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2016年3月30日 (水)

説得力

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


人を心を動かす説得力。

  その本質とは?。

店長やリーダーとして、部下に指示を出したりまとめたりする場合、その説得力が問われる。

  人を説得する力。

その力はどこにあるのだろうか。
店長やリーダーという職位によって、当然部下への指示や命令であれば、その事自体が業務命令で有るから、説得力云々以前に部下として従わざる得ないものではある。

  しかしその実態はどうか。

部下にとっては上司からの指示や命令は業務命令であるから、従って当たり前の感覚である。

  その内容を問わず従うもの。

しかし、業務命令に従って行動した結果、結果が伴わなくても自分に非を問われる事はまずない。

  取り敢えず従っていれば安心。

といった程度であるから、その取り組み方も千差万別であり、取り敢えずやっている程度のものから、組織風土を変えるぐらいの勢いで行動しているものまでの違いがある。

  リーダーに問われているのは後者のレベル。

そこに部下への説得力が問われるのであろう。

  説得力って、いったい何が重要なのだろう?。

たまにこのブログの読者の方にも言われるのは、説得力のある記事であったという旨のコメント。

嬉しいことではあるが、それはどこにあるのだろうか。私もとりわけそれを意識して記事を書いているわけではない。

  現場で起きたことを自分なりに感じて記しているだけだから。

そこに、同じ現場で働く者としての共感が生まれたのであれば、それが説得力の一因であるのかもしれない。

  “わかってもらえたという満足感と安心感”

そして、その関係はその一時のものではなく、普段からの関係が要因でもある。

  “この人は信頼できる人だ”
  “この人の言うことは間違いない”
  “この人に従えば安心だ”

いろいろな要素はあるだろう。

本部の会議等で決定した行動計画や実施項目を部下に伝える場合、本部サイドに側に立った視点で部下に伝えれば、それは単なる伝達事項として部下に伝わることになる。

しかし、その内容を現場の視点で捉え直して、現場の理論で捉え直して部下に伝えればそれは現場の部下の心に響く言葉として伝わっていく。

  そこには、共感という感情が芽生えるから。

理論や理屈には共感は生まれない。
そこには誰も立ち入れない毅然として常識であり理想がそびえ立っているから、誰も違を唱えることはできないし、自分でも十分に理解しているところであるから。

  それを繰り返し聞かされても共感は生まれない。

それを現場の視点に切り替えて、感情的にどんな気持ちになるかも踏まえて、メリット、デメリット等から、その実行後の結果まで踏まえてこの現場に何が生まれるのかという未来を語ることによって、部下の未来を描く視点が生まれてくるのではないだろうか。

  部下の未来を語り、描く。

そこに、共感が生まれ、心が動き、行動に変化する。

  説得とは上から操作するものではない。
  共感という感情の変化が心に響くのだ。

単なるメッセンジャーの存在には共感は生まれない。
それは、部下が一番よく知っているのである。








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コメント

かわらいさん、コメントありがとうございます。
御社の社風は原始的ですがむしろ理にかなっているのかもしれません(笑)。
しかし、チェーンストアとしての標準化という視点で見るとかわらいさんの役割は重要ですね。

投稿: てっちゃん | 2016年4月 3日 (日) 07時06分

やはり説得力がありますね!(笑)当社では指示、命令でも従わずに済んでしまうようなところがあります。職位は一切関係ありません。あるのは今までやってきたことへの信頼関係だけです。今の自分の苦労はまさにそこからきているので、如何ともし難いです。(笑)

投稿: かわらい | 2016年4月 2日 (土) 20時43分

dadamaさん、コメントありがとうございます。
現場での泥臭さ、そこに部下は共感を覚えるのだろうと思います。
この業界に身を置いたらな、一度は店長を経験すべきであると思っていましたが、そんなdadamaさんが現場から離れたことに一抹の寂しさを覚えるのは私だけでしょうか😓?。

投稿: てっちゃん | 2016年3月31日 (木) 12時11分

自分の経験では飾らずメンバーとの距離感を縮める事に心がけてきたと思います。
店長の職位は自分が守る物ではなくメンバーが守ってくれるものだったような。
店舗の長として立派な御託をならべても日頃の信頼感・共有感・同志感等が生まれねば店は動かない。一人では何も出来ませんから。
会社は「店長たる者・・・」と形を求めがちですがきれい事では済まない泥臭さを出さないとメンバーから「店長」の肩書を外すのは難しく結果壁となり、一度出来た壁は簡単には壊す事は出来ませんね。お客様の為に何を成すべきかの信念を持ってメンバーと愚直に語り合ったり仕事を共にすれば会社の方針であろうと個の思いであろうと店は力をつけていくのだと思います。

投稿: dadama | 2016年3月30日 (水) 18時18分

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