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2016年3月

2016年3月31日 (木)

採用と配属

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


以前のブログでも記してきたことであるが、

  新店の採用と配属に関しては全て私の責任で進めている。

まずは、採用するかどうか。
どの部門に配属するかどうか。
本人への採用と配属部門の通知。

  当然、自分の第一希望と違う配属も多い。

それも全て、私の採用・配属の考え方従っての行為である。
だから、自分の配属に対しての不満からこの度の採用に関して辞退された方もいたのかもしれない。

それは、辞退の理由には挙げていないが、その不満が大きな要因の方もいたのかもしれない。

  毎回の新店での出来事であるが、やはり心が痛む瞬間である。

“もしこの辞退者が希望通りの部門に配属されていたなら”

  そう思うと、全てを負った私の責任は重い。

しかし、指をくわえて見ていたら、鮮魚や精肉には誰も配属できなくなる。
そして、説得して承諾していただいた方の多くは、今回のオリエンテーションに快く参加されていた。

  そんな方々の入社後の笑顔を見ると涙が出てくる。

この方達を、絶対に不遇には遭わせない。
そんな覚悟が沸々と湧き上がってくるのが自分でもわかった。

今まで何度も新店に携わってきたが、今回ほど厳しい採用状況は無い。

  とにかく鮮魚と精肉の採用は厳しい。

従来は、それでも鮮魚と精肉には最優先に人材を配属してきた。
そこには、全責任を負って採用通知に際に上記二部門の魅力と採用者の能力を評価しての配属であることを告げてお願いしてきた結果があった。

  とにかく応募者の全てをこの部門へ配属するという意欲。

その意欲で面接から採用通知、そして配属部門をお願いしてきた。
そうしなければ、この二部門の採用が後回しになってしまうからだ。

  この二部門に関しては、とにかくスタートダッシュが必須である。

後に回せば回すほど、この部門を強化することはほとんど不可能になってくる。

  開店前に徹底して教育時間を確保すべきがこの部門の特性であるから。

そうしなければ、この二部門を武器に競合店と戦うことは不可能となる。
特に、グロサリーとレジとベーカリーは、後に回しても人材は確保できる。

  とにかく鮮魚と精肉は先手必勝である。

それが成功してきた過去の採用状況。
しかし、今回はとにかく厳しい状況が続く。

  “何か妙案はあるか”

こんな時に人は成長するのだろう。
そして、こんな時に必要とする人材が応募してきてくれるものだ。

  今までもこんな時にそんな方が現れてくれたものだ。

そんな執念だけは失わずに、採用・配属に全責任を持って取り組んでいきたいものである。




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2016年3月30日 (水)

説得力

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


人を心を動かす説得力。

  その本質とは?。

店長やリーダーとして、部下に指示を出したりまとめたりする場合、その説得力が問われる。

  人を説得する力。

その力はどこにあるのだろうか。
店長やリーダーという職位によって、当然部下への指示や命令であれば、その事自体が業務命令で有るから、説得力云々以前に部下として従わざる得ないものではある。

  しかしその実態はどうか。

部下にとっては上司からの指示や命令は業務命令であるから、従って当たり前の感覚である。

  その内容を問わず従うもの。

しかし、業務命令に従って行動した結果、結果が伴わなくても自分に非を問われる事はまずない。

  取り敢えず従っていれば安心。

といった程度であるから、その取り組み方も千差万別であり、取り敢えずやっている程度のものから、組織風土を変えるぐらいの勢いで行動しているものまでの違いがある。

  リーダーに問われているのは後者のレベル。

そこに部下への説得力が問われるのであろう。

  説得力って、いったい何が重要なのだろう?。

たまにこのブログの読者の方にも言われるのは、説得力のある記事であったという旨のコメント。

嬉しいことではあるが、それはどこにあるのだろうか。私もとりわけそれを意識して記事を書いているわけではない。

  現場で起きたことを自分なりに感じて記しているだけだから。

そこに、同じ現場で働く者としての共感が生まれたのであれば、それが説得力の一因であるのかもしれない。

  “わかってもらえたという満足感と安心感”

そして、その関係はその一時のものではなく、普段からの関係が要因でもある。

  “この人は信頼できる人だ”
  “この人の言うことは間違いない”
  “この人に従えば安心だ”

いろいろな要素はあるだろう。

本部の会議等で決定した行動計画や実施項目を部下に伝える場合、本部サイドに側に立った視点で部下に伝えれば、それは単なる伝達事項として部下に伝わることになる。

しかし、その内容を現場の視点で捉え直して、現場の理論で捉え直して部下に伝えればそれは現場の部下の心に響く言葉として伝わっていく。

  そこには、共感という感情が芽生えるから。

理論や理屈には共感は生まれない。
そこには誰も立ち入れない毅然として常識であり理想がそびえ立っているから、誰も違を唱えることはできないし、自分でも十分に理解しているところであるから。

  それを繰り返し聞かされても共感は生まれない。

それを現場の視点に切り替えて、感情的にどんな気持ちになるかも踏まえて、メリット、デメリット等から、その実行後の結果まで踏まえてこの現場に何が生まれるのかという未来を語ることによって、部下の未来を描く視点が生まれてくるのではないだろうか。

  部下の未来を語り、描く。

そこに、共感が生まれ、心が動き、行動に変化する。

  説得とは上から操作するものではない。
  共感という感情の変化が心に響くのだ。

単なるメッセンジャーの存在には共感は生まれない。
それは、部下が一番よく知っているのである。








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2016年3月29日 (火)

飲料メーカーのプレゼンから

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


先日、本部で仕事をしていた時のこと。

  「てっちゃん、力を貸してください(笑)。」

何事かと思った。
本日、ある飲料メーカーのプレゼンがあるらしい。

   “なぜ、俺は関係無いだろう”

そのプレゼンに当社から参加するのがバイヤー他2名で、もう一人当社からの参列が欲しかったのだという。

初めは、バイヤーが冗談で言っているのだと思っていたが、よくよく話を聞いていると、メーカーのプレゼンがあまりにも非の打ち所が無い完璧なものである故に、小売側も対等に渡り合えるコマが欲しいのだと言う。

  “そんなところで渡り合ってどうするんだ”

そうは思ったが、かっての部下でもある彼のお願いでは致し方あるまい。
そんなこんなで参加した飲料メーカーのプレゼン。

  パワーポイントでの説明であった。

年に一度から二度ぐらいは、このような年度始めの当社との取り組みの方向性を打ち合わせする商談があるらしい。

それに備えての、バイヤーの意見交換の場としての現場の店舗の貴重な意見が欲しかったのだろう。

飲料メーカーのプレゼンなど今まで受けたことがなかったため、こちらも貴重な経験をすることができた。

  飲料メーカーの年度初めのプレゼン。

やはり、その裏付けとなるデータや資料は一小売業が持つデータとは比べ物にならない大きな枠組みの捉え方と比較であり、全国や当エリアのデータから当社の位置づけが見えてくるものだ。

そのデータから、当社への今後のアドバイス等がプレゼンされる。
大きなデータから当社の比較がなされ、当社が昨年度のそのメーカーの販売金額から強かったカテゴリーや弱かったカテゴリーが当エリアとの比較で語られるから説得力がある。

  「御社がこのカテゴリーを強化すれば更に〇〇%売上拡大するでしょう」

このような提案をされたら、バイヤーとしては従わざるを得ないだろう。
そして、この提案の過程で強化カテゴリーの提案と共に、それに付随した新商品の販売提案も追って説明されていく。

  非常に考え抜かれたプレゼンである。

そしてその新商品の試飲を旧商品との飲み比べとして比べていく。

  企業の意図が飲み比べから見えてくる。

非常に伝わってくるのである。

  “こんな分かりやすさをお客様にも提案したい”

本当にそう思ってしまったほどだ。
このようなメーカーの想いが直接お客さまに伝われば、これだけ有り余るほどの飲料の中にあっても一際光る商品として成長していけるだろうなぁ〜とは思った。

  しかしなかなかそれが現場やお客様には伝わっていない。

そこに企業力の差が生まれるのだろう。
それは、現場の販売者側の問題でもあろうし伝えるバイヤーの問題でもある。

この場で私は以前から思っていた疑問をぶつけてみた。

  「商品毎に一番美味しく感じる温度は何度なのでしょうか?」

飲料の売場は冷ケースで10度程度に冷やして販売するケースと非冷の売場で冷やさない売場での販売に限られる。

でも、私は飲むときに商品毎に美味しく飲める温度があると思っている。

  爽健美茶なら5度。
  生茶なら15度。
  お〜いお茶なら25度。

このような温度帯ならその単品ごとに美味しく飲めるのではないかと思っている。
よく、デイリー商品等は温度マーチャンダイジングと言われるが、商品単品ごとに美味しく飲める温度を提案する温度マーチャンダイジングを提案すれば、より美味しく飲みたいと言うお客様の要望に応えられるではないかと思っている。

  売りたいために、主通路の冷ケースで販売する。

それだけではないと思うのだ。
逆に、お茶などは、夏でもホットケースで販売して欲しいと思っているほどである。
だから、通常はレジ通路にしか設置されていないホット飲料のコーナーを冷ケース付近に単独に多段ケースように設置してお茶等のホットで美味しい商品提案をして欲しいと思っている。

  特に、500mlの飲み切りサイズに関しては。

現に私は夏でも「お〜いお茶」はホットで購入している。しかし実際にホットケースはなくなっているのが現状であるのだ。

  飲料の温度マーチャンダイジング。

飲料メーカーの方は是非検討していただきたいものである。






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2016年3月28日 (月)

必要とされる存在

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


先日、TBSの60周年記念番組の特番があった。

  「人間とはなにか?」

過去から数回、特売として放映していた続きらしい。

  今回のテーマは「人間のもめ事」。

非常に興味を持ったので、即録画して見てみた。

  “これは面白い!”

人間本来のつながりやコミュニケーションがいろいろな角度から捉えられているのが興味をそそった。

今後何回かに分けて、この番組で放映された内容を取り上げてみたい。

  今回は「必要とされる存在」。

人間社会の中で必要とされる存在になることが本人をしてやりがいや生きがいにつながり、その意識が強まることによって、より意欲的に今の取り組みを真剣に取り組める環境を自分で作り上げていける状況を生み出していけるようになっていく。

  その一事例として、自閉症の方の事例を取り上げていた。

ある男性の自閉症の方が、スーパー勤務の中でしっかりと相手の顔や目を見て挨拶することから始まり、少し作業が慣れてきた段階から、同じ障害を持つ施設の方とペアで仕事を任されるにあたり、相手の仕事がやりやすいように手助けをしつつ自分の仕事をこなすという仕事ぶりに変化してきたのだ。

  結果として相手の役に立つ仕事ぶりへの変化。

この段階から、自閉症の彼の働き方や行動に変化が現れてきた。

  安定した行動が取れるように変わってきたのだ。

従来は落ち着きが無く、作業の途中でも急にジャンプをしてみせたりと一つの作業に集中できない部分があったが、ペアで仕事をし相手の手助けをする業務もこなすようになるにしたがって、その仕事に集中できるようになり、更には相手のペアの方の状況も把握することによって、周囲への気配りも身につけてきたとうことだ。

  自分が他人から必要とされる存在になるという意識の変化。

この事で、自分が他人の期待に応えるという意識と行動が、自らの存在意義を見直すようになってきたのだろう。

その経験が、ペアの方との連携から広がり周囲の方への意識の変化へと進化してきた事なのだと思われる。

それは、障害を持つ持たないに関わらず人間にとって重要な事なのだろう。
たまたま自分が障害を持つ身の故に、他者から気配りされる存在しか経験できなかった従来の環境が、ますます自分の視野を狭める環境が抜け出せなかったのかもしれない。

