GW売場を見て
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
ご存知の通り、今年は店舗に存在しないゴールデンウィーク。
出店地域のゴールデンウィーク商戦を見て回った。
5月3日、4日の二日間、出店地域を多少広げて集中的にMRした。
ゴールデンウィークにこれほどの店舗を見たのも初めて。
集中して同じ時期に多くの店舗をMRすると、これまた色々なことが見えてくるものだ。
ゴールデンウィークというハレの日の展開。
そこに集中して売場を見ていくと、本気でゴールデンウィークという期間の特性を考慮した売場を店舗全体の横串を通して展開されている店舗や企業と、ほとんど変化のない企業や店舗とのギャップが非常に大きいことに気が付いた。
ゴールデンウィークといえば「焼肉」。
郊外や室内での焼肉パーティー。
ゴールデンウィークに休日をとって過ごす家族や個人の食卓を見ると、ほとんどの人や家族は多かれ少なかれ「焼肉」というメニューが定番であろう。
その焼肉メニューを徹底して追求した売場作り。
これがゴールデンウィークでの店舗としての訴求方。
通常の焼肉コーナーの倍ほどのスペースを焼肉バーベキュー商材に投入した売場レイアウトは圧巻であり、更にそこに並ぶ単品の数々も、大人数や素材のバラエティーさを追求した商品群がひしめく売場となった。
“ここまで変えるか!”
私がそう溜息を漏らすほどの売場の変容である。
それだけ、地域の中でも圧倒的な売場を作っていた。
当社でも精肉の業績の良いお店ほど焼肉に特化していた。
高級な国産牛を始め、輸入牛の量目やアイテム作りから、「こんなステーキ食べてみたい」と思わせるような牛タンのマンゴーカットステーキ、希少部位を贅沢に使ったミスジのステーキやヒレステーキ等も厚切りから定番カットまでの豊富な品揃え。
溜息が出るほどの売場作り。
それが、一店舗だけでなく、ほぼ全ての店舗で展開されているという徹底した統一性。
これが、この企業の強みなのだろう。
そう唸らせるほどの売場展開をチェーン店全てにおいて展開している。
だから、お客様の一極集中度も地域ナンバーワン。
そして、それはこのような売場を毎年この時期になると必ず展開するというお客様との信頼関係が、「この企業の焼肉コーナーであれば間違いない」という安心感となって、集客力を高めるのである。
その地域での他競合店との比較の中でも圧倒的な存在間である。
残念ながら、この分野での当社との比較でも、明らかに負けている。
ゴールデンウィーク。
一年で一番焼肉が消費されるタイミング。
そう考えると、精肉部門の焼肉コーナーは、この時が一年で一番の晴れ姿なのであり、その晴れ姿に応じた売り場展開がなされていたのか、という反省をせねばならないのである。
「やはり、鳩マークのお店」。
ここ一番でのハレの日の売り場。
特に、焼肉コーナーの充実度は圧巻であった。
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コメント
かわらいさん、コメントありがとうございます。
見事に玉砕(笑)。
だから次の年の活きるのですね。
いつしか、売り場と買い手のギャップが埋められていくのでしょう。
それまで玉砕し続けてください(😁)。
投稿: てっちゃん | 2016年5月12日 (木) 21時50分
色々な仕掛けをして臨んだ新店のGW。見事に玉砕でした。(笑)まだまだお客様に伝わっていないようです。
投稿: かわらい | 2016年5月12日 (木) 21時42分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
メリハリの効いた商品展開。
その52週の変化が現場で伴って初めてその取り組みの効果が明確に発揮されるのだと思います。
売場目線でやったつもりでも、お客様に明確に伝わるかどうかは別問題。
伝える技術が伴って初めての結果。
企業トップが常にイベント時に現場に赴く姿勢も重要かと思います。
投稿: てっちゃん | 2016年5月10日 (火) 12時03分
52週MDはこのように明確にお客様にアピール出来てこそ初めて意味を成すのでしょう。焼肉が一番強い日ならば徹底して焼肉で攻める。その割り切りこそ本部が現場に示す事ではないでしょうか。品揃え・展示会のような売場を作っても購買動機に結びつかねばなりませんから。
投稿: dadama | 2016年5月 9日 (月) 21時04分