則を何としても打破しなければならない。
今回の「まぐろの日」での失敗から、上記内容をもう一度見直していきたいものだ。
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コメント
かわらいさん、コメントありがとうございます。
イベント時の売場作りの標準化に向けては、ビジュアル化は有効ですが、これもなかなかうまくいかないのが現状だと思います。
一年で一度しか経験できないイベントほど標準化は回数を重ねることが必要なのかもしれませんね。
投稿: てっちゃん | 2016年10月20日 (木) 06時46分
マグロの日の仕掛け、チラシでは訴求しましたがやはり現場の取り組みによって実績には差がありました。てっちゃんのようにビジュアルで残して水平展開していきたいですね。
投稿: かわらい | 2016年10月19日 (水) 21時34分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
数年前の52週MDの過去の反省を省みると、10月前半の鮮魚売り場は華やかでした(笑)。
そのような取り組みが消えていくから鮮魚の売り上げが縮小均衡に陥っていく。
こちらの仕掛けが競争力を失っていく原因なのだと痛感しました。
投稿: てっちゃん | 2016年10月13日 (木) 23時14分
売り手側が失念するのですから期待するお客様も極僅かなのが現実ではないでしょうか。事前告知はお客様の興味や期待を高めるためにも大切なのでしょう。色々な記念日は数多くありますがヒット率の高そうな記念日に的を絞って徹底的に告知を仕掛ける事も差別化の一助になるかも知れませんね。
投稿: dadama | 2016年10月13日 (木) 20時16分