その環境を変えたのが、他者から頼られる存在を意識したこと。

  またはそのような環境を与えられたことであろう。

環境が人を変える、とはよく言われることである。
環境によって、人間は努力もするし妥協もする。

  妥協しない環境。

そこに身を置くことによって、いつしか人間は向上心を身につけ、その目的に向かって、更にはその目的とする人に役立つ存在になるという意識と周囲からの感謝が、人間を変えていくのだろう。

今回の番組は人間本来の姿を掘り起こすには非常の面白い番組であった。
特に、人間が今の文化を築いていく過程の中での本来の姿を振り返るいいきっかけになると思うため、この番組で得た知識や知恵を振り返る記事を載せていきたいと思うのです。





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2016年3月27日 (日)

入社オリエンテーションから

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


今日は日曜日。

  芸能ネタの日。

でも、ネタ切れ(笑)。

よって、別ネタでお願いいたします。

先日、新規採用者の第一回目の入社オリエンテーションを実施した。

  面接で採用通知者を送付したメンバーの第一回目の全体集会。

この第一回目の入社オリエンテーションが一番多くの採用者が集合する。
そして、その後に続く毎月二回予定している接客研修会で入社者が徐々に増加して、開店前にはほぼ定員になることが目標ではあるが、果たしてそこまでに定員を満たした人材が得られるかどうかは見通しが立っていない。

  第一回目の全体集合。

よって、私はほぼ全員と顔合わせしているから相手もわかってくれるだろうが、今回赴任したチーフ連中は初顔合わせである。

  何事も初めが肝心。

よって、オリエンテーションに先立ち、赴任したチーフ達に口すっぱく言ってきたのは、初めに舐められるなよ、と言うことだ。

  舐められる。

当初からそのような意識で接してくる新規パートさんはいないだろう。
しかし、我々の事を新規パートさん達はしっかり見ているものである。

  人生経験の豊富なパートさん達である。

赴任したチーフ達の親ほどの年齢の方も多いだろう。

  従業員の躾・身嗜み・礼儀・服装・言葉使いをしっかり見ている。

そして、我々の人間性をそこから直感で見抜いているのである。
その第一歩が、初顔合わせの場である。

  「いいか、全員スーツ革靴着用だぞ」
  「いいか、折目のついたズボンだぞ」
  「いいか、笑顔で元気よく挨拶だぞ」

等々、この日の為に部下には隙のない姿を強要した(笑)。
採用者の方達には普段着で良いことを告げたが、我々の服装はそうはいかない。

  隙を見せてはいけないのが、今回のポイントである。

更に事前に徹底させたのは、今回採用して自分の部門の部下となるパートさん達の顔と名前を一致させることを強要した。

  「いいか、顔を見たら即名前を呼んであげるんだぞ」

見ず知らずの自分の上司から名前で呼ばれたら、一生忘れないだろう。
それほど、初めの会合は重要な場であることを事前に確認し合った。

今回の目的は、一つ目には会社の概要を説明する場。
       二つ目には採用種類を配布する場。
       三つ目には制服の個人別サイズを確認する場。

この3つの目的があった。
特に、店長としての私の最大の目的は、仕事に対する心構えにある。

  我々の仕事は「接客業」であること。
  ワンストップショッピングであること。
  ルール(決め事)の重要性の認識。
  お客様や従業員への挨拶を徹底すること。

特に私が重視する店舗としての大切にしていくべき項目を4つ選定した話をした。

  特に、朝の挨拶は最も大切なお店の課題です。

人間は現代の文明を築く過程で、人間同士の連帯を強めてきた。
連帯を強めなければ生き残れなかったのだ。
連帯を強めて、狩りをし農耕をして生き残ってきた。
その連帯を強められた要因は、目と表情。
その表情と目でお互いのコミュニケーションを取ってきた。
言葉や文字が発達する遥か昔から、目と表情でお互いに意思疎通を図ってきた。

  だから、目を見て会話し表情豊かに会話してきた。

それが人間であり、私達人間が備える人間としての根源である。
それは、我々のDNAとしてしっかり現代にも受け継がれている。
その人間同士の最初の会話が朝であり初めの顔合わせの場でもある。

  人間は人間社会の場で能力を発揮する。

だから、個人的に生活力があること以上に、連帯を組んで組織を運営する能力に長けた人間が組織を率いてきたし、組織内で力を発揮してきた。

  その第一歩が挨拶であり笑顔であり触れ合いである。

その連帯を強めるために、朝の挨拶、初めの挨拶をしっかり交わせる職場を目指す。

  それが、このお店で一番大切にしたい部分である。

こんなお話を、約3時間程度確認しながら、ハラハラドキドキの午前が終了した。







  

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2016年3月26日 (土)

集団の功罪

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


我々は組織の一員である。

  スーパーマーケットの店長という存在。

店舗の中では、トップリーダーとしての存在。
しかし企業では営業所の一店長という管理職。

組織というのは面白いもので、人間が3人集まれば派閥が出来ると言われる。

  それが人間社会というものなのだろう。

例えば、店舗内の部門。

  部門という組織自体が自部門という仲間意識を強くする。

各部門内での仲間意識が芽生え、この組織を意思疎通させ仲間の絆を強くさせ、協力していこうという意識が働く。

  特に日本人には農耕民族というDNAが宿る。

協力しなければより良い収穫が見込めないから尚更地域内の協力関係を築こうとして組織内での連携を強めようとする意識が働くのかもしれない。

  日本人がチームを組んだ時に強くなる要因でもあろう。

チームといして連携を図りたい。
自分のチームは他よりも連帯したい。

  その延長線上に、他よりも強くなりたい。

そんな意識に変化していく。
組織はそうやって、競争意識が強くなっていく。

  それが人間社会である。

その競争意識が、あるべき姿を目指して組織内で努力し工夫し試行錯誤を繰り返して、いろいろな経験を基に組織能力を高めていく。

  競合が出来ると店舗のレベルが上がる。

そのような店舗もあろう。
それは、その店舗のリーダーが競合の出店を契機に組織運営を競争意欲を高める施策を施し、その結果として販売力が高まったのだろうと思う。

  しかし、それが行き過ぎるとどうだろうか。

向上心と同時に、比較対象としての他組織への干渉も始まっていく。

  自分たちの組織の方が相手よりレベルが高い。

そのような願望が覗いてくる。
それが、意識上の願望であればいいのだが、いずれそれを手段として使い始めるようになる。

  相手の組織へは協力しない。
  相手の力を削ぐ行為をする。
  相手の失敗をチームで喜ぶ。

相対的に、相手や敵の組織力を過小評価して、自分達の組織の能力を高く保ちたいという意識レベルであればいいのだが、いずれそれが相手への行為として発露されてしまったら、組織同士の戦争が発生してしまう。

ここまでいくと極端な例だが、組織のリーダーとして、ある時は組織内を鼓舞して一致団結を先導する役割である店長は店舗を引っ張っていかなければならないが、それが実質的な組織能力の向上へ向かう手法でチーム力を高めていければいいのだが、それが自分なりの限界点を迎えた段階から、相対的なチーム力の維持に自分や組織内が陥っていく方向へ走ってしまう危険性を意識しなければならない。

  要は、競争相手を過小評価して安心するという意識。

組織のリーダーがそこに救いの手を求め始めたら、実質的な組織力の向上は見込めない。

  その一つの組織運営が人事異動でもあるのがろう。

しかし、それではリーダーの能力開発にはならない。
店長の能力開発とは、自分の限界を超えて組織力を高めていくこと手法を実践して結果を残すという経験であり体験である。

  そしてそれが、組織にとってどのような結果をもたらすか。

それには、店舗内の情報や自分の経験値だけの組織運営ではなく、新たな企業の情報や他店舗の情報を組織内で共有し、素直に受け入れるという柔軟性も大切である。

  独自性と共有性。

店舗の店長という存在を如何に組織の最適化に向かわせていけるか。

  永遠の課題であろうか。







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2016年3月25日 (金)

競合を絞る

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


競合店。

  その存在に大いに左右される小売業。

そして、左右される競合店が増えれば増えるほど、その影響度は複雑に絡み合ってくる。

  “なぜ今日は先週よりも売り上げが伸びないんだろう”
  “なぜ今年の彼岸商戦の生花は低調なのだろう”
  “なぜ今週の曜日サービスは強いんだろう”

その影響が何に起因するのか?。
競合が増えれば増えるほど、その特定は難しくなってくる。

  今日の売り上げ低迷はあの競合の創業祭の影響。
  今年の彼岸商戦の生花はあのGMSの花屋の価格。
  今週の曜日サービスはあちらの競合の店舗改装。

そこには、思いもよらぬ競合店の変化に起因しているのだが、それを一つ一つ特定しても後の祭りである。

今回出店する地域にも、3K商圏に絞った地域でも競合店は10店舗ほどにも上る。
これら10店舗を一つ一つ検討し対策してもコストがかかるばかり。
まだ出店前でもあり一応全店を調査してみたが、即影響のある競合、ほとんど影響の無い競合が存在する。

  そろそろマークする競合店を絞らなければならない。

勿論、至近距離の競合店は最重要マーク店舗ではある。
しかし、店長として目指すべき、あるべき姿を有した競合店を1店舗、学ぶべき店舗といて位置付けることとした。

  その理由は、自社には無いイベント強化店舗であるから。

至近距離の競合店舗だけマークしていては、自らの成長は期待できない。

  重要なのはお客様対策。

その為には、競合店をマークするだけではなく、地域のお客様の暮らしに徹底して近づいていくこと。

その為には更にレベルの高い売場や企業から、その考え方と売場作りに学ぶことだ。

  そして、その相手を絞ること。

幸いにして、そんな競合店が存在することは嬉しいことでもある。

  3k以内にはあるが直接の競合関係にはない。
  地域の中では圧倒的に集客力のある競合店。

そんな存在から胸を借りる姿勢。

  特に、イベントに対しての取り組み。

ここぞの場面での平常からのダイナミックな変化。
平常の売場作り、マネジメント、オペレーションの確立は普段の積み重ねを本気で取り組めばレベルは向上していくもの。

  しかしイベントに関してはどこまで思い切って取り組んだかどうか。

その取り組みの回数と変化のダイナミックさが要求され、その度合いの深さで次回の売場のレベルが高まっていくもの。

  その経験を補うものは他者からの学びである。

自分の経験不足を補う他店舗のMR。

  そして、素直に真似ること。

そのことが、自分の経験不足を完全に補ってくれる要素である。

  思い切って、真似てみる。

この思い切りの良さが、その後の売場作りに役立つのである。
そして、それは発注につながり人材の育成につながり利益につながる。

  このお店のストアコンセプト。

そこにも当然52週という考え方を取り入れていく。

  そんな頭でっかちの状態が続いております(笑)。





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2016年3月24日 (木)

女性店長の活躍

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


先日の同業者との情報交換会。

  女性店長の話題にもなった。

企業によっては、女性の店長が存在する企業も多いだろう。

  女性店長の特性。

男性顔負けにバリバリの仕事をこなし、売り上げを上げる女性店長もいるだろう。
女性らしさを打ち出してお客様満足で細部の配慮に長けた女性店長もいるだろう。

  そんな女性店長の部下能力開発に話しが進んだ。

私には、女性店長が活躍する企業に属したことが無いので未だにそのイメージが掴めないが、女性店長が活躍する企業の店長仲間との会話の中で、面白い話を聞いた。

  女性店長主導での食事会。

通常、食事会や飲み会と言えば、店長と直属の部下の副店長やチーフ、担当者、更にはパートさん等が参加して飲み会が催される。

しかし、その女性店長が企画した食事会には、部下の奥さん達が呼ばれて日頃の苦労を癒してあげたという。

  なるほど、と思った。

部下が力を発揮するということ。
その陰には、彼らの奥さん達が旦那さんをしっかりフォローしてあげているから可能なのだという構図をしっかり認識しているから出来る企画である。

