迎撃戦
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
競合店が新規出店。
当店の競合から見ればこのように映るのだろう。
既存に存在する競合店が改装する程度なら大きな騒ぎにもならないだろうが、競合店がゼロから新規に出店するということは、大なり小なり大きな影響は必至である。
その競争相手がこぞって改装を予定している。
1店舗は開店前日、もう1店舗も開店前後に改装オープン。
競合店が新規出店を機に、自店の内装外装を改装して、新しさを強調し商品面でも今後支持の高まりそうなカテゴリーや商品群を大幅入れ替えをして品揃えやレイアウトをリニューアルして、競合店の新店開店に対抗して自店も新しさを強調しようとする。
当店に対しての対抗意識はもはや牙を剥いてきているという表現が適正であろう。
先日の新店販売会議の折には、その事をハイヤーやトレーナーに強調してきた。
「敵は明らさまに牙を剥いて立ち向かってきている。」
そのような競合店の動向に関しては、やはり個店の店長の方が敏感であろう。
そして、新規出店する当店としても、それは望むところである。
何も対応されないよりは、大いに盛り上がって欲しい。
そのように、新規出店に対して、相当意識されているというプレッシャーというか緊張感というか、そのようなものが周囲から伝わってくる方が、出店のしがいもあるというものだ。
まずはどちらの改装も惣菜には力を入れてくるだろう。
それが、改装企業の力の入れどころであり時代の流れであろう。
客層を変えたければ、惣菜を強化して即食品の品揃えを充実させることが一番の早道である。それが、若年世代を取り込む最有力な手立てである。
更には、地域商品の導入。
地域で支持の高い商品を先手で導入する。
新規出店と既存店との一番の差別化は、先輩企業として地域に強い商品の情報をいかに多く有しているか。
新規で何もわからない店舗との一番の差別化はそこのところだ。
だから、それ以前に掴んでいる地域情報による地域密着品を徹底して導入を図るだろう。
同時に「お酒」売場も強化が予想される。
特に今年は猛暑が予想される。
ワインと同時にプレミアム系のビールの品揃え。
先日もガイアの夜明けでヤッホーブルーイングのビールが取り上げられていた。
今伸び盛りのプレミアム系ビールの品揃えを再度見直してくるだろう。
そして、鮮魚、精肉の冷凍、ハーフデリの強化。
かって、鮮魚部門で冷凍品や塩干品をスペース拡大して売り込もうものなら、上司からハッパをかけられたものだ。
「お前は塩干チーフか?。」
近年、生の売場の強化が叫ばれてきたが、生一本やりでは売り上げは限界である。
冷凍品や塩干品の見直し。
近年の冷凍技術の向上は目を見張るものがある。
そして、下手な生よりも鮮度、品質に勝る冷凍品が多くなってきた。
意外に、お客様からの要望でも冷凍品の品揃えの強化が望まれている。
そのような要望を突いての売場拡大が図られてこよう。
新規出店に対しての過敏な対応。
出店する方も、競合店に過敏な対応を取られるということは競合冥利に尽きる事ではある。
しかし、そんな渦中に出店していく緊張感。
後には引けない今現在である。
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コメント
かわらいさん、コメントありがとうございます。
黙っている相手でもないし、黙って入られたら逆に不安でもある。
難しいものですね(笑)。
投稿: てっちゃん | 2016年7月 1日 (金) 21時52分
相手も黙ってはいませんね。しかし、いかに改装しようと、価格対抗しようと新店がやはり有利。明日のFB情報を楽しみにしております。
投稿: かわらい | 2016年7月 1日 (金) 20時50分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
まずは、競合出店と認識していただいたことに感謝しなければなりませんね(笑)。
そして、開店直後のお祭りが終わる2週目からの攻防が見所でしょうか(笑)。
投稿: てっちゃん | 2016年6月24日 (金) 23時05分
迎え撃つ既存店は少なからず影響を受けますから必死でしょうね。利益優秀店舗も10%売上落とせば赤字転落もあり得ますし・・・真剣勝負の切磋琢磨から勝ち組・負け組が決まってくる。当初は価格競争になるでしょうが企業理念やストアコンセプトがはっきりと伝わるお店が残るのでしょうね。競合の闘いはちょっと言い方悪いですがお客様との闘いでもありますね。
投稿: dadama | 2016年6月24日 (金) 22時49分