余裕
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
最近、よく言われる言葉。
「余裕だねぇ〜(笑)」
逆にこちらは、尻に火が付いてきているのだが。
“そんなに、余裕こいてるように見えるかなぁ〜”
先日も、ある業者さんに言われた。
それも、会った瞬間にだ。
「てっちゃん、余裕ですねぇ〜。」
「そんなに、余裕に見えるぅ〜?。」
「見た瞬間に分かりますヨォ〜。」
彼は、改装やら新規出店やらに際しては、その都度当社の販促担当と共に新店に赴き、販促物の送付や設置等を実施してきている。
今までも多くの当事者を見てきているのだろう。
別に、敢えて余裕をこいたような振る舞いをしているわけではないが、強いて言えば、人材が予想以上に確保できてきたのが一因であることは間違いない。
これが、逆に未だに人材不足であったなら。
おそらく、こんな余裕の笑みを浮かべてはいられないだろう。
更に、途中辞退者も最低限に抑えられている。
人材が出揃った時期は多少遅れはしたが、それでもなんとか予定の人員はなんとか定着している。
新店店長の最大の仕事は、なんだかんだ言っても最後は人材が揃えられるかどうか。
それが叶わないで、余裕など絶対に生まれないだろう。
そういう意味では、なんとか開店までには間にあわせることが出来た。
後は、部門担当者や本部トレーナーに引き渡して、早急に戦力化していただくことを願うばかりである。
しかし、新店の店長の仕事は、従来の店舗運営のルーティン業務からは解放されるが、逆に今までに経験したことのない一回限りの業務の連続に遭遇するところにある。
新規採用の為の募集、面接、入社オリエンテーション、研修といった人材面の業務から、店舗引き渡し、業者との取り扱い説明、商品の大量入荷からの陳列等の設備や商品面の業務、そして開店時以降からのお客様の買い回りがスタートし接客面が動き出していく。
一気に開店へ向けて異次元の世界にのめり込む。
この異次元の世界へ突き進んでいく猛烈な不安が、店長から余裕を奪い去っていくのだろう。
私とて、内心は大いなる不安はある。
しかし、過去にも新店開店の経験があることが、何よりも心強い。
その流れが見えているからだ。
新店開店までの一連の流れがある程度見えるため、どのタイミングで何をすべきかがある程度は見えている。
今やるべきこと、今全力を尽くすべきこと。
それが何となく見えているかどうかは、心強いものだ。
後々のことを考えると、今やっておくべきことをしっかりやっておく。
それが後になって、店舗を支え自分を支えてくれるからだ。
そして、ある程度起こり得る事態の最悪の状況を想定しておくことも必要だろう。
そこまで事態は悪化する。
その想定が、事態が生じた時に「想定内」として処理できるかどうかにつながるのである。
それでも、不測の事態が生じたらどうしよう。
そこから先は、自分を信じるしかあるまい。
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コメント
かわらいさん、コメントありがとうございます。
新店の店長。
一度は経験すべきでしょうか。
人生観が変わると思います(笑)。
投稿: てっちゃん | 2016年7月 1日 (金) 21時57分
未だ店長として新店オープンを迎えたことはありません。やはりいつかはてっちゃんの店長日記を駆使して新店の店長をやってみたいですね。
投稿: かわらい | 2016年7月 1日 (金) 21時05分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
人材採用からようやく目の前の景色が売場を見れるようになってきました。
長かったこの期間でしたね(笑)。
投稿: てっちゃん | 2016年6月27日 (月) 22時25分
人材確保が新店最大の難関であり、それを克服出来た事は素晴らしいですね。余裕の表情になるのも理解出来ます。最近の新店の多くは人材不足で課題を抱えあるべき姿が具現化出来ないでいますから。ハードと人材が納得の状態だからこそ全力投球の真剣勝負が出来ますね。てっちゃんの新店、ドキドキワクワクしながら待ち望んでおります。
投稿: dadama | 2016年6月27日 (月) 21時31分