仕事の段取り
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
部門の責任者と担当者
その最大の違いは何か?。
それは、段取る力。
1日をスケジューリングしパートさんに役割を分担する。
それは簡単なようで総合力を要する能力である。
部門責任者であっても、専門店とは違いチェーンストアの部門はある程度のマニュアル化が図られてはいる。
しかし、段取りの良い責任者もいれば自分でさっさと仕事を始めてしまう責任者もいる。
段取る力とは、どのようなものか。
1日をスケジュールする能力。
スケジュールを割り振る能力。
その能力を育成する教育能力。
それらを事前に準備する能力。
生鮮部門や惣菜、ベーカリー部門であれば、パートさん達よりも早く出社して、その事前準備をする必要があるだろうし、グロサリー部門であれば前日の夜に事前準備をする企業もあるだろう。
パートさんの作業を効率よく組み合わせる為に事前に準備をしておくこと。
例えば、最終的に自分が正肉を切るとしても、事前に売場のフェース取りをしてパートさんが品出しを容易にする為の事前準備をしておくこと。
このような段取りがパートさん達のその後の仕事を容易にし、その積み重ねが結果として生産性を高めるのである。
部門責任者と担当者の最大の違い。
それは、その段取る能力の違い。
その段取る能力の差が、その日一日の売場の充実度に現れるのである。
その背景には自ら抱く理想の高さの差にも現れる。
言い換えれば、目指す「頂」の差とでも言えよう。
高い目標がその段取る能力を高めるのである。
その目標の差が、段取るレベルを上げるのである。
当然、目標が高くなればなるほど、段取りは細部に渡る。
そして、その繰り返しが、段取る能力を高め、その精度が頭の中で構築するスピードも高めていく。
結局は、高い目標が自らを育てることになる。
そんな経験の連続が、自らの部門運営能力を高め、その訓練の延長線上に将来のマネジメント能力の蓄積がなされていくのだ。
商売の感を養うことも重要だ。
しかし、このようなマネジメントの分野を鍛えていくことも重要。
商売感に優位性を持つ人間もいるだろう。
マネジメントに得意が人間もいるだろう。
初めはどちらかに特化すべきではあるが、どこかで自分の不得意分野を克服する時が来る。
私はマネジメント優先で育ってきた。
しかし、その限界を知ることとなった。
マネジメントだけでは売上という結果を残すことは出来ない。
しかし、商売感だけでは経営は出来ない。
特に、組織で教育を最大の強みとして勝てる組織作りは出来ない。
担当者には、組織マネジメントに強みを持って欲しいものだ。
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コメント
かわらいさん、コメントありがとうございます。
おそらく、どちらの手法も現在勉強中なのでしょう(笑)。
その経験が仕分けの段取りを学ばせてくれているのでしょうね。
投稿: てっちゃん | 2016年7月29日 (金) 23時27分
段取り八分。当社社長の口癖です。段取りの上手な人は『これで終わり』がないスーパーの仕事においてある程度の着地点を明確に想像できる人なのかなと思います。又は、今日の仕事を明日にしない人。私はどちらも出来ていません。(笑)
投稿: かわらい | 2016年7月29日 (金) 20時51分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
担当者が育つということは、このような組織での上位職の仕事のレベルを直視させることと、その組織力の内部にあっての自分の役割を冷静に見れる力なのかもしれませんね。
投稿: てっちゃん | 2016年7月27日 (水) 15時17分
ホイホイさん、コメントありがとうございます。
この記事自体で多少なりとも担当者が育てば幸いです。
投稿: てっちゃん | 2016年7月27日 (水) 15時14分
職位が上がるにつれて携わるメンバーも増えてくる。自分の想いをメンバーに共感・共有し目指す方向が決まれば団結力という大きな力が生まれますね。個でこなせる仕事は物理的な限界がありますからメンバーの団結を高める管理力は組織が大きくなるに比例して求められますね。
投稿: dadama | 2016年7月27日 (水) 14時04分
担当者を育てるのがあなたの仕事では?
投稿: ほいほい | 2016年7月27日 (水) 12時32分