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2016年8月 4日 (木)

縦割り

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


縦割り。

  とは言っても組織の縦割りではない。

売場の縦割りのことである。

  売場を縦割りで管理する。

これは売場管理の中でも基本中の基本である。
それは、売場を棚割して管理する時に、管理者もお客様もわかりやすく売場に商品レイアウトしていく上で非常に重要な考え方を売場に実現しているからである。

例えば精肉だったらば、牛肉、豚肉、鶏肉、挽肉、加工肉等の大雑把な基本的な縦割りは当然に理解できよう。

しかし牛肉と言っても、「ステーキ」「焼肉」「薄切り」「切落し」「しゃぶしゃぶ用」「ブロック肉」「シチュー用」「スジ肉」等々に分類される。
それらの用途別や部位別等の分類を、自社や自店なりに整理して、どう縦割りを括り売場を分類するのか、という企業の考え方が縦割りに現れるのである。

牛、豚、鶏等の基本的な畜種の分類はどの企業も分類されて売場の縦割りが実施されていると思うが、そこから先は企業毎に微妙な違いがあるのも事実。

牛肉を「ステーキ」「焼肉」「すき焼き」「しゃぶしゃぶ」で縦割りをくくるのか、それとも「和牛」「国産」「輸入」で括るのかで大きく異なってくる。

そこには、企業のお客様への提案の根本的な違いが明確に現れるのである。

  「品質」を優先に提案したい。 
  「メニュー」から提案したい。

そのような意図の違いが、売場の縦割りの違いを生む。
そして、その縦割りの考え方が現場に浸透して、その縦割りを絶対に崩さないという意識を生むのである。

  縦割りを崩さない。

この意識にも、企業毎の違いが明確に出るように思う。

  縦割りを絶対に崩さない。

その意識が強い企業ほど、現場での縦割り意識も強い。

  要は、縦割りに関する考え方が浸透しているのである。

それは上記のように、自分の売場の縦割りが何を基準に分類されているのか、そしてその考え方が理解されているから、多少の単品の違いが発生しても自分なりに縦割りの意味を理解して整理して売場をレイアウト出来るのである。

  現実の売場は、尺数で括られる場合が多い。

基本的には3尺単位だろう。
現在の冷蔵ケースやゴンドラケースは基本的に3尺で棚板が取り付けられる場合が多い。

  3尺=90センチ。

1尺が約30センチであるから、15センチのトレイを使用すると、3尺で6フェイスを陳列することになる。

  3尺=15センチトレイ×6

これが概ねの売場レイアウト上のフェイス管理。

  この3尺の縦割りを崩さないということである。

意外に簡単に思えるが、現実には15センチのトレイばかりではなく、商品の差別化や見栄えを考えて考案された商品毎の使用トレイは千差万別となる。

それが、3尺に組み合わされて使用されると、縦割りが微妙に崩れる場合が多く発生してしまう。

  その調整をどうするか。

ここに企業毎の徹底度合いが大きく違ってくるのである。

  絶対に崩さないという意識の高い企業ほど現場で微調整する。

それは、そのトレイの横幅を全て把握しているからだ。
そして、そのフェイスとりで、3尺にどう収めるかを常に頭に入れておくのである。

  それでも合わないときには外部からタレ等をお借りして合わせるのである。

そのような行為が、バイヤーと現場の担当者の意識をつなげるのであろう。






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コメント

かわらいさん、コメントありがとうございます。
末端の担当者が厳しく縦割りにこだわれる企業風土を作っていきたいですね。
どうしても作業中心の風土だと、売場はバイヤーの棚割任せになってしまい、多少の崩れはなんとも思わない。
まず、考え方が定着していないと縦割り意識もブレてしまいがちです。

投稿: てっちゃん | 2016年8月 7日 (日) 06時37分

縦割りのレイアウト。やはりしっかりできている売場ほど見やすく綺麗だと思います。いつも『だいたいこのぐらい』でやってしまっている当社は時間の経過とともになんでこんなレイアウトに?というほどずれていきます。(笑)端っこから地道に整えていきます。

投稿: かわらい | 2016年8月 6日 (土) 20時24分

dadamaさん、コメントありがとうございます。
商品政策という面では、素材型から惣菜型にお客様の買物志向も徐々に変遷していることを考えると、やはり店舗内でのバランスの良い部門政策が望まれるところですね。ある部門に特化した政策もある時期には必要でしょうが、長い目で見ればどの部門にも役割があり強みになれるという認識も必要でしょうか。

投稿: てっちゃん | 2016年8月 5日 (金) 06時08分

商品政策は企業のDNAが根底にある。お客様も長年に渡ってそのDNAに賛同して来店されている訳ですから、そこがブレる事を避けなければならないと思います。ディスカウンター・ドラッグ・専門店・ネット等競合環境は厳しさを増しますが自社のDNAの根幹はおざなりにしてはいけないですね。自社の強みに磨きをかけ買い上げ点数=支持率を上げる事が大切ですね。

投稿: dadama | 2016年8月 4日 (木) 10時27分

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