  そこにメスを入れて部下の能力開発を図る。

そこに、女性ならではの着眼点があるのだろう。

  私には絶対に出来ない発想(笑)。

男の目線は常に表からの直球勝負。

  売場は?、商品は?、価格は?、鮮度は?。

しかし、女性店長は「人」に関わる分野に着目する。

  全ては、自分の部下という人が為すこと。

その部下という人間が、能力を如何なく能力を発揮できる環境をどう整えてやれるか。

  そこに自分の存在価値を発揮しようとする行為。

更には、自分よりも能力の高い部下の存在する場合には、その分野をその部下に委任するというマネジメント。

  無駄や経費管理には、それを得意とする部下に委任する。
  販売や売場作りには、それを得意とする部下に委任する。
  整理整頓や衛生管理はそれを得意とする部下に委任する。

等々、部下の得意分野を有効に活用して、店舗計として機能させるマネジメント。

  そこに、女性店長の強みが発揮されているという。

男性店長の場合は、常に自分がリーダーとなって部下を引っ張り店舗運営を図る。
だから、表面上の売場や部下という目に見える対象物に対しての関わりであり取り組みと成る。

しかし、女性店長の場合は、自分の部下を最大限に活用して店舗トータルとして最強の布陣を組む。

  ここに、店舗運営のマネジメントの違いが発揮されているという。

非常に勉強になる情報であった。






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2016年3月23日 (水)

地域情報

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


先日、競合各社との懇親会の記事を載せた。

  競合各社が地域毎に注目する地域情報。

ある企業では当たり前の情報が別の企業では新鮮な情報だったりする。

  当社は新規にその地域に出店するため貴重な情報となる。

新規出店する地域の売れ筋情報。
これは、過去の商売の経験が大いにモノを言う。
だから、新規出店する企業にとっては貴重な情報である。

  そして意外に自社だけが取り残されていたという現実。

そんな商品の売れ筋の情報は意外に企業独自に調査され、そしてある一定の商品群がそのイベントや旬の時期にダイナミックに展開されていく。

  それがその地域での商売の歴史というものだろう。

そのような地域情報を得ることは非常に情報な行為である。
先日の会合で、そのような地域情報が一部情報交換された。

  3月初めの「ひな祭り」。

その地域では、ひな祭りのちらし寿司の材料に「レンコン」を入れるという。

  地域の競合店では必ずレンコンがチラシにも入る。

しかし、新規参入の企業にはそのような情報は無い。
そこで、徹底してレンコンを売り込んでみた。

  結果、全社トップの売り上げを地域で上げることができたという。

地域の店舗が全店こぞってレンコンを売り込んだわけであるから、地域特性以上に販売力がモノをいっての販売数だろうと思われるが、そのような仮説から地域商品を徹底して売り込んでみようとするその仮説と検証の流れが見事である。

  ちらし寿司にレンコン。

当たり前といえば当たり前だが、それでも青果のレンコンにこだわって材料として使用する地域性があるのであれば、それは絶対的な差別化につながるだろう。

  ちらし寿司にレンコン。

ほんの一部の事例であるが、このようなメニューでの地域性はいくらでも眠っているのだろうと思う。

  そこを、どう掘り起こすか。

それは、地域性でもあろうし、メニュー本来への回帰でもあろう。

  そして「仮説」〜「検証」の繰り返しによる販売強化。

新店を立ち上げると言う行為。
ハード面の開発、人材採用、店内レイアウトの作成、商品選定等々、いろいろな要素が組み合わさって新店は立ち上がっていく。

  しかし本当の競争や立ち上がった後のマネジメント。

マネジメントとは、従業員の販売力の強化と共に、地域性を取り込んだ日々の販売との連動である。

特に、店舗運営という側面で見れば、地域のお客様に喜んでいただくには地域の暮らしと地域の食事を見直さなければならない。

  そのお店だけ強い単品がある。

それは、そのお店のお客様が特に消費する地域性なのかそのお店の販売担当者が特に売り込んでいるのかわからない。

  しかし何れにしても注目すべき単品であることは間違いない。

個店の部門責任者は、自部門のカテゴリーの中で特に全社と比較して上位に位置する単品は注目すべきであろう。

  そこには、上記のような埋もれた単品が眠っているのかもしれない。





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2016年3月22日 (火)

春の5k

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


先日、ある番組の天気予報で出てきた言葉。

  春の5k。

春の5k?。
その言葉を聞いて、私は何かと思った。

  “3kなら我々の業界のことだが(笑)”

しかし、春と言う爽やかで過ごし易い快適な季節での5kとは何だろう?。
そう思ったら、こんな言葉が出てきた。

  「花粉」
  「乾燥」
  「強風」
  「黄砂」
  
そして、

  「寒暖差」

これを、春の5kと言うらしい(笑)。

確かに、この時期の気候に当てはまる状態を表しているなぁ〜と思った。
しかし、思うにこの5kも昔からこの時期の特性を表していたかといえば、ノーである。

  「花粉症」という言葉はここ20年来の言葉である。

さらに、

  「乾燥」は関東方面特有の気候現象である。

私が生れ育った東北ではこれほどまでの乾燥状態にはならなかった。
特に、この時期の関東地方の乾燥は半端ではない。

  「寒暖差」もここ30年来で極端に寒暖差が生まれてきた。

昔はこれほどの極端な寒暖の差はなかったような。
あっても、昨日と今日と明日で、気温差が10度以上にもなるような寒暖の差はなかったような。

  「強風」と「黄砂」は確かにあった。

それも、もっと極端に発生していたような気がする。
私の生まれた地方では、吾妻おろしが有名でこの時期から4月にかけての山おろしは強烈だった。

  黄砂も意外によく聞かれた言葉である。

そして、東北ではあまり影響の無かった「乾燥」に私自身、この時期やられている。
特に、喉が乾燥でカラカラになる現象は、この地方になってきて初めて経験した。

  「花粉」ではなく「乾燥」に痛めつけられているのだ(笑)。

特に最近は部下を相手にストアコンセプトや店舗概要等を話す機会が多いが、乾燥で咳が出る症状にどうしようもない場面も多い。

  乾燥で喉がやられる。

これほど乾燥を感じるのは、この地域のこの季節の大きな特徴かもしれない。
そして、喉の乾燥を守る飲み物が、はちみつ、生姜、レモンを入れて温めた飲み物だそうだ。

  飲料水をしっかり摂ることも重要。

この時期は、しっかりと体に水分を与えて、結果として喉の乾燥も防ぐという体調管理が重要になってくるらしい。

  十分に気をつけて乾燥対策をしてきたいものである。

そして、春の5k。

  この時期の「春の5k」。

これも急速に5kの気候が顕著になってきた現代では、この5kに対しての対策を望むお客様も多いだろう。

  花粉だけではない、マスクの効能。
  乾燥だけではない、はちみつの効能。

この時期の食のメニューだけではない健康対策も十分に販促次第では需要を高めることができるのではないか。




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2016年3月21日 (月)

辞退者

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


新規採用面接も数回を数える。

  未だ、定員には達していない。

たかだか数回のチラシ投入で必要人員が埋まってしまうほど、現代の募集環境は良くはないとは思っていたが、数年前に新店を立ち上げた時と比べても明らかに採用環境は悪化しているようだ。

  募集チラシに集まる頭数さえ揃えばなんとかなる。

そう思っていた私が甘かったようだ。
頭数さえそろえれば、面接やその後の説得でなんとかなると思っていたが、その頭数(応募者)がまずは集まらない。

  要は、完全に売り手市場であるということ。

更に、当社よりも二ヶ月ほど先に出店する競合他社もあり、更に売り手市場が加速しているようだ。

  それでも、人気部門はある。

人気部門と不人気部門の格差が拡大しているようでもある。
そして、いよいよ第一回目のオリエンテーションも近づいてきた。

  入社の為のオリエンテーション。

今回の採用面接にて採用通知を出した方々が一同に会して、入社にあたっての会社の概要を説明したり契約書を交わしたり、入社後の制服の発注の為のサイズ合わせをしたり。

  ここで出社して初めて入社が確定する日。

だから、いくら応募が多くて採用通知を出したところで、まずはここに出社して初めて採用できたことを我々は認識するのである。

  そしてオリエンテション前に辞退者が相次ぐ。

それが、いつものパターンであった。
今まで、新店を何店経験してきたろうか。
その度思うのは、せっかく採用したのに辞退する方も多いと言うこと。

  一回も働かずに辞退する。

いろいろな意味があるだろう。

  自分の体調不良。
  家族の体調不良。
  親戚の不幸。

等々、いろいろな理由で辞退者が発生してくる。
その理由が本当かどうなのかもわからない。

  一度も会わずに辞退したいという通知。

本当に申し出通りの理由もあれば、その事を理由として辞退する方もいるだろう。

  最近、少し焦り気味ではある(笑)。

特に、早期から現場で実地訓練が必要な生鮮2部門の人員の集まりが良くないから。
ある程度の商品化技術を要する生鮮や惣菜、ベーカリー部門は、それ相応の研修期間を要する。

  上記部門を最優先に人員を募集しなければならない。

上記部門は早期に充実した頭数で店舗研修に入り、十分な期間を要して育成し新店の開店に向かわなくてはならない。
そうでなくては、応援者がいなくなるタイミングから非常に厳しい店舗運営を強いられることとなる。

  頭数が揃っても時間を要する教育期間。

それが生鮮のスタッフには待っているからである。
だから出来るだけ早期に人員を投入して、技術練習の時間をたっぷり費やしてから新店の開店に合わせる。

  そんな思惑が早々に崩れてきている現実。

焦りを楽しめればいいのだが(笑)。










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2016年3月20日 (日)

春の新番組

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


楽しみに見ていた「お義父さんと呼ばせて」。

  今週の火曜日で最終回。

一週で見る連続ドラマは、今まで上記の「お義父さんと呼ばせて」とNHKの大河ドラマ「真田丸」の二つだけ。

それ以外は、不定期に録画はしているが、その一方が終了してしまうのは寂しい限りだ。

  そして、次期ステージの新番組群。

ネットで、「春の新番組」「連ドラ」「コメディ」で検索してみた。
出てくるわ出てくるわの時期の新番組のドラマ群であるが、その中でも一際注目した番組があった。

  4月16日(金) 夜10時 TBS系でスタート。
  「私 結婚できないんじゃなくて、しないんです」

少々長い番組名ではあるが、これが面白そう(笑)。

  何と言っても、ラブ・コメディーというカテゴリーが良い。

そして「テーマ」は、アラフォー女子の結婚奮闘記。
ホームページのフレーズを引用すれば、以下の通り。

中谷美紀
5年ぶりのTBSドラマで15年ぶりの主演決定!

超ドSの毒舌恋愛スペシャリスト男
から“スパルタ恋愛術”を学ぶ
“39歳・独身・容姿端麗・年収1500万”
の“最強の恋愛弱者
(モテない女) ”役に挑む!

共演には、
毒舌恋愛スペシャリスト役に
藤木直人
さらには
瀬戸康史・大政絢
徳井義実・夏木マリ

という多種多様な超豪華な顔ぶれが実現!!


