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2016年6月20日 (月)

商売勘

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


我々は、仕事での意思決定を行う際に、いろいろな情報を拠り所とする。

  自社データ、競合情報、地域情報等々。

いろいろなデータから情報を収集し、最後の意思決定を行う。

  商売勘という情報。

それも重要なデータではあるが、この勘というものはその人が有する独特の情報であり、それを他者に説明しようとしても説明しきれないものである。

  商売勘を活かして意思決定できるの創業者に多い。

もともと創業者とは、商売勘が強烈に働いたから事業を起こしたのであり、その鋭い商売勘によって難局を乗り越え現在の規模を切り開いてきた経緯がある。

  カリスマ経営者ほど最後は自分の商売勘によって意思決定をするもである。

そして、その商売勘とは現場に経ち続けてきた結果、その現場を見ただけで売れる売れないが直感でわかり、売れている理由売れていない理由が直感で見えているのである。

  商売勘。

それは、一目売場を見ただけで売れる売れないの判別がつき、その改善策が見えているということ。

商売勘という意味合いにも、業界ごとにいろいろな定義があろうだろう。しかし私は小売業においての商売勘という設定が一番適した表現であると思っている。

商売勘とは、データを受けてデータから答えを引き出すということではなく、データから直感を引き出すということである。
それによって、どんなメリットがあるのだろうか?。

  意思決定がスピーディになるということである。

データを蓄積してデータから答えを引き出すという行為は相当に時間をかけなければならない。
しかし、商売勘という回路は左脳で二進法を永遠に繰り返す方法から解放され、やるかやらないか、右か左かの答えが見えているということだ。

だから、カリスマ経営者や創業者達のようなワンマンな立場でなければ通用しない手法ではある。

しかし、それでも商売勘を働かせて意思決定できる立場の存在がある。

  現場の担当者達である。

カリスマ経営者やカリスマ創業者だけでなく、現場で発注を担当する社員や部門チーフ等は商品と発注を受け持っているから、最後は「いくつ売ってやろう」という商売勘を働かせて発注をし売場を作り売り込む。

  この行為だけはその個人に依るものだ。

だから、最後の発注と売場作りというお客様に一番見えるところで現場担当者の差が明確に出てくるのである。

企業としての意思決定は経営者が行うが、現場の細かい商売に関しては現場担当者の商売勘がまだまだ働かせられる環境にある。

  ここに商売の面白さが集約される。

店長という職位ではあるが、私もこの面白さがあるからこそこの仕事が好きであり、商品を持たずとも店長という職位が好きである。

  全ての共通項は商売勘を働かせた仕事の面白さ。

それは、カリスマ経営者やカリスマ創業者といえど基本は同じである。
末端の商売を楽しめない限り、経営には携われないと思う。

  それは、商売勘がモノを言う職位であるから。

理路整然と仕事の基本を学ぶことは大切であり、その基本が積み重ねられない限り、商売勘は身につかない。

  しかし、最後は商売勘という直感に頼る場面が多々ある。

それは、左脳で積み上げられたデータを右脳で直接的に意思決定するというスピードを要求される場面で発揮されるのだ。

そのスピードが、今この時の発注や判断で売り上げを上げるか下げるかの瀬戸際に常に立ち続ける局面で大いに役立つし、その刻々と変化する時代に的確な意思決定をすべき経営にも通づる能力なのだろうと思う。






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コメント

かわらいさん、コメントありがとうございます。
商売勘。
それは年と共に、経験と共に進化していくもの。御社社長様が益々研ぎ澄まされていくのもわかります(笑)。

投稿: てっちゃん | 2016年6月28日 (火) 20時55分

商売感、当社の創業社長は特に突出してますね!(笑)70歳を過ぎて益々研ぎ澄まされたスピード感についていけてません。

投稿: かわらい | 2016年6月28日 (火) 19時30分

dadamaさん、コメントありがとうございます。
御社の強みをあくまでも維持継続されて初めてその強みが生きてくるのであって、どこかの年代で分断されているのであれば、それは復活させていく必要はあるでしょう。

投稿: てっちゃん | 2016年6月20日 (月) 22時09分

KOZOさん、コメントありがとうございます。
従来のKKDではカバー出来ない40代のマネジメント。
新たな自分の強みを確立できるかどうかが50代へ向けてのスタンスではないでしょうか。それは自分の弱みを克服していく過程なのではないでしょうか?。

投稿: てっちゃん | 2016年6月20日 (月) 22時05分

今日の会議で食品のトップが言い切りましたね「当社の強みは商売感であり他社には真似できない最大の武器であると。」時代の流れに合わなくても作業標準化や本部コントロールによる効率化では先行企業には追い付けない事を理解された発言であり、いよいよ背水の陣である事を感じ取りました。荒利率やロスを恐れる事なく「売る事に徹する」当社十八番の鬼積みが再び強みになるのか腹をくくって実践する時期が来たのだと思います。

投稿: dadama | 2016年6月20日 (月) 21時00分

KKD(感と経験と度胸)で30代までは突っ走ってきましたが、40代からの約10年はそれが通用しなくなって来ているのを実感しています。

投稿: KOZO | 2016年6月20日 (月) 20時57分

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