秀吉の死
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
毎週日曜日の大河ドラマ真田丸。
秀吉が没した。
歴史上では、この後2年後に「関ヶ原の戦い」が勃発する。
秀吉の死後から関ヶ原の戦いまでの2年間。
やはり核となるリーダーが不在となった組織というのは、脆いものだ。
特に、これだけ巨大な組織となれば、その部下たちのバランス配分もあるだろうし、次に構える大名達の相続争いや内部分裂の激しいものがあるだろう。
特にここからは石田三成と徳川家康との対立が核となる。
この真田丸の主役が真田親子であるから、関ヶ原の戦いはその通過点であり、その後の大阪冬の陣や夏の陣がクライマックスとして描かれるだろうから、ここから関ヶ原の戦いはもう間も無くではないだろうか。
関ヶ原の戦い。
日本史が得意が方々であれば、それが1600年であることは既にお分かりのことと思う。
秀吉が没して2年後には、天下分け目の戦いと称される関ヶ原の戦いが勃発した。
しかし、この戦いはわずか1日で決着がついてしまう。
全国の名だたる大名が東西に分かれて関ヶ原で相対するが、その内情はがっぷり四つになっての横綱同士の相撲ではなく、どちらかといえば参加することに意義のあるパフォーマーが西軍(三成軍)に多く存在することによる内部崩壊がその主要因であるのだ。
この関ヶ原の戦いで学ぶべきこと。
それは、秀吉という戦国大名とその参謀役の石田三成との関係。
組織はリーダーと参謀との組み合わせで組織強化されていく。
それが、豊臣秀吉の時代には二人の関係が上手く機能して天下を納められていた。
しかし、リーダーの死により急速に求心力を失った豊臣家。
本来であれば世継ぎがしっかり次代のリーダーとなるべき。
しかし、この時まだわずか6歳の秀頼にはその資格は無い。
よって、名参謀である石田三成が合議制で秀頼が成長するまでの中継ぎとしての役割を果たそうとする。
しかし組織にはやはり求心力が必要なのだ。
従来は、秀吉がその絶対的な求心力として存在し、その強力な求心力に集まる人材を、石田三成がその手腕を発揮して調整機能を果たしてきた。
それが豊臣時代を支えてきたのである。
秀吉亡き後のリーダーがそれなりの年齢でスムーズに秀吉からバトンを受け取り、他の大名が付け入る隙を与えずに代替わりしていたなら、石田三成という名参謀はその後もその手腕を発揮して豊臣家を切り盛り出来たかもしれない。
しかし秀頼6歳で秀吉が死を迎えたことが時代を変えた。
そこに戦乱の世と天下太平の世での政治の難しさがあるのだろう。
戦国時代の醍醐味は、何と言っても戦国大名たちの戦にある。
過去の日本は国内の戦を繰り返して来た。
それは、どの国も同様の歴史を持つのだろうと思う。
そして、70数年前まではこの国も他国との戦争の渦中にあった。
しかし今学ぶべきことは、平和を維持すること。
平和とは、ある意味強力なバランスを持って保たれているのである。
だから、平和を維持するということは、世界の中でどのような役割を担うのか。
更には、組織運営において重要な組織形態とは?。
そして以前にも記した、「求心力」と「遠心力」。
強い組織にはこの二つがバランスよく配分されている。
この二つを組織のリーダーがどのように組み立てていけるのか。
真田丸から、このことを学んでいきたいものである。
| 固定リンク
« お盆商戦を終えて2 | トップページ | 今年の台風 »
コメント
かわらいさん、コメントありがとうございます。
今までは石田三成と言う歴史上の人物にスポットを当てて見たことがないでのなんの感慨もなかったのですが、こうやって真田丸を見ていると、組織で生きる人間たちのそれぞれの考え方と行動が理解できて面白いですね。
徐々に三成から離れていく人間達と最後に火がついた上杉景勝。そして真田信繁。いよいよ佳境に向かって歴史が動き出す瞬間ですね。
投稿: てっちゃん | 2016年8月24日 (水) 00時30分
石田三成を好意的に描いてきた真田丸。最後はどのように描かれるのか楽しみですね。
投稿: かわらい | 2016年8月23日 (火) 20時36分
kazuさん、コメントありがとうございます。
昨夜の石田丸。
その石田三成が主役といえる場面が続きましたね。
このドラマで描かれている石田三成は、結構彼を理解して関わろうとする脇役が多いこと。それだけ、彼の義を重んずる精神に共感していた同僚、部下が多かったともいえる設定ですね。
しかし、反発する同僚も多いことから、1日足らずの関ヶ原の戦いを招いてしまうのでしょうか。
投稿: てっちゃん | 2016年8月22日 (月) 06時03分
kazuです
真田丸から組織を学ぶ手段は毎週欠かさず見ている私も同感です。
私の同僚にも真田丸を欠かさず見ている人間が居ますので日曜日は真田丸の話で盛り上がっています。私とその同僚はこのドラマの登場人物の中では石田光成推しですので最近ではこの大河を石田丸と呼んでいます。
今夜も石田丸が楽しみです。
投稿: kazu | 2016年8月21日 (日) 07時53分