ウチの売場?
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
お盆も過ぎ、9月に入った。
自分流のマネジメントスタイルを施工していくタイミング。
私は9月をそのような月だと思っている。
その一環として始めたのが、ストアコンセプトの掲示板。
開店前に自分と部下の部門チーフ達で作成した「ストアコンセプト」。
しかし、開店直後の慌ただしさと地域のイベント、そしてお盆商戦へと突入して、ストアコンンセプトを検証する時間もなく、またそれを部門に問う時ともないと考え、先延ばしにしていたのだ。
“そろそろストアコンセプトを活用する時期か?”
コンセプトを活用?。
そう、我々店舗幹部の為のストアコンセプトだけではない。
掲示することにより店舗全体の絆を深めることが本来の目的。
企業理念から毎年の企業方針、それを受けての店舗方針とストアコンセプト。
私はそこから部門コンセプトを作成している。
更には、部門チーフに月別コンセプト➡︎週別コンセプトまで落として掲示板に貼り付けている。
何のために?。
全従業員に共有してもらうために。
せっかく立案した部門コンセプトや週別コンセプトであるが、チーフの頭の中だけにとどめておいては意味が無い。
チーフの頭の中を店舗全員で共有する。
組織というものは「絆」があれば、必ず組織の上司や内部で協力し合おうという組織風土が生まれるものだ。
だから、店長やチーフが考える売場や商品の売り込みを知ったら、それに対して協力していこうという意識が生まれる。
特にパートさんほどその意識は強い。
だから、極力その意識を引き出したいと思うのだ。
そのために、ストアコンセプトを週間計画まで張りだす。
そして、その週間計画に合わせた売場をiphonで撮影し張りだす。
その売場写真がパートさん達を活気づける。
先日、あるパートさんが売場の写真を見て私に言った。
「店長、この売場はどこのお店ですか?。」
「何言ってんですか!。うちの売場ですよ!。」
そのパートさんは、その写真の売場があまりにも綺麗で見事に陳列されているので、まさか自分たちが作った売場だとは思わなかったようだ(笑)。
以前にも記したが、私は売場の写真を撮る時は妥協しない。
欠品は勿論、見栄えを整えてから脚立に乗って撮影する。
これによって、お客様目線と同じ斜度から撮影できるのだ。
そして、その目線での撮影が、売場が一番映えるのである。
そうして撮影した自店の売場が、自店のパートさんは信じられなかったようだ。
それも当然かもしれない。
いつも見る売場とは全く異なるからだ。
まず、目線が違う。
ここまで上からの売場は見たことがないだろう。
次に、陳列技術。
申し訳ないが、忙しい部門チーフが陳列する売場と比べると、撮影の為に手直しや見栄えを整える私とは、売場が別モノになってしまうのは仕方がない。
今まで見たことが無い売場が目の前の写真に映し出されている。
“これは、どこの売場だろうか!?”
そんな疑問を持っても当然だと言える。
でも、この写真に映し出されている売場は、撮影した私の力だけでは無い。
この売場を企画したチーフの力。
そして商品製造したパートの力。
それを撮影して掲示した私の力。
いろいろな人間が関わってこその、目の前の売場である。
私はそこにいたパートさん達に言った。
「皆さんが綺麗な商品を作ってくれたからこその売場ですよ。」
前提にそれがなければ、この売場は作れない。
更に、その売場を指示した社員。
要は、商品がそこになければ綺麗に整えることも出来ない。
店舗のすべての力が結集してこその売場である。
そしてそれを全員で共有する。
関心を持って見ていただきたい共有スペースである。
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コメント
かわらいさん、コメントありがとうございます。
週間ごとのコンセプトは単純なものですが、パートさんからすればわかりやすいものでなければなりません。それを写真にて完成度を掲示するから自分が製造したり陳列したりした売場が一体感を生むのでしょうね。
投稿: てっちゃん | 2016年9月13日 (火) 07時23分
週間にまで落とし込んだコンセプト、自店のパートさんに自信を与えてモチベーションを上げる写真撮影。こうして店舗全体にてっちゃん流の52週MDが浸透していくんですね!
投稿: かわらい | 2016年9月12日 (月) 20時18分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
わかりやすい言葉でコンセプトを描くのが一番のポイントでしょうか。
わかりやすいから実行しやすい。
そしてわかりやすいから実現しやすいとも言えます。そして共有しやすいことが一番のメリットでしょうか。
投稿: てっちゃん | 2016年9月 5日 (月) 23時30分
ストアコンセプトは企業理念を元に個店を預かる店長の想いを明文化した物でありお店のバイブルとも言えますね。バイブルをメンバーが熟知・共有化する事でベクトル合わせが出来、大きな力になるのだと思います。それだけに作成する店長もお店の想いや方向性をしっかり持たねばなりませんし、ストアコンセプトのレベルに店長の運営レベルにも如実に表れると思います。
投稿: dadama | 2016年9月 5日 (月) 22時04分