これだけ見ても、想像のつく面白さがある。

  「39歳」
  「独身」
  「容姿端麗」
  「高所得」

これが、現代では「結婚弱者」の振り分けられてしまうというから面白い。
そんな中谷美紀演じる、恋愛弱者に対して、こちらも人気の藤木直人が演じる「毒舌恋愛スペシャリスト」たる割烹の主人。

この主人が割烹の料理人であるが、お客様たる中谷に対して、これでもかの毒舌の機関銃砲撃をするというから、ある意味男性にとってみると胸のスカッとする場面が多く登場する期待もある。

  そして、上記のフレーズに次ぐフレーズが以下の通り。

このドラマは
そんな現代に力強く生きる女性の“戦い”と“冒険”の物語であり、
幸せを掴もうと奮闘するヒロインに、元気をもらえる抱腹絶倒のラブコメディ!


  抱腹絶倒のラブコメディ!

この言葉に大いに期待してしまう。

  こんなドラマが見たかった(笑)。

今まで視聴してきた「お義父さんと呼ばせて」もそうだったが、あるようで現実には無いドラマ設定と、有り得ない演技。

  そんな有り得ない状況でも考えさせられるストーリー。

そして、その有り得ない設定と演技に、我々視聴者はどこかで息を抜いているのである。

  現実を忘れて空想の世界に耽るのである。

約一ヶ月後ではあるが、楽しみにして待ちたいものである。







  

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2016年3月19日 (土)

定年の概念

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


先日は、他社との交流を記した。

  そこで話題になった事例があった。

採用の問題。
どの企業も店舗での採用の問題に関しては、人材不足が深刻化している現状である。
そんな嘆きの中で、今回新規出店した店舗での募集要項に、凄いことを書いて募集したという。

  「75歳まで採用致します!」

通常は企業定年60歳に設定して60歳から、せいぜい65歳までの方を新店の出店にあたり採用しようとするが、この企業と店舗ではなんと75歳までに引き伸ばして大々的に募集したという。

  まずここで他社や他店との認識の違いに驚かされた。

「75歳まで枠を広げるのはいいけど、大丈夫なの?」

概ねの方は、一般常識の中で考えてそうのような不安を口にするだろう。
しかし、これもこのような場で本音の話が聞けるもの嬉しいことである。

  「72歳の男性が店で一番元気なんです(笑)。」

このような言葉が返ってきた。
更に、

  「この枠の応募者は全員採用しました(笑)。」

なんと、何人の応募があったのかはわからないが、応募者全員を採用したと自信を持って答えてくれた。
おそらく、数名の方を採用したのだろう。

  その中でも72歳の男性の方の元気ハツラツさはピカイチだという。

そのような年代なのだろう。
更に、その年代にまで行くと、個人差が大きくなっていくのだろう。
従来は、定年という概念と採用する我々もその枠にとらわれてしまって、個人差の部分での活躍領域を見落としていたのかもしれない。

確かに、この企業で働く高齢者の方を良く見かける。

  てっちゃん会にも60歳以上の副店長が参加されたことがあった。

企業側が堂々と75歳宣言するという応募枠に対して、流石にそこに迫る年齢の方が応募してくるということは、自分なりにもそれなりに自信があってのことなのだろう。

  応募に恥じない自分への自信。

この堂々たる募集要項にて、応募者の方も再度自分への問いかけがあったのかもしれない。

仕事の内容としては、散乱したカートの回収や商品陳列等の単純作業になるとは思われるが、それでも店内でお客様との接触も多いだろう。
そのような時の接客場面では、逆に若年世代よりも気の利いた対応が出来るのではないだろうか。

  人生経験を積んだ対人関係での余裕。

そのようなものが感じられるのである。
逆に、最近増加しているお年寄りのクレーマーに対しても同年代としての対応が可能であり、クレーマーも減少していく可能性さえある。

そして、65歳を超えても働きたいという願望があるということは、それだけ元気に生き続けていきたいという意思の表れでもあり、その気持ちを大切にしてあげることで、企業貢献も大きいのではないか。

更には、このような形で雇用を促進するということ自体も、大きな地域貢献であると考える。

今回の会合で一番の収穫は、このような雇用促進をしている競合店の存在であった。










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2016年3月18日 (金)

マイベスト

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


最近、クルマを運転する機会が増えた。

  クルマで聞くミュージック。

自分の好みのCDがあるが、そのアルバムには好きな曲もあればどうでもいい曲もある。

  自分だけのオリジナルベストが欲しい。

そう思った。

  とは言っても、どうやって作成しようか?。

再び、聞きたい曲が入ったアルバムを購入したりレンタルするのも高額になってしまう。

  YouTubeから取り入れようか。

それにしても、未だにYouTubeから取り込むアプリも導入していない。

  “ネットで調べてみようか”

ということで、ネットで調べれば色々なアプリが存在する。
幸いに私のMacはCD作成機能があるため、YouTubeからiTunesに取り入れればCDに焼くことは可能なようだ。

  試行錯誤でようやくiTunesに取り入れる手法を会得(笑)。

ということで、自分好みのCDを作成することにした。

  まずは選曲。

何を一枚のCDに入れようか。

  自分的に繰り返し聞きたい曲は?。
  
テーマ毎に一枚のCDに取り込むことにした。

  まずは男性ボーカリスト。

聞きたい曲をYouTubeで検索すると、何曲かリストアップされる。

  原曲を重視しようか、ライブを重視しようか。

意外にライブの貴重な音源も面白い。
取り敢えず、聴きたい曲をどんどんiTunesに取り込んだ。

  ほとんどが自分が20代の頃の作品である(笑)。

やはり、その時代に聞き込んだ思い出の曲ばかり。
いずれも取り込む際に、再び聞き込んでしまって先に進まなかったほどだ。

  “この曲は何度聞いても体に入ってくるなぁ〜”

そんな曲を一枚に並べて、曲順も考えて入れてみたのが以下である。

  1、チャイナタウン(矢沢永吉)
  2、氷の世界〜ライブ(井上陽水)
  3、二期物語〜Re•Cool(寺尾聡)
  4、熱き心に(小林旭)
  5、歌舞伎(柳ジョージ)
  6、田園〜ライブ(玉置浩二)
  7、カルメン(佐藤隆)
  8、踊り子(村下孝蔵)
  9、我が良き友よ(吉田拓郎)
 10、悲しは雪のように〜ライブ(浜田省吾)
 11、あの素晴らしい愛をもう一度(加藤和彦と北山修)
 12、青春時代(アリス)
 13、22才の別れ(かぐや姫)
 14、Missinng(久保田利伸)
 15、洛陽〜ライブ(吉田拓郎)
 16、安奈(甲斐バンド)
 17、LAHAINA(矢沢永吉)

以上の17曲を選定して、この曲順で一枚のCDに入れ込んだ。
いずれも、当時に自分に影響を与えてくれた一曲のである。

クルマのサウンドで聴く音であるから、原音でなくてもそれなりにいい音ではある。
それよりも、聞きたい曲が次から次へと流れてくる心地良さ。

それに気を良くして(笑)、次は女性ボーカリストをまとめようか。
更には、アイドル特集、演歌特集、坂本冬美カバー集、演歌4人姫集、女性アイドル時代集、松田聖子特集、AKB特集、E-girls特集等々、いろいろと思索するこの頃なのであります(笑)。





  

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2016年3月17日 (木)

他社との交流

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


先日、地域の店長仲間達との懇親会があった。

  3社の企業の仲間達が集結した。

企業は違えど、同業他社の方達との語らいは新鮮である。

  自社とは違う取り組み。
  自社と同様の問題解決。
  同職の方達が悩む問題。
  同職の方達のやりがい。

そこでは、同じ職場の部下達には語れない本音が語り合える場としても貴重な場がある。

  店長が部下に語れない本音。

それは、店長だけが背負う組織の問題であり本音と建前の狭間で悩む自分と同じ環境の人間同士の共感の場でもある。

  “企業は違えど想いは同じじゃん”

そんな安心感が得られるのだろう。
置かれた環境の中で、同じ課題に対しての取り組み方の違いにも驚かされる部分もある。

  “えっ、そこまで進んでいるの!”

同じ課題に対しての企業としての取り組み方の進行度合いの違いに驚かされる部分も多い。

  企業としての判断の違いが現場での取り組みに大きな差が生まれる。

この事も、会話をしてみて初めてわかることである。

  単に売場を見ただけでは見えてこない内情。

それらの違いをお互いに認識しあうことで、自分の思考のポジションを確認することが出来る。

  自分の引き出しを増やすことができるということ。

このような情報は他流試合に臨まなければ得られないことではある。
それは、地域の競合他社の方々との現場での交流に積極的に参加するかどうかで左右されるのだ。

  このような場は積極的に活用したいものである。

それは、活用するというスタンスよりも自分を磨く場として認識しなければ得るものは無いだろう。

どうしても、競合他社というと「敵」という意識が強く働き、お互いに避けて通る風土があることも事実。

  特に企業同士が敵対している企業同士は現場も避け合う。

しかし、何度もこのブログでも記してきたが、敵と思っているのは当事者だけでありお客様にとってはお互いに必要な存在なのでもある。
そして、我々当事者間でも、お互いの能力を磨いてくれる砥石のような存在でもあるのだ。

そのようなお互いの存在を認め合うならば、現場での交流は決して望ましい事であると思うのだ。

  「もっと他企業を巻き込みたいね(笑)」。

そんな会話でその場が締められた事が次に繋がっていくのだろう。





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2016年3月16日 (水)

ダイニングコンビニ

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


先日の「カンブリア宮殿」。

  福井県の「大津屋」。

地元ではオレボとして愛されるコンビニである。

  “初めて聞くなぁ〜”

そう、誰もが初めて聞く名前ではないだろうか。
しかし、映像では福井の方々は皆知っているコンビニらしい。
更に、店内はお弁当やおにぎり、更には店内に張り出した調理場では回鍋肉の実演調理をしながらバラ販売をしていたり、まさにお惣菜屋さんの様相である。

  それを経営者は「ダイニングコンビニ」と呼びたいと言う。

店内には少し大きめな食事スペースもあり、30人分ほどのテーブルと椅子はほぼ満席状態。

  まさにダイニングキッチン風のコンビニではある。

今回、なぜこの大津屋の小川さんを取り上げたかというと、その徹底した大手コンビニチェーンとの差別化を図ろうとしている戦略と、そのユニークな思想にある。

大量生産できるものしか売場に並ばない大手チェーンの裏側にニーズがあるという発想。

  コンビニで一番売れているものはお弁当。

そのお弁当で大量生産出来ない手作りで勝負しようと始めたダイニングコンビニ。
更には、量り売りの均一売価で提供するお弁当。
バラ売りでは売価の違う素材だが、お弁当として100g100円で同一売価で計算して販売する。

  エビチリはg300円がお弁当に入れるとg100円。

その単品だけで見れば大赤字だが、それでもお弁当に入れると、分かりやすい100g100円で提供してしまう。

  「エビチリだけ買っていくお客様だっているでしょう?。」

そんな質問に経営者の小川さんは言う。

  「ビジネスを通して道徳の授業をする気持ちです(笑)。」

それはどういうことかというと、初めはそのようなお客様もいるだろう。
しかし、お客様も人の子、どこかで“悪いなぁ〜”と思いながら会計をする。
そこで我々が嫌な顔をすると、お客様も痛いところを突かれたと思い、二度と来てくれなくなる。だから絶対に嫌な顔をせずに「今度からは」を笑顔で答える。そうすることで、お客様にも倫理的に買って頂こうとする道徳教育のつもりでやろうという思想にこちらが切り替えたということだ。

