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2016年4月22日 (金)

心の葛藤

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


先日ブログで、「研修日誌」を記した。

  http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2016/04/post-6dba.html

新店で採用したパートさんが、日々の研修を振り返るために記入する個人様の日記である。

最後には、その週を総括して心に残ったことや不安・不満を記載するスペースがある。

  私はそのスペースを重点的にチェックする。

そこには、研修生たちの心の叫びが記載されているからだ。

  普段は明るくても内面は複雑な思い。

そんな、我々には表面上何気なく研修をしている方でも、内面は複雑に揺れ動く実態が見えてくるのである。

  それが、研修日誌の本当の意味である。

日別の記載欄は、研修生がその日を振り返る目的。
下段は我々が研修生の心の叫びを受け止める目的。

  先日もある研修生と面接をした。

心の叫びを目に留めたからだ。

  「いつまで続けられるか?。」

そんな言葉を目にした私は、即チーフに電話して内容を確認した。

  「あ、あの言葉ですか?。」

チーフも認識していたようだが、詳細に本人と関わったわけではなかった。
本人もその日は出社していたため、その電話で本人を呼んでもらった。

  「どうした(笑)?。」
   
    「いろいろと(笑)。」

直接話すと、それほど重大な問題でもなさそうだが、しかし内面は不安定なのだろうと思う。

本人は至って笑顔を繕っているが、しっかり本人の不満を聞いてあげることが一番重要なのである。

  しっかり関わることで問題はほぼ解決する。

それはいろいろな理由があるが、日誌に書いたことがしっかりと受け止められたという、不満から満足への心の反動が更に大きくなるからであろう。

  しかし彼女の研修日誌は、当面要チェックである。

目的は、一つ。

  一度入社した従業員は、絶対に辞めさせない為である。

人材難の時代。
この業界に入社してくる人材は、更に厳しさを増している。

  歩留まりと如何に高められるか。

この発想自体もおかしな表現ではある。

  人は物ではない。

歩留まりという物扱いをしてはならない。
従来の表現を使用すれば、上記のようになるが、一度入社された貴重な人材を大切に育てていかなければならない。

  将来有望な人材は社員だろうがパートだろうが同じ。

特に、そのお店で将来的に長く継続して働いてくれる可能性の高いパートさんは大切にしなければならない。

  その第一歩が研修日誌でもある。

以前にも記したが、石の上にも3年を経過した段階では、本人なりにこの仕事でのやりがいを見出してくれているだろうから、また別のアプローチが必要となるが、入社当初の対応としては、如何に本人の心の叫びに関われるかである。

更には各チーフに対しても、研修生たちの微妙な変化を必ず連絡することや、接客研修会等でまた新たな店舗内の絆を結ぶことを目的とした研修メニューも実施していくこととしている。

  全ては、有能な人材を辞めさせないという覚悟。

当面の課題である。









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コメント

かわらいさん、コメントありがとうございます。
退職者をゼロにする努力と行動が、就業率の確率を高めていくのでしょうね。
今一番の悩みや、採用通知を出してから入社以前に辞退される方が多いことです。

投稿: てっちゃん | 2016年4月27日 (水) 06時13分

どれだけ誠意を尽くしても辞めて行く人はゼロにはならない。やはり従業員満足を高めることが重要ですね。

投稿: かわらい | 2016年4月26日 (火) 21時47分

dadamaさん、コメントありがとうございます。
 価格競争。
 価値競争。
そして、従業員獲得競争。
いろいろな競争の要素が複雑になっていくようです。

投稿: てっちゃん | 2016年4月22日 (金) 20時28分

人員確保は厳しさをますばかりですね。どこを見ても募集の貼り紙だらけ(笑)。働き甲斐を感じる職場環境、従業員満足度(ES)を真摯に受け止めていかなければなりませんね。

投稿: dadama | 2016年4月22日 (金) 12時33分

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