必要とされる存在
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
先日、TBSの60周年記念番組の特番があった。
「人間とはなにか?」
過去から数回、特売として放映していた続きらしい。
今回のテーマは「人間のもめ事」。
非常に興味を持ったので、即録画して見てみた。
“これは面白い!”
人間本来のつながりやコミュニケーションがいろいろな角度から捉えられているのが興味をそそった。
今後何回かに分けて、この番組で放映された内容を取り上げてみたい。
今回は「必要とされる存在」。
人間社会の中で必要とされる存在になることが本人をしてやりがいや生きがいにつながり、その意識が強まることによって、より意欲的に今の取り組みを真剣に取り組める環境を自分で作り上げていける状況を生み出していけるようになっていく。
その一事例として、自閉症の方の事例を取り上げていた。
ある男性の自閉症の方が、スーパー勤務の中でしっかりと相手の顔や目を見て挨拶することから始まり、少し作業が慣れてきた段階から、同じ障害を持つ施設の方とペアで仕事を任されるにあたり、相手の仕事がやりやすいように手助けをしつつ自分の仕事をこなすという仕事ぶりに変化してきたのだ。
結果として相手の役に立つ仕事ぶりへの変化。
この段階から、自閉症の彼の働き方や行動に変化が現れてきた。
安定した行動が取れるように変わってきたのだ。
従来は落ち着きが無く、作業の途中でも急にジャンプをしてみせたりと一つの作業に集中できない部分があったが、ペアで仕事をし相手の手助けをする業務もこなすようになるにしたがって、その仕事に集中できるようになり、更には相手のペアの方の状況も把握することによって、周囲への気配りも身につけてきたとうことだ。
自分が他人から必要とされる存在になるという意識の変化。
この事で、自分が他人の期待に応えるという意識と行動が、自らの存在意義を見直すようになってきたのだろう。
その経験が、ペアの方との連携から広がり周囲の方への意識の変化へと進化してきた事なのだと思われる。
それは、障害を持つ持たないに関わらず人間にとって重要な事なのだろう。
たまたま自分が障害を持つ身の故に、他者から気配りされる存在しか経験できなかった従来の環境が、ますます自分の視野を狭める環境が抜け出せなかったのかもしれない。
その環境を変えたのが、他者から頼られる存在を意識したこと。
またはそのような環境を与えられたことであろう。
環境が人を変える、とはよく言われることである。
環境によって、人間は努力もするし妥協もする。
妥協しない環境。
そこに身を置くことによって、いつしか人間は向上心を身につけ、その目的に向かって、更にはその目的とする人に役立つ存在になるという意識と周囲からの感謝が、人間を変えていくのだろう。
今回の番組は人間本来の姿を掘り起こすには非常の面白い番組であった。
特に、人間が今の文化を築いていく過程の中での本来の姿を振り返るいいきっかけになると思うため、この番組で得た知識や知恵を振り返る記事を載せていきたいと思うのです。
| 固定リンク
「心のあるべき姿」カテゴリの記事
- 整理整頓(2023.08.19)
- 40年ぶりの再会(2023.07.27)
- 正論には棘(トゲ)がある(2023.07.17)
- 社長交代(2023.07.08)
- 友情を科学する(2023.07.06)
コメント
かわらいさん、コメントありがとうございます。
あまり深く考える必要は無いと思います。
アルバイトが必要とされるということは、まずは確実に休まずに仕事場に来てくれる、また社員の言うことを理解して作業ができる、更に明るく元気に仕事ができること。
かなり難しいですかね(笑)。
投稿: てっちゃん | 2016年4月 3日 (日) 06時52分
必要とされる存在。難しいテーマですね。誰かの言葉を聴いたとしても自分で思えるかどうかは別物。仕事の上でも、それ以外でも誰かに必要とされる人間になりたいと思いますね。
投稿: かわらい | 2016年4月 2日 (土) 20時28分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
今年一年は試行錯誤の連続でしょうか。
とにかく、100の手を打って1つの手応えをヨシとする覚悟が必要でしょうか(笑)。
投稿: てっちゃん | 2016年3月29日 (火) 22時10分
今の自分の立場においても全く新しいポジションに置かれ右も左もわからない時は期待はされても必要とされない時。実力が無いのに期待をされるのもプレッシャーですが(笑)。と言っても急いては事を仕損じるのも過去の教え。今は謙虚に自分を支えてくれている方々の力を借りながら少しでも早く役に立てるよう損益分岐点を越えたいですね。
投稿: dadama | 2016年3月29日 (火) 16時25分