  その繰り返しがリピーターの増加につながった。

福井という田舎の気持ちの素直な方たちを相手にしたから成功したのかもしれないと経営者は言っているが、私は人間の本質を突いていると思った。

  特に日本人の特性がそうさせるのだろう。

そして、そんな思想を中心にした経営感覚で商売をされているこの方に興味を覚えた。

  大手が大手になっていく過程で失っていく本質。

そこを突くという発想。

  そして、人間愛。

そこに立脚した経営方針でコンビニをしっかり地元に根ざした。
そこにはいろいろな商品開発の工夫も見られる。

  一本で四つの味が楽しめる「四宝巻」など面白い。

通常の巻寿司は、中の具は一種類。
しかし、どこまで食べても同じ味では面白くない。

  そこで大津屋では一本の中に食べる順番に具を変えた。

それが大ヒット(笑)。
七福巻のように、一本に中に同時に数種類の具が入る恵方巻きも多いが、この四宝巻はその部分には一つの具しか無いため味がしっかり伝わる。

  そのような商品開発力が次から次へと出てくる。

これが、大津屋の強み。
我々中小スーパーが見習わねばならない商売の基本があるように思えた。






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2016年3月15日 (火)

初会合を前に

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


2月当初から本日まで、新店の準備は私と副店長、そして人事担当者と行ってきた。

  それもいよいよ本日で終了する。

明日からは、部門チーフが赴任する。

  いよいよ私にも実質的な部下が配属されるのだ。

副店長も異動していたとはいえ、まだ他店の副店長として私の直属の部下とは言いがたい存在であったが、副店長もいよいよ本格的に合流である。

  先日は、第一回目の会合を開いた。

人事異動前の会合である。
企業のトップの話と私の今後のスケジュール確認が主なメニュー。
正式な人事異動前でもあり、じっくり時間を掛けてという内容にもいかなかったが、明日からはじっくり、私の想いを伝えていきたい。

メニューはすでに決まっている。

  新店メンバーのお互いの自己紹介。
  今年度の企業方針と店舗コンセプト確認。
  新店の概要と競合店の状況の確認。
  採用済みパートさんの個別確認。
  今後の具体的なスケジュール確認。

上記内容を、じっくりと時間をかけてお互いに確認していく。
初めは、じっくりと頭の整理をさせ、昨日までの店舗での勤務から頭を切り替えてもらう。

  要は、頭でっかちなってもらうということだ。

じっくりと、頭の整理をさせ、これから自分たちが開店の望む店舗をしっかりイメージしてもらうという作業から始める。

  要は、あるべき理想の姿をしっかり頭に叩き込むということ。

その頭でっかちになったアタマで採用者の教育を重点的に取り組んでいく。

  売上とか売場とか以前に従業員の教育である。

それもゼロから教育していくという過程を大切にする。
過去に新店に携わった人材であれば分かるが、そうでない人材にはそのことを最重点として話をしていく。

そして、もっと大切な事もこのタイミングで周知させておかなければならない。

  それは担当者達の身嗜みと躾である。

我々も新規採用者の方々を舐めるように見渡すが、逆も真なりである。

  我々も新規採用者の方からじっくりと見られる立場になるのだ。

当社の躾と身嗜みが問われるのである。
この事をしっかり認識させなければならない。

  「うすら汚れた靴を履いてくるなよ。」
  「しわくちゃなワイシャツ着てくるなよ。」
  「髪の毛はしっかり整えて来いよ。」
  「挨拶、返事、表情に無気力さを出すなよ。」

要は、お互いに真剣勝負である。

  そして、何事も初めが肝心。

初めの印象を取り戻すのには相当な時間がかかる。
それは一生拭えない印象として残る場合が多い。

  その部分では絶対に失敗は許されない。

そのような覚悟を持たなければ新店での最初のパートさん達との会合は持てない。
それは、この企業に新規パートナーとして入社された方に、安心を自身を得て帰っていただく為には絶対に成し遂げなければならない項目である。

それらを、じっくりと時間をかけて理路整然と説いていく。

  それが、明日、初日の項目である。

いよいよ、私の仕事にマネジメントという項目が入ってきた(笑)。




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2016年3月14日 (月)

縛られない自由

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


先日は、フリーな売場を記した。

  自由に売場を考え実践することで身につく効果。

この効果が販売力を高め、自ら考え自ら行動し結果を出すという仕事の楽しさとやりがいを得ることができるという内容だった。

  本日は、その自由さを考えてみたい。

実社会にしても業界内にしても、また企業や店舗にしても、周囲にはいろいろなルールが敷かれている。

人間の根本的な倫理といルールもあれば、その倫理に即して実社会で周囲の人々とより快適で安心して生活していける為のルールがあって初めて人間社会で生活ができるのである。

同様に企業内でも店舗内でもより効率的に平等で公平な従業員の暮らしを守りながら、企業としても営利と倫理の両立を図った行動指針としての考え方や具体的なルールが存在する。

そして、より具体的に日々の営業活動に対してもルールは存在している。

  その具体的な一つが日々の行動指針である。

毎日の中で、それぞれ役割に即して出社直後、開店前、開店後、ピーク前、ピーク後、閉店前、閉店後等々の時間帯別のあるべき姿を追っての行動指針もその一つであろう。

その指針のおかげで、技術の高低に関わらずある程度標準的な売場が維持され結果が約束されている。

  このルールと指針とマニュアルによって日々の行動が進められていく。

これによって、我々の店舗内での行動は相当効率良く行動できるように整理されている。

  もしルールやマニュアルの無い店舗運営であったなら。

現在維持されている効率は十分の一程度に下がってしまうだろう。
そう考えると、個店経営やフリースペースの拡大等の方向へ向かうということは、従来の効率を破壊することにもつながるのである。

  かなり言い過ぎな表現ではあるが、そういう方向へ進むリスクは高い。

それを承知で、個店経営という方向へ進まなければ企業として競争力を失ってしまうという危機感も、個店経営を標榜しようとする流れになっているということだろう。

  “では、どうすれば競争力の高い組織運営ができるの?”

どのような割合で標準化と個店経営のバランスを取るかという区分けであろう。

効率を求めれば標準化に進み、行き過ぎれば個店の競争力と競争意欲を失う。

  標準化を進めながらも競争意欲をどう維持するか。

だから、7割の標準化と3割の個展経営という方向性。
その微妙な割合をイメージとして全従業員が受け入れるかという認識が重要になる。

  しかし、3割の個店経緯とは相当高い割合でもある。

効率の高い7割の標準化によって組織は少ない時間を有効に活用できるが、その少ない時間の中でより効率の悪い領域を自ら考え自ら行動し自ら検証結果を出していく。

  個店の問題を如何に効率良く個店で解決していけるか。

これが出来れば意欲も高まるだろうし、出来なければ誰かのせいにして放棄してしまう可能性すら考えられるのだ。

  私は今、新店準備室で行動している。

店舗という標準化の枠からはみ出した領域である。
今取り組んでいることは、再度新店を引き受ける立場にならない限り、二度と経験しない事柄に向かっている。

  採用から教育、そして開店。

開店してもおよそ一年間は新たな季節や初めてのお盆、年末年始という初体験を経験していく。

  その過程で自ら考え自ら行動してかなければならない。

自ら考えて仮説を立て行動して検証し結果を残していく過程というのは、非常に効率は良くない。

標準化された店舗で1日を過ごすことを考えたら、その効率は十分の一程度であろう。

しかしそれでもそのことを経験することで、次回からの仮説検証の時間は大いに短縮され、自ら考えて行動する時間も大幅に短縮されていく。

  短縮された分だけ自分の考える力が身についていきたということだ。

実際の店舗での活動を、そのことからどうのような割合で取り入れていくか。
ここに、標準化と個店経営のバランスが隠されているのではないかと思う。

  その事を踏まえた中で、効率の良い教育課程を踏んでいきたいものだ。






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2016年3月13日 (日)

まゆゆの活躍

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


今日は日曜日。

  芸能ネタの日(笑)。

渡辺麻友。

  AKB48のエースメンバーである。

この名前を出すと、毎週日曜日の主役でもあるkazuさんは大喜び(笑)。

  彼と彼の娘さんは、渡辺麻友の大ファンだから。

だからと言って、敢えて何も話題の無い渡辺麻友を取り上げているので無い。

  彼女の芸能界での活躍が目立ってきたからである。

とは言っても、彼女が属するAKB48自体の活躍は一時のピークから低迷してきているのは明らか。

  それは、多くの卒業者によっても明らかな傾向ではある。

しかし、ここ一年間での渡辺麻友のドラマ出演は顕著に伸びてきている。

  昨年の「戦う!書店ガール」でのダブル主役。

残念ながら高い視聴率は記録できなかったが、今年に入り、

  フジテレビの「大奥」での沢尻エリカとの共演。

更には、昨日の3月12日にテレビ朝日で放映された、

  松本清張二夜連続ドラマスペシャルへの出演。

芸者・雪乃(本名・吉田晴美)役として、田村正和・橋爪功のベテラン俳優2人と共演を果たした。

  共演した田村正和がベタ誉めだとういう。

更には、4月22日(金)深夜にWOWOWプライムにてスタートするミュージカルコメディ「トライベッカ」に渡辺麻友の出演が決定した。

「お義父さんと呼ばせて」にも出演している山崎育三郎も加わっているなど、ミュージカルコメディーというジャンルは初めてだが、この中でまゆゆがどのような演技で加わるのかが楽しみである。

いきなりフジの主役に抜擢された「戦う、書店ガール」の視聴率が低迷した理由もあるだろうが、まゆゆの女優としての是非が問われてもいたが、私個人としてはまゆゆの演技は自然であり決して見れないレベルの演技力ではなかったし、彼女が一番初めに主演した深夜の「さばドル」での彼女はいい演技をしていたと思う。

  そして、今回はミュージカルスターとの共演。

いろいろなジャンルでの彼女の活躍が始まろうとしている。
今回のミュージカル出演に際してのインタビューでも、一皮むけたまゆゆの反応が周囲の男性俳優と呼吸もぴったりであり、期待してみていきたいと思わせるものであった。

インタビュー記事がこちら
https://www.google.co.jp/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=5&ved=0ahUKEwi58OLq77LLAhVGiKYKHU8FBPsQqQIILDAE&url=http%3A%2F%2Fwww.excite.co.jp%2FNews%2Fentertainment_g%2F20160309%2FMaidigiTv_54376.html&usg=AFQjCNFvwuQI2HM3FbQGOpA_GYgPDSU-Fg&sig2=9J6CM8AoJsOdtZR0WM-KFw

  いよいよ本格的にドラマやミュージカルの世界に入り込んできた渡辺麻友。

AKBのまゆゆから、一人のエンターテイナーとしての渡辺麻友に脱皮する年になるのであろうか。

PS
毎週火曜日放映の「お義父さんと呼ばせて」が、いよいよ3月15日で最終回となります。
超面白い最終回となりますので、ぜひご覧ください(笑)。






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2016年3月12日 (土)

フリーな売場

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


スーパーの売場には、定番売場と定番以外の売場とがある。

  並ぶ商品が決まっている売場と決まっていない売場。

定番売場は、通常棚板や多段冷蔵ケースに品名カードが貼り付けられて、品名カードに記載された商品がいつも同じ場所で販売されている売場のこと。

  この売場がいつも一定であるからお客様には分かりやすい。

欲しい商品がいつもの場所に並んでいる。

  買い物の基本はこれが前提。

そして、我々スーパー関係者もこのことによって、発注陳列がスムーズに進められる。

  そしてもう一つの売場が、フリースペース。

その売場には品名カードが無く、何を陳列するか決まっていない売場。
しかし、その売場でも2通りの分け方がされている。

  一つは、全く何も決まっていないフリースペース。
  二つは、陳列する商品群は決まっているスペース。

二つめのスペースでは、主に、丸魚やお刺身類が陳列されているスペースだが、日々の魚種によって変化し、更にその魚種を使用したお造りやお刺身の変化で日々、微妙に変化する売場の事である。

  何も決まっていないフリースペースはある程度の熟練を要する。

それは、販売計画から単品計画、更にはそこで製造する商品のSKUも含めて全くの自由でありフリースペースであるということだ。

  フリーだから何をやってもいい。

しかし、何をやっても良い、と言われると悩むのが人間である。

  “さて、何を売ろうか?”

