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2016年5月 6日 (金)

克服

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


どの企業でも、新卒学生向けのパンフレットを作成して、未来の企業を背負う新卒者の募集をしていると思う。

  当然、当社も同様である。

これは、新卒者向けの為の小冊子であり、店舗に配属された3年目までの新入社員等が活き活きと仕事に励む姿などを取材して載せているパターンが多いと思う。

  近未来の自分の姿。

そのパンフレットを見た学生たちは、一様にその姿を自分の数年後の姿として想像する。

  それが一番の見える化でもある。

そのパンフレットに、私が現在研修している店舗の若手も載っていた。

  彼は、2年目の若手社員。

地元の大学を出て、当社に就職。
当社は、大卒社員は三ヶ月間の研修期間を持つ。

  全部門をサイクルで回り研修する。

最終的に、自分に適した部門を最終的に選択して申請する。

  自分が当面身を置く部門がそこで決定する。

そんな仕組みで自部門が決定し、その後に店舗へ赴任する。
そんな環境の中、そのパンフレットに出てくる彼は、その研修期間中に一番不得意とした部門を自分の将来を賭ける就業部門に選択して申請したという。

  素晴らしいチャレンジ精神ではないか。

スーパーマーケットという業種の中で一番親しみやすいはグロサリー部門や雑貨部門であろう。

  学生が一番店舗で目にする機会が多い部門であるから。

しかし、我々の業界は食品を中心とした販売部門である。

  相場もあり製造もあり陳列、売り切りもある。

当初の予想とは懸け離れた部門が生鮮部門なのであろう。

  そして、研修。

包丁を使った製造作業。
これは、意外に学卒社員の苦手とするところだ。

  普段から使い慣れていない包丁という器具。

逆に高卒社員の方が得手だったりする。
そこで彼が遭遇したのは、すべてが初めての経験だったらしい。

  大きな挫折を味わうことになる。

その後、各部の研修を終え、いよいよ自分の将来を託す部門を申請する場面。

  彼は、その屈辱を克服するためその部門を申請した。

涙が出るストーリーである。
彼に聞いた。

  「この部門に決めて正解だったか?。」

彼の品出しを手伝いながら聞いてみた。

  「はい!。大正解です。楽しいです!。」

自ら厳しい道を選択する勇気。
  
  彼は既に、自律の道を歩んでいる。


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コメント

dadamaさん、コメントありがとうございます。
思えは、我々は入社当初から片切符しか与えれなかったような(笑)。
しかし、どの片道切符を手に入れるかを自ら選択できることは羨ましいですね。

投稿: てっちゃん | 2016年5月 8日 (日) 06時26分

残り3年で新入社員気分を味わっております(笑)。残された期間で会社にどれだけ貢献できる事が成せるのかは不安ですが片道切符の残りの企業人生後悔せぬようしたいと思います。

投稿: dadama | 2016年5月 7日 (土) 15時17分

かわらいさん、コメントありがとうございます。
掘り起こせば、どの企業にも宝の山が隠れているのではないですか。
もう一度掘り起こしてみては?。

投稿: てっちゃん | 2016年5月 6日 (金) 22時24分

素晴らしい新入社員ですね!部門を選択する意思のない新入社員が多い中でのチャレンジ精神、未来の幹部候補ですね。

投稿: かわらい | 2016年5月 6日 (金) 20時15分

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