私に売れないモノは無い
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
「私に売れない『家』はありません!。」
毎週水曜夜10時放映の「家売るオンナ」での決め台詞。
不動産屋で辣腕を発揮する北川景子演じる「三軒家万智」。
彼女にかかると、売れない家も簡単に売れてしまうという設定。
そこで言う台詞が「私に売れない『家』はありません。」
なんと強気な台詞だろうか。
一度言ってみたいと思っていた。
先日、藤稔ぶどうを売る機会があった。
私が直接バイヤーにお願いして、価格と数量を決定した商品であった。
翌日の青果担当は一人だったので、彼が私に翌日の商品の陳列をお願いしていたので、出社後いの一番で商品陳列をした。
台風の影響で予定数量の半分の入荷量。
よって、土日で計画していたのだが、日曜日分は未入荷となってしまった。
“まぁ〜日曜は日曜で何か商品はあるだろう”
ということで、土曜日に一気に入荷分を陳列することにした。
そして、ただ陳列しただけではお客様はこの売場を見てくれない。
当然のことだが、説明POPを手書きで書いて設置した。
そして、当然の事だが当日入荷分は完売した。
それを見た担当者が私に言った。
「完売ですね。凄い!。」
私は思わず言ってしまった。
「俺に売れない『モノ』は無い!。」
彼も、「家売るオンナ」を見ていたため、その言い回しを知っていて、
「同じコトを言いますね。凄い自信です(笑)。」
そう言って、私の言葉に呆れていた様子。
しかし、長年この商売をしていると見えてくるものがある。
売れる売場、売れる陳列、売れる商品。
同じ売場でも売れる売場と売れない売場がある。
同じ陳列でも売れる陳列と売れない陳列がある。
同じ商品でも売れる商品と売れない商品がある。
何が違うのか?。
全てはお客様に伝わっているかどうか。
だから、売場で伝える、陳列で伝える、そして最後は商品で伝えるのである。
その為に、コトPOPがあり試食があり陳列技術がある。
それらのセットの組合せが適切であれば、モノは必ず売れるのである。
その自信が、「俺に売れない『モノ』は無い!。」
と言わしめたのである(笑)。
そして翌日は、グレープフルーツ。
今のグレープフルーツは南アフリカ産。
フロリダ産と違い、南アフリカ産に切り替わった当初は、とても酸っぱくで食えたものでは無い。
しかし、南アフリカ産にも「旬」がある。
これから旬を迎える南アフリカ産のグレープフルーツは白も赤も酸抜けて甘みが出てくるのである。
このコトを説明POPにして貼り付け、試食で訴える。
売れないワケは無い。
「今日のグレープフルーツも追加してけば良かったです。」
「いいか、俺に売れない『モノ』は無いんだ。」
ここまで言い切ると、逆に気持ちの良いものである(笑)。
担当者も笑っていた。
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コメント
かわらいさん、コメントありがとうございます。
こんなセリフ、誰でも言ってみたいと思いますよね。
言っちゃっていいいと思いますよ(笑)。
投稿: てっちゃん | 2016年9月10日 (土) 22時41分
俺に売れない物はない!私も言ってみたいですね。(笑)最近、『売る』ことをしてないなぁと思いました。
投稿: かわらい | 2016年9月10日 (土) 18時52分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
チェーンストアとしてのシステムとしての売場作り。
如何に効率良く如何にコスト管理で。
しかしいくらコスト低減しても売り上げが維持できてこその効率。売れない売場をいくら効率良く作ってもロスが増加するだけ。
やはり基本を売っていくらの基本構図が原理原則でしょうか。
投稿: てっちゃん | 2016年9月 2日 (金) 08時43分
同じ商品でも売り方ひとつで売上は大きく変わる。売り手の買ってもらいたいと言う意思がお客様に伝わる売場。伝えていきたいですね(笑)。
投稿: dadama | 2016年9月 1日 (木) 18時53分