概ねは、本部からの平台計画情報が毎週店舗に届くのでそれを参考にしたり、特売が決まっているのでそれを参考に単品量販する商品を中心に計画を組んだりする。

少し熟練してくると、それらの情報以外にも自分なりに地域性や季節性を考えて、見落とされていた商品を計画する担当者もいたりする。

更に店舗としての熟練が進むと、部門合同のメニュー提案の売場が出現する。
このように、フリースペースとは熟練度によって進化していく売場であり、それは担当者や店長を中心とした販売者を熟練させてくれる教育のツールでもあるのだ。

  このスペースがあることによって、我々は考えるのである。

旬であり季節であり祭事でありイベントであり地域性でありを考えるのである。
そして、更には自分なりに何も情報の無いところから情報を得て仮説を立てて売場を作ってみるのである。

  その仮説が正しかったのかどうかをフリースぺースで検証する。

検証するというよりも、この売場で試してみるのである。
そして、自分の立てた計画がお客様に支持されたのかどうかで、一喜一憂する。

  これが商売の面白さの基本中の基本である。

だから、我々は店長からパートさんに至るまで、このフリースペースを利用して商売の楽しさを満喫し、商売感を育成させ、そして店舗内のコミュニケーションを取っているのである。

  ただし、ここまでいくのには時間を要するのも事実。

だから、その時間を無駄と考えてフリースペースを極力省いていこうとする方向に進む企業と逆にフリースペースを拡大していこうとする企業とに分かれているように思う。

  それは、企業の成長段階にも大きく関与しているのかもしれない。

企業の始まりは専門の職人が売場を作っていたから定番コーナーなどいらなかった。
しかし、企業がチェーン化していく過程で、専門技術の熟練度の少ない担当者がチェーン化によって増えてくると、企業として決められた定番コーナーの存在が企業レベルを一定にしてお客様にもわかりやすい売場を作りやすいメリットが高まってくる。

  そうやって企業は成長してきたのである。

しかし、定番化を推進していく過程で、熟練技術者がどんどん少なくなっていくデメリットも生じてきた。

  売場から考えることを奪っていったデメリットが大きな課題となってきたのだ。

大きな組織ほど、このデメリットが企業の存続にも影響するほどの問題として浮き上がってきたのが昨今。

  個店経営の推進。
  フリースペースの拡大。
  地場商品の再開発。

等、もう一度、個店を強くする戦略、競争力を強化する戦略を取り始めたのである。
そして、それがとりもなおさず働く従業員のやりがいや商売の楽しさにも通ずることを再認識したのであろう。

  現場の店舗ではこの方向性をどう取り入れていくか。

フリースペースで商売の技術とやりがいを学んでいく。
そんなスタンスも持ち合わせていきたいものである。





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2016年3月11日 (金)

5年の歳月

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


本日は、3月11日。

  “あれから、もう5年かぁ〜”

東日本大震災から5年。

  その時私は、今までの経験から、とっさに酒売場に走った。

地震で一番甚大な被害を被るのが「酒売場」だということを、従来の経験で何度も経験していたからだ。

かなりの揺れではあったが、私が必死に抑えた効果もあり、酒は一本も落下せずに収まった(嘘です笑)。

  逆に、食品売場の醤油やつゆが数本落下して割れていた。

この店舗でこれほどの地震と被害は経験が無かった。
しかし、その処理をしてその後の余震もなく、私は避難させていたお客様を即店内に招いて営業を再開した。

  その後、本部に電話をして事の詳細を電話したが通じなかった。

幸いにも、この店舗が立地している地域はしっかりした岩盤に守られ、震災の被害は最小限に食い止められたようだ。

  その後、テレビ等で事の重大さを知ることとなった。

当社でも被害の深刻さが徐々にわかってきた。

  東日本大震災。

我々小売業に携わる人間達は、この震災により大なり小なりの影響を受け、様々な経験をした。
私の知るスーパー関係者や店長仲間でも、様々な経験をしている。

  店舗屋上で一晩お客様と過ごした店長。
  原発付近の店舗で閉店を経験した店長。
  停電により手打ちでレジ精算した店長。

その被害は様々だったが、この経験から、自分の仕事の本質を改めて知ることとなったのは確かだ。

  自分たちの本来の使命とは何か。

当たり前に食材が手に入る時代。
現代はどちかかといえば、供給過剰な時代でもある。

  しかし震災等により状況が一変してしまったら。

我々本来の仕事とは、人々に生きる為の食材を提供する使命であることを知ったのである。

今までも、大なり小なりの地震やその他のアクシデントは数多く経験してきたのだが、多くのお客様が食料品を定価で買いだめする場面に遭遇したのは初めてである。

  従来は如何に自分の商品を選んでいただくかという競争。
  当時は如何に多くのお客様に商品を供給することが課題。

そして、その事でお客様が本当に喜んでくれる事を知った。
それは、私の店舗のように比較的被害が少ない店舗でも、遠距離から買い物に来てくださったお客様の笑顔を見る事が出来たし、その事で当時のアルバイトだった学生が、当社を就職先に選んでくれた事でも、当時の従業員の感動が伝わってくるものである。

  これが、被災地に近い店舗であったなら。

更に、この問題に奥底から直面し、それこそ店舗自体が生きる為の存在になり得た状況であったろう。

  「屋上に水面が迫ってきた時の恐怖は筆舌に尽くしがたい。」

屋上でお客様と一晩過ごした友人の店長は、当時の事をそう語った。

  そして、あれから5年。

毎年、この時に想う事は、この商売の意味と我々の使命。
この世から食料品が消えてしまったら、人間の存在自体が消滅する。
普段は誰もそんな事を思って、この商売をしているものはいない。

  しかし、この日が来るとそれを思い出す。

いや、思い出さなくてはいけないのだろう。

そして、安心してお客様に商売が出来る平和な時代を感謝しなくてはならない。
更に、いざという時の我々の使命とは?、という問いに明確な回答を与えてくれた震災の意義。

  我々小売業に携わる人間達が基本に立ち返る日。

私は、そう認識していきたいと思っている。










  

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2016年3月10日 (木)

ネタに窮する

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


最近、思うこと。

  「ブログのネタがないなぁ〜。」

笑ってしまうが、本当だ。

  なぜか?。

現場から離れたから、だと思う。

  売場を持たない。
  商品を持たない。
  部下を持たない。
  店舗を持たない。
  顧客を持たない。
  競合を持たない。

現在の自分と、かっての現場の自分との違いである。
上記だけでも、相当の違いである。
とりわけ、2月から現在までの自分は、副店長一人だけが部下であった。

  あと数日で各チーフの辞令が発表されるが。

そして、半月後には、新規採用されたパートさん達が加わる。
現場の店舗や売場、商品は持たないが、部下達は出揃って来る。

  いよいよネタも豊富になってくるか(笑)。

思えば、店舗の店長という職位には、いろいろな関わりが発生するものだ。
そして、それらの関わりを通して、ブログのネタが生まれていくのである。

  今の私のネタといえば、採用と競合のみ。

それは、そこにしか関わっていないのだから。
だから、それ以外の事柄に関しては、書けないのである。

  今までの蓄えはあろう。

しかし、ブログの鮮度を考えると、やはり今現在の取り組みをタイムリーに伝えた方が面白いだろうし、自分のやりがいや書きがいにもつながるというものだ。

  そして、その方が鮮烈でもあるし心を動かして頂けるのでもあろう。

思えば、同じ環境の時期が4年前にもあった。

  “もう、4年も前になるのか”

いつの間にかの4年間である。
その時の、数ヶ月の記事を遡ってみた。

  2012年の6月〜10月のブログ記事。

この時期が、新店の開店準備の期間であった。
この期間の記事を読むと、当時の現場から離れた心境の変化が綴られているのがわかる。

  やはり同じ心境だったようだ(笑)。

特に、10月前半からはその緊張感が漂ってくる。
そこまでに万全の状態で漕ぎ着ければいいのだが、そうはいくまい。

  必ず新店開店までには大きな壁が立ちはだかるものだ。

それも承知。
そして、その壁を乗り越えていくから、店舗全体の結束力が高まるのである。
 
  まずは、人材不足の壁であろうか(笑)。

今回の新店は、その他諸々の大きな壁が今から見えてきているのであるが(笑)。







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2016年3月 9日 (水)

引いた立場

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


最近、本部スタッフや他店の副店長と接触する機会が増えた。

  他店の援助や本部勤務の増加からである。

以前はどっぷりと店舗勤務であったから、自店内での関わりがほとんどであった。

  稀に本部スタッフが来ても各チーフと打ち合わせして帰る。

店長の私と詳細な話をする機会は少なかった。
しかし、この立場になり、じっくりと本部スタッフと話す機会が増加した。
また、他店への応援もあり、そこでの店舗スタッフや同時に他店から援助に来る店舗幹部との会話も増加したのである。

そこでの会話。

  彼らは一様に、「現場に戻りたい」。
  または、「現場責任者に戻りたい」。

よく、そんな言葉を聞く。
いずれも、かっては販売力のある現場チーフとして私の元で活躍したメンバーである。
現場での活躍が評価されて、現場はバイヤーであり副店長、店長等に昇格した実力者たちであるが、現場から一歩引いた存在として現在の職位に異動してみると、従来のチーフ時代には見えなかった売場作りが視野の広がりとともに見えてきたのだろう。

  よくある話ではある。

私もよくそう思ったものだ。

  しかし、かっての現場には戻れない。

一歩引いた存在として現場から離れ、より広い視野でもう一度自分の出身部門の売場を眺め直すと、より深い売場作りや商品化が見えてくるのだ。

  なぜか?。

どっぷりと浸かった現場から一歩引いた視点で売場を見ることができるからだろう。

  そうすると何が変わるのか?。

お客様の来店動機がよく見えてくるから。

  来店動機とは?。

このお店に来店される本当の目的が、職位の変化から見えるようになるから。

  本当の目的とは?。

店舗全体の来店動機から見た自部門の来店動機を見る視点に切り替わるから。
そのような視点に立ち返ると、店舗全体の中でも自部門を見た時に大切な要素であったり具体的な強化カテゴリーや強化すべき商品化が浮き出てくるのがわかるのである。

  “俺だったらもっとこうするんだがなぁ〜”

実際に自分が離れた売場を見ると、このように見えてくるのである。

  現場にどっぷり浸かっていた頃には絶対に見えなかった感度。

この感度を、一歩引いた視点で見ると、見えてくるのである。
今までは、目先の現実に囚われてやれることだけしか出来なかったが、一歩引いてみると、やるべき事が見えてくるのである。

  「やれること」から「やるべきこと」への視点の転換。

これが何よりも大切。
その視点を与えてくれたのが、職位の変化。
だから、職位が変わるということは、売場を見る視点が変わるということであり、この視点を得られない限りはその職位にふさわしい能力になっていないということを自覚しなければならないのだ。






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2016年3月 8日 (火)

