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2016年5月24日 (火)

採用担当者の悩み

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


新規出店のための採用活動。

  厳しいとは言え7割程度が決まってはきた。

しかし、採用して研修が始まる前に辞退の電話が入ることもよくある。

  “部門の中心的な存在として期待していたのに!”

辞退の電話を受ける時は、表面上は笑顔で優しい声で対応することにしている。

  「わかりました。また状況が変わりましたら電話くださいね」

そんな感じで相手の方へ対応するのだが、心境的には「カッカ、カッカ」である。

面接の応対もよく、“この人ならばこの部門でしっかり責任を持ってやっていただける”

そんな思惑を持って期待していた人材ほど、辞退の電話の後はガックリきてしまうものだ。

  そんな悩みを人事担当者にブチまけた。

「せっかく採用しても簡単に辞退の電話だぜ、やってらんねぇ〜よ!」

  彼は、言った。

「てっちゃん、パートさんはまだ可愛いほうですよ」

  彼は正社員を毎年採用している。

この時期から次年度の入社希望者の学生は就職活動を始める。

  既に内定をもらっている方もいるだろう。

4月からの活動にて、人事担当者は会社説明会に始まり、個別面談やメールのやり取り等を繰り返し、親身になって就職相談なども受けてきた。

  心が通い合える関係を築けてきた。

当然、こちらの一方的な思い込みではあるのだろうが、それでも学生の態度がこちらを信頼しそして内定を出し快く引き受けてくれた関係。

  そんな人材から辞退の電話。

「これほどショックなことは無いですよ。」

彼はしみじみそんなことを話した。

  “いい人材を獲得できた”

そんな満足間に浸っている間もなく、その人材からの辞退の電話。
私も多少なりとも経験があるから理解できるが、これはショックである。

  数ヶ月の期間を要して獲得した人材なら、尚更だ。

「てっちゃん、辞退者からの電話でショックを受けるなんて、私からすればしょっちゅうだし、そんなことで落ち込んでなんかいられませんよ(笑)」

  逆に、そんな励ましの言葉を頂いてしまった。

残念ながら人事担当者としての経験が無いため、その辺の関係は理解できないが、採用担当者の仕事上の一喜一憂は上記のようなものらしい。

そして、それを聞いてしまった私は、自分の小さな愚痴に対して恥ずかしさを覚えたのである。

  “この程度のショックは黙ってしまっておくべきであった”

誰かに吐き出してラクになりたい。
しかしもっとショックを受けている人間もいるのである。

  今年は何人採用できた。

そんな人事の話を今までは何気なく聞き流していたが、そんなドラマが裏側に潜んでいたとは知らなかった。

  人事の悩みが少しは理解できたのだろうか。






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コメント

かわらいさん、コメントありがとうございます。
これからは、辞めさせない上司、辞めさせないマネジメントが重要になってくるのでは、と思っています。

投稿: てっちゃん | 2016年5月29日 (日) 08時34分

ここ数年は社員もパートさんでも同様の悔しさを何度も味わいましたね。なんで?というより、そうだよな~となってしまうこともあるので余計辛いですね。

投稿: かわらい | 2016年5月28日 (土) 20時10分

dadamaさん、コメントありがとうございます。
今回の採用でも、絶対に内部要因での退職者は出さないと決めています。全体研修会でもそのことは明確に全員に伝えました。「絶対に辞めさせない」と(笑)。
心の病。
我々が属している業界団体の方も最近増加していると話していましたね。ただ幸にも近辺でのそのような話は未だに無く、いろいろな意味でプレッシャーが少ないのかもしれませんね。

投稿: てっちゃん | 2016年5月24日 (火) 17時15分

店長時代はパートの退職や辞退で同じ思いは何度もしましたね。辞める理由が外部にあるのならば諦めもつきますが仕事の価値観や人間関係が原因の時は辛い・・・更にはやめて欲しくない人材に限って去ってしまう。そう言えば最近入会した女性もキレてましたね(笑)。
社員の辞退率は比較的低いですが、最近心の病に罹る社員が増加してるのが心配ですね。コミュニケーションや組織が苦手な世代ならではですが・・・

投稿: dadama | 2016年5月24日 (火) 16時56分

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