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2016年3月 7日 (月)

コトPOPを活かす

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


コトPOP。

  コトPOPって、なに?。

今や、そんなことを聞く業界関係者はいないだろう。

  それほどメジャーになってしまった「コトPOP」。

モノに対してのコト。

  じゃァー、コトってなに?。

そう問われると、窮してしまうほど、コトPOPという言葉自体が一人歩きしている気配はある。

  「理(ことわり)のコト」

私なりに整理したコトの意味。

  要は、商品自体の存在理由であり意味。

私は、そう理解している。
そう理解することによって、コトPOPの意味が自分なりに整理でき自分なりに的確にコトPOPを活用することができる。

Facebookのてっちゃん会のメンバーにもコトPOPのスペシャリストがたくさんいる。

  更にはコトPOPの第一人者である山口茂先生もメンバーだ。

よって、日々FacebookにアップされるコトPOPも本当に見事なものが次々にアップされてくる。

  驚くのはそのスピード。

どう見ても1日掛かりだろうと思われるコトPOPが、わずか10分程度で書き上げらるという。

  “そんなバカな!”

それほど、短時間(というより一瞬のうちに)で書き上げてしまうらしい。
そして、その中には、見事な図柄と見事な理とがベストマッチして商品を引き立たせている。

そんなコトPOPが花盛りであるが、実際にいろいろな売場を見ていると、商品陳列や売場作り自体がコトPOPに負けている売場も少なくない。

  “これじゃぁ〜、コトPOPに負けてるヨォ〜”

そんな売場作りが意外に多いのが気になる。

  まずは商品ありき。
  そこにコトPOPが支援する。

販売者が、深い理(ことわり)の商品をお客様に使用してもらいたい。
そして、豊かな気持ちになって幸せになってもらいたい。

  その為に、理を伝える手段としてのコトPOP。

そして、その前提には、しっかりと豊かな理の詰まった商品がしっかりと陳列されていることが前提でなければならない。

  それが、コトPOPを理に仕上げた製作者への恩返しだと思っている。

本来は、仕入れ担当者と販売担当者とコトPOP製作者が同じ人間であり、その一本通った意図が一直線にお客様に届くから、その効果が絶大になるのだろうと思う。

たまには私も、自分で発注して、自分で陳列して、自分で筆を使ってコトPOPを作成して取り付けるときがある。

  この時が、一番効果が高い。

大したコトPOPじゃない。
汚い筆書きのコトPOPである。
それでも、ある想いから仕入れた商品を、その想いを持ち続けながら商品を陳列し、その想いを言葉に変えた。

  当然に、一番効果の高い結果をもたらしてくれる。

しかし、現在は仕入れ担当者と販売担当者、そしてコトPOP作成者が異なる場合が多い。

  それぞれにプロフェッショナルな存在。

そして、コトPOP自体が抜きん出た存在となって、商品や売場とのバランスが崩れ始めているような場面に遭遇する場合がある。

  要は、コトPOPに売場が負けているのである。

もっと、我々販売者が、本来の売場作りを取り戻さなければならないのではないか。
どんどんレベルを高めていくコトPOPに追い付かなければならないのではないか。

  もう一度、そのことを振り返る時期に来ているのかもしれない。

コトPOPによって、ダイナミックが売場が活かされる。
ダイナミックな売場によって、コトがより明確になる。

  そんなお互いを引き立たせる売場と媒体。

そんな関係を築いていきたいものである。








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コメント

かわらいさん、コメントありがとうございます。
役割を分担してもいいのですが、分担すればするほど、その軸をまとめる人間の横串が重要になってくるもの。その横串を店長がしっかりと握ってほしいものです。

投稿: てっちゃん | 2016年3月10日 (木) 23時22分

痛いところをつかれました。最近POPを書くのが上手な人に依頼しているのですがやはり下手でも自分で書いた方が出来上がった売り場そのものに愛着がもてますね。山口先生の元でもう一度勉強かな?

投稿: かわらい | 2016年3月10日 (木) 22時31分

パセリさん、コメントありがとうございます。
どうしても、この商品の良さを知ってもらいたい。
その思いを自分が常時そこに居れない代役として言葉を託すわけですから、何としてもお客様には立ち止まって見てもらいたい、そして読んで心を動かしてもらいたいとの想いが言葉となって絵となって登場する。
その想いが重ければ重いほど、コトPOPに現れるのだろうと思います。

投稿: てっちゃん | 2016年3月 9日 (水) 12時36分

コトPOPにこだわっているお店は、やはり、ひと味違ったお店ですよね。
テクニック的なこともありますが、こだわった商品、こだわった売り場、こだわったコトPOPが、そろった時、従業員のテンションも、あがります。

投稿: パセリ | 2016年3月 9日 (水) 00時56分

dadamaさん、コメントありがとうございます。
単品に対して、いろいろな人が関わり誰もが思いもしなかった売上を記録する。
これがチームMDの醍醐味でしょうか。

投稿: てっちゃん | 2016年3月 8日 (火) 13時34分

基本はトレンドの商品を大量陳列してPI値の高商品にする事。つまり商品が主役である事は普遍だと思います。その売場をベースになんでこの商品を大量陳列までしておススメしていのかの想いをしっかりとお伝えし売上に更なる弾みをつけるのがコトPOP。美味しさ・旬・新製品・限定・プレミア付・・・単品量販の両輪が円滑に回るとびっくりする売上が出来る事も商売の醍醐味共有出来る大切な場ですね。

投稿: dadama | 2016年3月 7日 (月) 22時33分

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