ひな祭り商戦

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


現在、新店準備室の私は、当然にひな祭り商戦も当事者ではなかった。

  しかし、じっくりと出店地の商戦を見て回った。

今年の3月3日は木曜日。

  木曜日に強い当社は好調なひな祭り商戦ではあった。

しかし、出店地の競合店となるであろう店舗群は、単なる平日であるわけだから、この日の売場がイベント対応をしているのか否かの判定にはなるだろう。

  年々、蛤(はまぐり)の数値は低下している現実。

以前のはまぐりの展開と言えば、6尺平台一本を使用して、5段積みぐらいの勢いで陳列しても追われるぐらいに売れていたが、最近はかっての半分程度まで減少してきたのだろうか。

  特に、輸入物が高騰して以来半減してきたようだ。

逆に、国産物の伸びは顕著であったが、今年は相場高。
数量的にはやはり減少傾向にあるようだ。

  そして、競合店のひな祭りの展開は?。

積極的に店舗全体でひな祭りの売場展開に取組んでいる店舗はお客様が多く混雑している。

逆に、ある部門だけ頑張っており、店舗全体的に見れば、ひな祭り商戦に本気で取り組んでいない店舗は通常の木曜日程度のお客様の入りのようだった。

  ひな祭りと言ったら、女の子のお祭り。

本来は女の子が貞淑に育って欲しいという願いからのお祭りであるが、現在は女性全般、更には女性も男の子も家族全体的にご馳走という流れになってきているのだろう。

また、本格的にひな祭りを実施する家族とそうでない家族に二極化しているようでもある。

だから、割合的には以前よりも頻度は減少しているのだろうが、実施する家族はそれこそ色々なご馳走の並ぶ食卓になっているようだ。

そう考えると、鮮魚や寿司だけでなく、全部門が同じ横串が刺さったひな祭りの展開を店舗全体で実施すべきであり、そのような店舗に集中していたような店舗毎のお客様の入りであった。

  そして、一番の競合店の展開は?。

全くひな祭り商戦に参加していないのである。

  それは、前回の節分商戦でも同様だった。

節分は一年で一番「巻き寿司」が売れるタイミングである。
そしてひな祭りは一年で一番「ちらし寿司」が売れる時だ。

一年で一番売れるタイミングに、どのどちらにも店舗として参加していないという実態。

  これをどう捉えればいいのだろうか。

その企業に考えもあろう。
更に、店舗としての地域性にもよるだろう。

  しかし、この商戦に一切参加していないという事実。

これは、この企業若しくは、この店舗が頑なにハレの日の対応をしないという政策の表れであろう。

  なぜ?。

それはこの企業に聞いてみないとわからない。
それほど、節分でありひな祭りというハレの日のスーパーマーケットの売場は年度始めのスタートの時期でもあり、各社とも力の入るイベントである。

  少なくとも私はそう信じていた。

しかし、地域の競合店をMRして初めて、このような店舗に遭遇するに至った。

  それも一つの情報であろう。

そのような地域性であるのか、更には何か頑なな理由があるというのか。

  更に突っ込んだ情報収集が必要なようだ。




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2016年3月 7日 (月)

コトPOPを活かす

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


コトPOP。

  コトPOPって、なに?。

今や、そんなことを聞く業界関係者はいないだろう。

  それほどメジャーになってしまった「コトPOP」。

モノに対してのコト。

  じゃァー、コトってなに?。

そう問われると、窮してしまうほど、コトPOPという言葉自体が一人歩きしている気配はある。

  「理(ことわり)のコト」

私なりに整理したコトの意味。

  要は、商品自体の存在理由であり意味。

私は、そう理解している。
そう理解することによって、コトPOPの意味が自分なりに整理でき自分なりに的確にコトPOPを活用することができる。

Facebookのてっちゃん会のメンバーにもコトPOPのスペシャリストがたくさんいる。

  更にはコトPOPの第一人者である山口茂先生もメンバーだ。

よって、日々FacebookにアップされるコトPOPも本当に見事なものが次々にアップされてくる。

  驚くのはそのスピード。

どう見ても1日掛かりだろうと思われるコトPOPが、わずか10分程度で書き上げらるという。

  “そんなバカな!”

それほど、短時間(というより一瞬のうちに)で書き上げてしまうらしい。
そして、その中には、見事な図柄と見事な理とがベストマッチして商品を引き立たせている。

そんなコトPOPが花盛りであるが、実際にいろいろな売場を見ていると、商品陳列や売場作り自体がコトPOPに負けている売場も少なくない。

  “これじゃぁ〜、コトPOPに負けてるヨォ〜”

そんな売場作りが意外に多いのが気になる。

  まずは商品ありき。
  そこにコトPOPが支援する。

販売者が、深い理(ことわり)の商品をお客様に使用してもらいたい。
そして、豊かな気持ちになって幸せになってもらいたい。

  その為に、理を伝える手段としてのコトPOP。

そして、その前提には、しっかりと豊かな理の詰まった商品がしっかりと陳列されていることが前提でなければならない。

  それが、コトPOPを理に仕上げた製作者への恩返しだと思っている。

本来は、仕入れ担当者と販売担当者とコトPOP製作者が同じ人間であり、その一本通った意図が一直線にお客様に届くから、その効果が絶大になるのだろうと思う。

たまには私も、自分で発注して、自分で陳列して、自分で筆を使ってコトPOPを作成して取り付けるときがある。

  この時が、一番効果が高い。

大したコトPOPじゃない。
汚い筆書きのコトPOPである。
それでも、ある想いから仕入れた商品を、その想いを持ち続けながら商品を陳列し、その想いを言葉に変えた。

  当然に、一番効果の高い結果をもたらしてくれる。

しかし、現在は仕入れ担当者と販売担当者、そしてコトPOP作成者が異なる場合が多い。

  それぞれにプロフェッショナルな存在。

そして、コトPOP自体が抜きん出た存在となって、商品や売場とのバランスが崩れ始めているような場面に遭遇する場合がある。

  要は、コトPOPに売場が負けているのである。

もっと、我々販売者が、本来の売場作りを取り戻さなければならないのではないか。
どんどんレベルを高めていくコトPOPに追い付かなければならないのではないか。

  もう一度、そのことを振り返る時期に来ているのかもしれない。

コトPOPによって、ダイナミックが売場が活かされる。
ダイナミックな売場によって、コトがより明確になる。

  そんなお互いを引き立たせる売場と媒体。

そんな関係を築いていきたいものである。








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2016年3月 6日 (日)

「お義父さんと呼ばせて」から②

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


今週の「お義父さんと呼ばせて」が第7話。

  こんなに面白くなってくるとは夢にも思わなかった。

遠藤憲一主演ということもあって、何やら面白そうな気配のドラマだったから何気無く録画し始め見ていたのだが、毎週毎週面白みが増していき、更にその笑いの波が間髪入れずにドラマの進行に合わせて押し寄せてくるスピード感も増していき、いつの間にか翌週が待ち遠しい番組となってしまった。

  いつの間にか、残り3話となってしまった。

このドラマは、いろいろな部分で面白さが凝縮しているところ特徴であろう。

  全体的なセッティングの面白さ。
  一回ごとのテーマ設定の面白さ。
  細部の役者同士の役柄の面白さ。

そのいずれもが抜群に新鮮であり息が抜けない細部のちょっとした面白さであり、毎回のテーマがありそうでありえない、そして共感してしまうユニークさがあり、全体としては50男がお互いの人間臭さを認め合っていく姿がまた新鮮みを増している。

  むさい50男が20代女性と結婚というあり得ないストーリー。
  更に50男が大企業の役員になるというあり得ないストーリー。
  家族にいろいろな裏の顔がありその顔があり得ないストーリー。

どうにも、現実にはあり得ないストーリーにも関わらず、そのあり得なさが破天荒であり、その破天荒さをカバーするメッセージの真実性。

  そして、そのドラマに登場する役者たちの露骨な表現が更に笑いを誘う。

完全にコメディー路線のこのドラマではあるが、その中で娘のフィアンセの50男が家族一人一人の心に入り込んでいくストーリーが心を打つのである。

  家族一人一人の心を変えていく50男。

人間の内面に入り込んでいく50男の無骨さ。
しかしそれは、今まで経験したことのない人間のリアルな接触でもあった。

  人間と人間のリアルな接触。

ネット社会の中にあって、人間のリアルな接触は大変な疲労や苦労を伴う時代になってしまったのかもしれない。

  しかしそれが人間の心を安らげる。

古来より人間は連帯という行為により地球を制してきた歴史がある。

  人間同士の連帯に最高の安らぎと喜びを感じるのである。

そんな喜びが、花澤家に包まれていく過程が、このドラマのもう一つの面白さであろう。

  そしてフィアンセと娘の父の共に50男の対比。

これもこのドラマの見どころ。

  「お父さん、紀一郎にそっくりね(笑)」

まさか、家族からそう思われているとは、私も紀一郎だったのかと愕然としてものだった(笑)。







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2016年3月 5日 (土)

第二回採用面接から

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


新規出店の為の、パートさんの採用。

  今回が第二回目の採用面接を行った。

第一回目と第二回目。

新店の経験のある方ならばわかるだろうが、回を重ねるごとに応募者の数は減っていく。
なんでもそうだが、第一回目の開催時が一番賑わうものだ。
そして、今回の応募者数も御多分に洩れず、第一回目よりも減少した。
それでも、気を取り直して採用面接に臨んだ。

  いつもは30分で2名の枠を用意しての予約を入れる。

しかし、まずは30分枠で1名ずつ配置し、それでも希望者がいれば、追加で1名入れる予約の方式を取っていたが、今回はそのような予約受け入れでも、30分枠での予約者は1名ずつの人数がほとんどであった。

  よって、人事担当者と私の二人で十分に間に合う面接人員となった。

これも、ある程度は予測できたことでもあった。
第一回目から数えて二週間しか経過してないわけであるから、前回の面接時の募集チラシを認識していない方が今回は応募されたと思われる。

  徐々に応募者が減少していく要因でもある。

そして、2月という時期もあるだろう。
この時期は、子供の学校の入園入学を控え、その準備段階でどのように暮らしが変化するか未知数の多い時期でもある。

  まだ働くという考えに到達しない環境でもあろう。

これが、3月という時期を迎えるとだいぶ状況が変わっていくとは思われるが、これも推測の域を出ない。

  “なんとか応募者の数を増やしていきたい”

そうは思うが、思惑通りにはいかないものだ。
面接官同士、人事担当者と話す機会も多い。

  「なんとか応募の間口を広げたいね」
  「募集チラシの中身を変えようか?」

そんな会話で盛り上がったりもした。

  「募集部門や募集時間を全て排除しようか?」

そんな話もした。
部門や時間を決めてのチラシでは、受ける方もその情報が前提になってに応募になってしまう。

  必然的に間口は狭まる。

そうではなくて、とにかくスーパーマーケットが新規出店するので、働く意思があれば、どんな個別的な状況でもまずは応募してみてください。

  そのようなニュアンスである。

そんな軽いノリで応募していただき、そこから面接官と就業の内容を詰めていく。
そんな提案もしてみたが、それもメリットデメリットあるだろう。

一回目と二回目の面接を通してわかったのは、駅に近い店舗故に、電車での通勤を考えている方が意外に多いということだ。

  駅から徒歩で約10分。

これは働く上で大いにメリットがあるということだろう。

  特に、この周辺は渋滞の多い地域でもある。

電車通勤のメリットを活かせる地域かもしれない。
しかし、通勤者も駅に近い自宅に住まう方に限られるが。

  それでも相変わらず、40代の方の応募が多い。

このことに関しては嬉しい誤算ではある。

  40代主婦。

子供の世話から少し解放される世代。
そういう意味では、この世代の方達が熟練する2年後から更に就業の条件が良くなるであろうし、週末の勤務も増加してくるだろう。

  何としてもこの世代を定着させたい。

そんな想いもある。
更に、どんどん採用活動を広げていきたいものである。







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2016年3月 4日 (金)

