リオ五輪から学ぶこと
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
リオ五輪が終わった。
数々の感動を残して。
メダル獲得数41個というのは、過去最高らしい。
そしてそれは、世界でも第7位ということだ。
もし、もう一個獲得していたら5位タイというレベル。
それだけでも、盛り上がらないわけがない今回の五輪。
しかし今回の五輪の盛り上がりはまた別の要素が多い。
それは、どのメダルにも獲得までのストーリーが存在するからだ。
大逆転によるメダル獲得。
体操男子団体を始め、体操男子個人総合では誰もが諦めかけた瞬間の大逆転。
その感動と粘りが、卓球に感染し、女子レスリング、バドミントンで感動を呼ぶ。
最後は陸上400mリレーでの快走。
リレーに出場する4人が4人とも個人の100m走では誰も決勝に残れないのである。
それが、リレーになると決勝に進出し銀メダルまで獲得してしまう。
あの陸上王国アメリカに勝ってしまうのだから。
バトンをもらった瞬間は、一時ウサインボルトを抜いていたほどだ。
粘りの日本、逆転の日本。
今回の五輪では、本番に弱いとされる日本人の特性は影を潜め、逆に強みであるチームワークや団体での強みを生かして、粘りに粘り最後にかわすと言う試合巧者ぶりが現れてきたのである。
そして、今回のリオ五輪で改めて学んだのは、日本人の団体競技での特性である。
日の丸日本は団体戦に強い。
これは過去から伝統的に伝えられてきたが、それは精神的に他者とフォローし合いながら精神面の脆さを、団体としての他者に補ってもらって個人的にも強くなれるという強みを生かして、個人戦でも団体戦と同様に日本チームとして試合に臨んできた経緯がある。
そして、今回はその強みの内面を見たような気がするのだ。
それは、個人と個人の繋ぎを見事に一個の形として完成させる能力にある。
例えば、リレー。
個人個人の能力は決して高くはないが、その繋ぎのバトンタッチでの技術が間違いなく世界一なのである。
その繋ぐ力でもぎ取った世界第2位の順位。
まさに、バトンという視点から捉えた場合には、一人の人間が一人でバトンを400メートル持ち続けたような絶妙なバトンのリレー。
他国ではその繋ぎが幼稚であり、なめらかなバトンリレーにならない。
そこに、今回の銀メダルの要因がある。
そこに、皆んなのおかげで、皆んなの為に、という日本人のチームプレーに賭けるモチベーションが大きく関わってくる。
例えば、バドミントン。
ダブルスという競技は、二人で有機的に一個の生命体の如くに羽を相手のコートに落とすゲームである。
個人戦なら個人の力量で如何様にでも結果を出せる。
しかし、ダブルスという競技。
これは卓球も同様であろうが、ダブルスという競技はお互いの意思疎通というコミュニケーションが絶対的に必要になってくる。
このコミュニケーションとコンビネーションが今回の金メダルの全て。
そう言い切れるほどのコンビネーションの良さ。
決して筋力があるわけでもなく身長があるわけでもない。
あるのはお互いの信頼感とコンビネーション。
この二人には決して穴が無い。
まるで一人の人間の意志のように二人の人間が機能的にプレーする。
そこにはバドミントンの定石を超えたコンビネーションが存在する。
まさにチームプレーの真髄である。
団体ニッポン。
それは、単に他者を補うだけのチームプレーから脱却した日本人が競技を理想形を追求して辿り着いた領域では無いだろうか。
そして、このような組織を構築する術を身につけたいものである。
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうざい
ます。
そのようなDNAは間違いなくあるでしょうね。
そして、「チームでは絶対に勝つ」という積極的な意欲も持ち合わせているのでしょうか。とにかく、チームでは絶対の自信を感じますね。
投稿: てっちゃん | 2016年8月25日 (木) 21時20分
かわらいさん、コメントありがとうございます。
本当に東京五輪が楽しみですね。
投稿: てっちゃん | 2016年8月25日 (木) 21時15分
相手に迷惑を掛けたくない、自分が何とかせねば・・・この感覚に長けているのが日本人の美徳でしょうか。時代が変わっても良きDNAは失ってほしくないですね。
投稿: dadama | 2016年8月25日 (木) 20時45分
『本番に弱いとされる日本人の特性は影を潜め』。本当にそう思います。それどころか劣勢を跳ね返してのメダルラッシュ、感動しきりでしたね!東京オリンピックも大いに期待したいですね!
投稿: かわらい | 2016年8月25日 (木) 19時52分