競合店の改装
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
新たに出店する競合店。
それを迎え撃つ既存店。
これだけ過密なスーパーマーケットの乱立状態になってくると、新規競合店の出店に対応して、既存店は改装にて自店をリニューアルしてお客様に新しさを提案する対策をする企業が増えてくる。
今回の自店の出店に際しての競合店の対応。
以前の記事では、自店が出店する前日に競合店が改装オープンした記事を載せた。
そして今回は別の競合店が、約2週間の改装を経てのリニュ−アルオープンを迎えた。
近隣の競合店が相次いでのリニューアル。
よって、この地域のスーパーは、当店が出店以来新規の競合店が出店し一店舗が改装オープンし一店舗が改装の為の閉店をしていたことになる。
ここに来てようやく本来の競合状況に戻ったことになる。
従来は、自社も含めて本来の数値が見えなかった状況にあったのだが、ここでようやくあるべき競合店の営業状態に戻り、自店としても本来の数値を検証することが出来、競合店としても正常な昨年比で自店の検証ができる環境になったと言える。
前回の競合店は4日の休業の後にオープン。
そして、当店がオープンする前日にリニューアルオープンした。
今回の競合店は約2週間の休業の後のオープン。
よって、大幅にその内容を変えてきた。
腰の低いゴンドラケースを採用して、見通しの良い店内什器に変更し、店内照明も明るくして店内の開放感と広さ感をこれでもかと演出してきた。
更に、惣菜の徹底強化。
青果部門と並行して壁面を鮮魚まで惣菜で締めるレイアウト。
最近のこの企業の勝ちパターンの改装を踏襲してきた。
要は、今後のお客様の暮らしを先取りして惣菜から始まるレイアウトを組んできたのだ。
このレイアウトの強みは午後から夕方の強みである。
このような改装を積み重ねて企業は、今後の勝ちパターンを模索していく。
そして、成功事例の積み重ねから、より確実な勝ちパターンを企業ごとに構築していくのである。
そして最近思うことは、企業毎により明確な特徴を強化した改装になってきていること。
先日の競合店では品揃えを強化した改装だった。
そして今回は惣菜に特化した改装を進めてきた。
いずれも、自社の強みと自店の特徴を鑑みてのお客様対策であろう。
当店という競合店が新規出店する。
それは一つのきっかけに過ぎない。
その為に当店の競合対策としての改装を目論むのであれば、いずれ失敗するであろう。
競合店が出店すれば間違いなく商圏は狭まる。
よって、大切なのは狭まった商圏内で、より確実にお客様に来店頻度を高めて確実に自店に来店していただくための改装でなければならない。
競合店が出店するからの改装。
きっかけはそこでも、目的は商圏内のお客様対策が最大のテーマである。
そうすることで、より確実に自店の商圏を守り、競合店への流出を防ぐことが出来る。
それを企業が持つ強みに特化した変化を強調するのである。
そして、その特化した強み対強みで、間のお客様を引っ張り合うのである。
さて、どちらの企業の考え方がお客様に支持されるのか?。
検証の楽しみが増えたと思えば、楽しいものだ(笑)。
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コメント
かわらいさん、コメントありがとうございます。
「検証の楽しみ」。
誰もそんなものは楽しくないですよね(笑)。
しかし、そうでも思わないとやってられないのも事実。
サァ〜、楽しんでいきましょうか(笑)。
投稿: てっちゃん | 2016年7月28日 (木) 21時52分
周りを競合に囲まれていると、いつもどこかで改装をしている感覚ですね。7店舗の当社でもそう思うのだから、店舗数の多い企業はなおさらでしょうね。今月半ば今、当社で一番勢いのある店舗の競合店が改装オープンしました。『検証の楽しみが増えたと思えば、楽しいものだ』。楽しくないです。(笑)
投稿: かわらい | 2016年7月28日 (木) 20時35分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
最近は新店出店を敢えて抑えて、その分を既存店の改装に充てる企業が増えていますね。
そして、競合店の出店や効果の高い店舗を優先して改装を進めていく手法が定着しているようですが、何れにしても企業としての意識の高さが改装への思いの強さにも表れているようです。
投稿: てっちゃん | 2016年7月25日 (月) 21時57分
改装の考え方にも企業色は出ますね。店舗年齢は10歳以下と決めて儲かっていようが計画的に改装する企業。競合の出方次第の優柔不断(笑)の企業。使えるだけ使い倒す企業。私的には時代対応業である以上、定期的に改装出来る企業は常に最新のモデルを構築する力を備える事が出来るので強いのだと思います。
投稿: dadama | 2016年7月25日 (月) 21時41分