地域情報
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
先日、競合各社との懇親会の記事を載せた。
競合各社が地域毎に注目する地域情報。
ある企業では当たり前の情報が別の企業では新鮮な情報だったりする。
当社は新規にその地域に出店するため貴重な情報となる。
新規出店する地域の売れ筋情報。
これは、過去の商売の経験が大いにモノを言う。
だから、新規出店する企業にとっては貴重な情報である。
そして意外に自社だけが取り残されていたという現実。
そんな商品の売れ筋の情報は意外に企業独自に調査され、そしてある一定の商品群がそのイベントや旬の時期にダイナミックに展開されていく。
それがその地域での商売の歴史というものだろう。
そのような地域情報を得ることは非常に情報な行為である。
先日の会合で、そのような地域情報が一部情報交換された。
3月初めの「ひな祭り」。
その地域では、ひな祭りのちらし寿司の材料に「レンコン」を入れるという。
地域の競合店では必ずレンコンがチラシにも入る。
しかし、新規参入の企業にはそのような情報は無い。
そこで、徹底してレンコンを売り込んでみた。
結果、全社トップの売り上げを地域で上げることができたという。
地域の店舗が全店こぞってレンコンを売り込んだわけであるから、地域特性以上に販売力がモノをいっての販売数だろうと思われるが、そのような仮説から地域商品を徹底して売り込んでみようとするその仮説と検証の流れが見事である。
ちらし寿司にレンコン。
当たり前といえば当たり前だが、それでも青果のレンコンにこだわって材料として使用する地域性があるのであれば、それは絶対的な差別化につながるだろう。
ちらし寿司にレンコン。
ほんの一部の事例であるが、このようなメニューでの地域性はいくらでも眠っているのだろうと思う。
そこを、どう掘り起こすか。
それは、地域性でもあろうし、メニュー本来への回帰でもあろう。
そして「仮説」〜「検証」の繰り返しによる販売強化。
新店を立ち上げると言う行為。
ハード面の開発、人材採用、店内レイアウトの作成、商品選定等々、いろいろな要素が組み合わさって新店は立ち上がっていく。
しかし本当の競争や立ち上がった後のマネジメント。
マネジメントとは、従業員の販売力の強化と共に、地域性を取り込んだ日々の販売との連動である。
特に、店舗運営という側面で見れば、地域のお客様に喜んでいただくには地域の暮らしと地域の食事を見直さなければならない。
そのお店だけ強い単品がある。
それは、そのお店のお客様が特に消費する地域性なのかそのお店の販売担当者が特に売り込んでいるのかわからない。
しかし何れにしても注目すべき単品であることは間違いない。
個店の部門責任者は、自部門のカテゴリーの中で特に全社と比較して上位に位置する単品は注目すべきであろう。
そこには、上記のような埋もれた単品が眠っているのかもしれない。
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コメント
かわらいさん、コメントありがとうございます。
やはり北関東のレンコンの知名度は高いのですね。開店当面の青果売場が見えてきました(笑)。
投稿: てっちゃん | 2016年3月27日 (日) 11時37分
当社の新店も全国有数のレンコン産地。あらゆるレンコン料理があるとは思いますが、まだまだコミュニケーション不足です。今までの店舗とお客様はかぶるものの、まだまだこの地域では新参者。お客様とのコミュニケーションは今まで以上に大切にしていきたいです。
投稿: かわらい | 2016年3月26日 (土) 20時48分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
バイヤーと言う職位と役割を演じながら、店長の意識を変えていく。
やりがいのある仕事だと思います。
自ら自分の使命を見出していくことが生涯の仕事なのかもしれませんね。
投稿: てっちゃん | 2016年3月23日 (水) 23時03分
私も立場が変わり仕入の立場から地域の品揃えを見るようになりましたが、本部のMDに慣らされた現場にとって個店で動く事は本部に反旗を翻す事と信じている店長がまだ多いですね。更には動きたくても動き方が分からない(笑)。私達の懇意にしている他企業の店長はバイヤーを兼ねている方も多い。企業規模に関わりなく個店の品揃え最適化は各店の想いと手配手法が必要でありその道を開くのが私に残された使命であると思います。
投稿: dadama | 2016年3月23日 (水) 19時27分