明太子物語
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
先日の「カンブリア宮殿」。
博多明太子の発祥に関わる物語であった。
明太子を一番初めに生み出したのが、明太子メーカーの「ふくや」の創業者である、川原俊夫さん。
今回はその息子さんで4代目社長の川原正孝さんが出演。
私が知る明太子メーカーは「かねふく」。
しかし、地元での「ふくや」の名は絶対的な存在のようだ。
それは、このカンブリア宮殿を見ていて確信したこと。
なぜか?。
ふくやの創業者のブレない経営方針にあった。
この番組の中で、その事がよく理解できた。
そして、それは司会の村上龍をも唸らせるブレなさ。
開発者にも関わらず、特許を取得しない。
そればかりか、逆に製造法を他者にも教えて明太子を世に広げようとした。
それは、特許を取得して一つの味に固執する事を嫌ったからだという。
いろいろなメーカーがあっていろいろな味があって、いい。
その事で、逆に明太子のマーケットが広がったという。
そして、「元祖」とかいう表現も嫌ったという。
「味」で一番になることだけを考えろ。
現在の社長が、創業者から口すっぱく教えられたのは、「元祖と表現して明太子の味が良くなるのか?」。
一番とは初代でもなければ大きさでもない。
美味しさと感動で一番を勝ち取ること。
そのことに精進しろ。
そして、その為に働く従業員を大切にした。
美味しさと感動で一番を目指すにも、働く従業員がいて初めて実現できること。
働く従業員が安心して働ける環境。
それは、従業員として働くことと同時に、地域の住民として、親としていくつもの顔を持ち得ること。
ふくやの社員と同時に地域で暮らす顔を持つ従業員。
だから、地域の行事にも参加できるし、学校のPTA活動にも参加できるし、ボランティアにも参加できる。
逆にその事で手当ても出るし従業時間にも加算される。
その事が逆に、就業時間にはふくやで頑張ろうという働きがいにも通ずるのだろう。
ふくやの経営理念。
「強い会社・良い会社」。
利益を出せる強い会社になり、その利益を地域に還元する良い会社を目指す。
それらは全て初代創業者からのDNAなのであろう。
そこに私は、ブレない経営を感じるのである。
企業とは一人で存続することは出来ない。
企業で働く従業員がいて、商売が出来る地域がある。
働く従業員と、商売によって喜ぶ地域があって、皆んながその企業の存在を支えてくれる存在で有るから、その全てをより良い環境に整備しなければならない。
自分一人が一人勝ちすることではない。
自社を取り巻く環境全てに目を向けて、環境を整備していくこと。
それが、ブレない経営理念。
地域の学校で従業員がPTAの会長になる。
その事に対して企業が時間と手当てを支給する。
なぜか?。
それが従業員教育になるから。
企業を背負った肩書きでは人は成長しない。
企業を離れたところで別の肩書きを持つから、本当のリーダーシップを学ぶことが出来る。
その事に村上龍は唸った(うなった)。
私も唸った(笑)。
その他諸々、この番組に出てくる「ふくや」の経営方針が出てきたが、どれも私を唸らせるものがあった。
収益に対する税金対策もしない。
稼いだら、しっかり正当に納税をする。
それも、地域貢献。
流石である。
こんな企業にしていきたいものである。
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コメント
かわらいさん、コメントありがとうございます。
言うは易いが行うは堅し。
強い信念を持って行動したいものですね。
投稿: てっちゃん | 2016年6月 3日 (金) 21時04分
素晴らしい理念ですね。会社も自分自身もこのような考えの下に行動したいものです。今は自分のことしか考えていないかも。(笑)
投稿: かわらい | 2016年6月 3日 (金) 20時39分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
常に、経営理念に立ち返る。大切なことですね。
今回のテレビを見ていて思うのは、周囲とともに生きていくという思想。味方の多い企業ほど味方に守られながら成長できるという当たり前の事実。周囲とともに生きていくという思想が最終的には強いということでしょうか。
投稿: てっちゃん | 2016年6月 3日 (金) 10時46分
時代が変われど創業者精神を貫く企業は総じて強いですね。小売業は時代対応業。お客様の求めている物は何かを真摯に追及する姿勢。更には従業員満足があっての会社の安定成長。お客様・お取引先・従業員を大切にする姿勢が具現化出来る事。これらは経営理念にも相通じ、経営理念に揺らぎない会社であってほしいですね。
投稿: dadama | 2016年6月 2日 (木) 23時45分