足元商圏
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
昨日は、競合店の改装を記した。
競合店の出店に伴う自店の競合対策。
競合店にお客様を吸引されない為に。
自社の最新の勝ちパターンの販売技術を注ぎ込み、レイアウトを組み、品揃えを見直し、チラシを入れて改装オープンを迎える。
そうやって新たな自店の魅力を多くのお客様にアピールする。
企業としても、それだけ新規出店に対してのガードをしっかり備えるということを優先事項としているのだろう。
そして、リニューアルオープンしチラシを撒いて実際に営業するが、リニューアル開店時の売上はいっときの評価でしかない。
すぐに以前の売上に戻ってしまう。
特に、競合店が新たに出店した後の数値評価は難しいところであろう。
昨年の売上が存在する分、どうしても昨年に対してのリニューアル後の効果を比較して評価してしまう。
しかし、従来は無いところに新規出店の競合店が存在するわけだから、いくらリニューアルしたところで、競合出店の影響は大なり小なりあるだろう。
だから、競合が出店したならば、冷静にその影響度を仮説測定してリニューアル後の評価としなければ、リニューアルの本来の評価を得ることは出来ない。
その測定が難しいところではある。
い
くらリニューアルをしたところで、新たな競合が出店した後は、狭まった商圏で自店が足元に置く商圏のお客様をより確実に来店頻度を落とさぬようにしていく
ことが間違いのない自店のお客様対策であり、そのことを着実に実施していくことが、長期的な目で見た場合の勝ちパターンとなっていくのではないか。
企業としても先進性の品揃えとレイアウト。
そのことによって、客層を変え、来店時間を変え、結果として売上を長期的に安定させることが出来るという仮説。
それを、現場で日々実現していくという実行力。
現場での競争とは、この両面を理解し実行していかなければならない。
そうやって、一度狭まった商圏を、再度一歩一歩着実に戻していくことなのである。
そしてその手法の方が「継続は力なり」をより実感できるのである。
それでは、その足元商圏とは何か?。
それは感覚ではなく事実としての現状の販売データである。
今現実にこのお店で販売しているデータから、将来の仮説を立てたり、改装後の仮説の検証をしたり。
そして強みを更に磨いていくこと。
更には、自店とは別の視点で営業している競合店の強みを知ること。
そして、その強みに対して、どう手を打つかを練ること。
競合店の強みを封じること。
結果として、競合店の存在自体の意味を失わせ、自店への吸引率を高めていく。
要は、陣取り合戦である。
そう、商売とは商圏マップ的には、陣取り合戦である。
足元商圏。
地味ではあるが、ここに特化することの意味は大きい。
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コメント
かわらいさん、コメントありがとうございます。
足元商圏の少なさ。
これはもう、なぜ出店したの?、と言いたいですが、それでも今後の事を考えると重要な立地だったのでしょう。
自店がなければお客様はどこに買い物に行くのか?。
その競合店が出店理由なのでしょう。
その競合店をしのぐ売場作り。
ベースはそこに集約されているのだと思います。
投稿: てっちゃん | 2016年7月29日 (金) 23時23分
足元にお客様のいない新店の場合はどうしましょう?(笑)
競合店対策をするときどうしても今来ていないお客様のことを考えてしまいがちですが、足元のお巻きてくれているお客様のためにお店を良くしていくことが大切ですね。
投稿: かわらい | 2016年7月29日 (金) 20時39分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
点数第一主義。
その主義の元に愚直にお客様に近づく企業姿勢。
これは脅威ですね。
意外にそこまで愚直になれないものですが(笑)。
投稿: てっちゃん | 2016年7月27日 (水) 15時10分
先日、出張先の飲み会で、一番競合として出てほしくない企業の話で盛り上がりました。その企業は徹底的に買上げ点数の伸びに拘る。買上げ点数が足元商圏の支持率に繋がるので競合売価は基より基本の徹底を愚直に行えば買上げ点数が上がる=顧客満足度も上がり繁盛店になれる。言葉では簡単ですがこれをお客様に伝わる売場が作れる企業は本当に凄いと感じました。
投稿: dadama | 2016年7月27日 (水) 09時22分