就労継続支援事業

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


先日、就労継続支援事業の方とお会いした。

  採用面接の空き時間を利用して。

就労継続支援事業には、A型とB型があるらしい。
私がお会いした方の名刺には「A型」と記載してあった。
この事業は、就労が困難な方に対して、事業として就労の機会を組織として作っていこうとする事業であり、営利団体である。

  要は、障害者の方達の就労支援事業である。

今回、初めてこのような支援事業を耳にしたのであるが、障害者の方の就労に関しては、障害者支援学校に通う方のアルバイト的は就労からお互いの信頼関係を結び、学校を卒業後の進路について学校と企業で検討して、そのまま店舗で雇用契約を結ぶかどうかという進め方が私的には一般的かと思っていたのだが、いろいろな形態があるらしい。

今回は、このような事業者の方と接触する機会があり、私も人事担当者も初めてこのような事業主と話す機会を得たのである。

話を聞いていると、その事業所の就労形態と私や人事担当者が思い描く就労のスタイルとが大きく違っていたのに驚いた。

  就労継続支援事業の就労スタイルは工場タイプだった。

決めたれた時間の間で、就労者の方数人に監督者が付いて、監督者からの指示で就労するというスタイルであった。

我々が思い描くスタイルは、一個人が当社のある部門に就労して、我々の監督指示のもとに就労するスタイルを思い描いていたからだ。

そして、過去の障害者の方の就労も、そのようなスタイルで一個人が例えば青果部門に就労する契約のもとに、青果担当者の指示のもとに他の青果のパートさんとほとんど同様の仕事をこなしていくという内容。

彼らの持つ就労パッケージを、我々が持つオペレーションにどう組み込むか。
彼らの話を聞いて、私は言った。

  「そちらの就労スタイルを当社にどうアレンジするかですね」

小売や販売の仕事とは、自分が持つ店舗内のより狭い範囲の中で商品の製造、陳列、販売を個人や部門という組織で組み立てていくことであり、どこまでいっても単純な流れ作業や繰り返しの反復作業にはならない。

  要は、同じ作業は発生しないということだ。

一つの商品を品出ししたら、次の商品を品出しする。
そしてそれは、次から次へと、その日の入荷により変化する。

  多少なりとも熟練を要する部分がある。

その熟練が、その人をして仕事の成長を生み、その成長が自信につながり楽しさを生み、やりがいへと繋がっていくのである。

  それは障害者とて同じであると思う。

同じ人間として仕事のやりがいが生きがいにつながり、この仕事をしたいがために継続して就労しようとするのだと思うのだ。

その仕事の楽しさを軸に置かない限りは、就労の継続はないだろう。
そんな話を就労継続支援事業の方に話をしたら、彼らも大いに納得してくれていた。

  「よくわかりました(笑)」

彼らも、我々のような小売やスーパーといった業界へのアポイントは初めてだったらしく、今までのノウハウである工場等での仕事のシステムを応用しようとしていたことへの反省があったようだ。

  我々の仕事は労働集約的な仕事の要素が強いのだろう。

しかし、そのオペレーションの中身をもっと分解して、先ほどの就労継続支援事業者の方々のパッケージに合う部分を見つけ出していくこともこれからは必須になっていくのであろうと思うのである。









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2016年3月 3日 (木)

地域を歩く

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


先日は、出店地の競合を記した。

  http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2016/02/post-1b68.html

クルマで地域の競合を巡るのもいいが、問題は自店の基礎商圏のお客様を知ることだ。

  “出店後にはどんなお客様が来店されるのか?”

影響のある競合、影響のない競合も含めて調査し、そこから自店の商売を学ぶことも大切だが、もっと重要なのは、周囲1k商圏のお客様がどのような暮らしをしているかを知ることはもっと重要なことである。

  そこからのお客様が8割以上を占めるであろうから。

早い話が、その部分だけを詰めていけば商売は成り立つ言っても過言ではない。

  よって先日は、出店予定地にクルマを止めて、周囲を歩いてみた。

駅方面に歩いてみると、地図で見る駅の距離と実際に歩いてみる距離では違いがあった。

  意外に近いのである。

電車で通勤しようとする応募者の方多いことの裏付けが取れた。
更に、駅に近づくほど、住宅が少なくなっていく。
当然といえば当然だが、店舗や美容室等が増えていく。
更に、店舗周辺を歩いてみると気づくことがあった。

  お寺が多いのである。

歩いて出会ったお寺だけで3件。
地図上で見ると更に数件のお寺が存在している。

  更に、神社も多い(笑)。

夏祭りで賑わいそうな大きな神社である。
そういえば、この周辺の地名にも神や天や宮の付く地名がやたら多い。
この地域は元々がその地域の中心地であったことがわかる。
そして、その周辺には一戸建ての住宅が並んでいる。

  “この地域はこのような祭事を大切にする地域であろう”

そんな予測がつくのである。
更に、小学校、中学校が存在する。

  やはり街の中心的な地域であったようだ。

とは言っても、大きなマンションもちらほら立ち並ぶ。
駅から近いという立地が、徒歩で駅まで通えるマンションを謳っているのだろう。

  駅に近いということは基礎商圏は硬いということ。
  しかし広がりにくい閉ざされた商圏でもあるのだ。

そこでどんな商売をしていくか。
そして、その周辺の競合店の存在価値は?。

  面接に来られた応募者の方の貴重な意見。

これらも大いに参考になるだろう。

  「肉はあのお店で買うと決めています。」
  「魚はこのお店に決めています。」
  「野菜は、ここで。」

そんな状況の話もちらほら聞こえてくる。

  意外な店舗が意外な強みを有していた。

現場を歩く。

  クルマで通過しただけでは見えてこない細部が見えてくる。






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2016年3月 2日 (水)

心を開く

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


先日、あるテレビでこんな言葉が流れていた。

  「人は理屈で固められると心を閉ざす」

なるほど、と思った。

  心を閉ざす、心を開く。

現代の人間社会は、文字や言葉という文明の開発により、より明確なコミュニケーションや詳細な意味を追求する傾向に向かっている。

  しかし、我々人間の歴史はどうだったのか?。

文字や言葉が生まれるずっと以前から、我々の祖先達は表情や動作、行動を以ってお互いに意思疎通を図る時代を過ごしてきた。

  相手の表情や動作から相手の心を読む。

最近はそれを、相手の顔色を見るという悪い意味で使っているのであるが、本来は相手の顔色を見るということは、当然の意思疎通の手法だったのである。

  そして現代は逆に相手の顔色が読めない時代でもある。

顔色よりももっと明確に詳細に意思疎通を図る「文字」「言語」というツールが優先され、更にはその優先度合い非常に高まってきているのだろう。

  それを加速させたのが「SNS」の一般化。

お互いの意思疎通が、その場に現実にいない相手との会話まで一般化させてしまい、そちらの意思疎通のウェイトがリアルな意思疎通よりも高い頻度になってきてしまったのが要因であろう。

  目の前に意思疎通を図る相手がいない。

この事が、我々人間から「相手の顔色を見る」という意思疎通の手法を奪ってしまったのが現実である。

  そしてその延長線上に人間社会の仕事が存在する。

仕事場は更に文字や言語でお互いの仕事の役割の繋がりを結んでいく。
組織で仕事をしていく我々の社会では、それぞれの個人の役割が存在し、その集合体としての組織としての競争力が問われる時代である。

  その意思疎通の強さが問われるのである。

そして、その意思疎通の強さは、お互いの心の強さでもある。

  心の強さ。

それは、心が開いているか閉ざされているかという、目に見えない世界。
そして、冒頭の言葉に戻る。

  「人は理屈で固められると心を閉ざす」

その理屈とは、文字や言葉に代表されるツールことだ。
そしてそれらを駆使して造られた理詰めの世界。

  理詰めの世界。

誰もが納得せざるをえない世界。
だから、理詰めには誰も反論できない。

  当たり前のことを言われたら、反論できない。

そんなのは百も承知のことである。

  しかし人間はそんな単純な生き物ではない。

反論しない代わりに、心も閉ざしてしまう。

  “わかっちゃいるけど、現実はそんな単純な世界じゃない”

そんな単純ではない心の感情の世界にまで入り込んで、心を開いてやることの方が、理詰めで説得するよりはるかに効果の高い場合もある。

  人間とは、簡単そうで難しく、難しそうで単純なのだ。





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2016年3月 1日 (火)

新たな年度へ向けて

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長している「てっちゃん」です。


いよいよ新年度がスタートした。

  企業にもよるが、3月からの新年度。

8月の決算の企業もあるだろう。
2月スタート、4月スタートの企業もあるだろう。

  しかしいちばん多いのは3月スタートの企業。

当社も御多分に洩れず、本日より新年度がスタートした。
これが店舗という現場に居て、最終日の2月29日の売上が2月月間で売上昨年比がいくらいったのか、一日多い分最後はどこまで積み上げられたのか、等々の現実の数値を目の前にする立場であったら即座に実感としてこの日を迎えたであろう。

  しかし今年は現場にいない。

情けない話だが、昨日の2月29日が2月の最終日ということも忘れていたし今年度の最終日であることも忘れていた。

  年度末である事すら忘れていたのである。

現場から離れてしまうという事は、ここまで現場を追い求める姿勢をわしれてしまうという結果をもたらすのである。

  現場は離れたくないものだ(笑)。

そして何をやっていたかといえば、採用の為の面接である。

  第二回目の採用面接。

新年度の始まりとか、2月の閏年の年度最終日など全く意識の中に無かったのである。

  だから、それに対する感慨なども無かった。

ただひたすら、面接者と向かい合って、可能性を見出していたのである。

  この方はどんな部門が合うだろうか?
  内定を出して本当に契約してくれるだろうか?。
  オープンまで継続して勤務してくれるだろうか?。
  部門チーフとはうまくやれるだろうか?。

等々の不安がつきまとう採用時期。
そんな不安を抱きながら、ここ数日間を過ごしてきた。

  その結果、日曜日を何回迎えたのか?。

それすらも自分の記憶から飛んでしまっているのである。
頭にあるのは、開店までに人材が集まるのかどうかという不安。
更に、部門別の過不足はどうなのだろうか。
他店と比較した中での余裕のある部門、そうでもない部門。

  現場でお客様と売場、そして商品を見続けていない限り見えてこない。

思えば、1月は日曜日が1日多かった。
思えば、2月は日にちが1日多かった。
そして、3月は日曜日が1日少ない。

  新年度スタートから厳しい条件が揃う。

それが今年度の3月の宿命。
そのことを2月のスタート時から考えながら仕事をするか、結果として今気付いて仕事をするか。

  そんな思惑すら今の自分には思い描けない。

当然といえば当然。
今の自分にあるのは、常に目の前のゼロからスタートしたお店の事ばかり。
既に存在している店舗は、一年365日を繰り返すのみ。

  しかし新店の場合は開店まで二度とない歴史を刻む。

採用も一回限り、研修も一回限り、建築過程も一回限り、そして開店も一回限り。

  全てが一回限りの事柄が開店まで続く。

この環境は慣れないと非常に苦痛でもある。
その場で立ち止まり考えなければ前へ進めない。
そして、そのことが後々までに大きく響いていく。

  それが新店の宿命でもある。

全てが一回限りの開店スケジュール。
悔いのない開店スケジュールを消化していきたいものである。







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