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2016年2月 6日 (土)

競合店の節分

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


節分。

  今年は現場で節分に関われなかった。

その分、新規出店する地域での競合店の節分の売場をしっかりチェックすることができた。

これだけの競合店の節分売場をしっかりチェックしたのは何年ぶりだろうか。
例年であれば、節分の寿司の売上が極端に高いため(現在では一年で一番売上の高い日となってしまった)、惣菜応援やレジ応援にて、外部に出ることなど出来なかった。

よって、競合他社をしっかり見る機会もなくなっていたのだが、今回は本当に久しぶりに他社の節分への取り組みをチェックすることができたわけだ。
そして、思ったこと。

  ここまで各社のスタンスが違うのか?。

ある意味、驚愕であった。

  節分商戦。

企業は違えど、ある程度同様の取り組みスタンスで、各部の展開も同様であろうと思っていたのだが、企業毎に微妙にまた大きく異なっているのである。

まずは恵方巻き。

  これは品揃えも展開も主力単品も企業毎に大きく違っていた。

398円を主力とする企業もあれば、498円を主力としている企業もある。はたまた680円を主力とする企業もある。
また、展開スペースも6尺展開もあれば、逆に16尺も取っている企業もある。

  流石に、惣菜の強い企業は恵方巻きにも力が入っている。
  恵方巻きに絞り込んで、普段の生寿司をカットした企業。

また、鮮魚部門の展開は更に千差万別であった。

  主力を手巻き寿司用のネタ切りに置いている企業。
  主力を握り寿司用のネタ切りに置いている企業。
  恵方巻き提案をまったく実施していない企業。

まさか、恵方巻きの提案をまったくしていない企業があるとは思わなかった(笑)。

  節分、恵方巻き一つ取っても、ここまで違うのである。

でも、店舗レイアウトから各部の品揃えに関しては、意外に基本から外れていない。
それだけ、情報が豊富になり、一店舗の店舗レイアウトはある程度同じような展開になっているのだろう。

  しかし個々のイベントに関しては、企業毎に情報が異なる。

その異なるイベントに対する認識の違いと情報配信の違いが、節分というイベントに対する企業としての取り組み方が違ってくるのだろう。

  また企業の発祥の地の地域性も関わってくるのだろう。

西の企業ほど手巻き寿司にこだわり、東に行くにつれ手巻き寿司から寿司全般への拡大に分散している認識の違いが伺える。

やはりそう考えると、このようなイベントはしっかりチェックしておく必要がある。

  どの企業はどんなイベントを大切にし、どのイベントを流すのか。
  どの企業はどの部門に力を入れ、どの部門を放置しているのか。
  どの企業は販売に力を入れ、サービス部門に力を抜いているのか。

企業毎に、商売に対する姿勢、チェーン化に対する姿勢、店舗に対する姿勢が異なる。

それらの把握から、自店はどのような出店をし、この中に切り込んでいくのか。

  まずは、そこの部分をしっかり仮説立てしていきたいと思う。








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コメント

かわらいさん、コメントありがとうございます。
夕方6時以降のお客様の買物袋の中身にはほとんどが恵方巻が入っているという状況ですからね。平日は恵方巻に集中でしょうか。

投稿: てっちゃん | 2016年2月 8日 (月) 06時42分

当社でもまだまだ恵方巻は伸び代があると思います。各社各様の展開ですがお客様は年末商戦と同様に普段のお店に買いに行くような印象ですね。やはり毎日の積み重ねが大切ですね。

投稿: かわらい | 2016年2月 7日 (日) 22時49分

dadamaさん、コメントありがとうございます。
今年の節分の恵方巻は水曜日という曜日にも関わらず好業績のようでしたね。
そしてだんだん豪華になっていく恵方巻のネタ。
競合各社でも1本1980円の高額恵方巻も登場。年に一度ぐらいはこの豪華恵方巻を食べてみたいと思いましたね。
新店舗のコンセプト。じっくり練り上げていきたいと思います。

投稿: てっちゃん | 2016年2月 7日 (日) 08時52分

恵方巻は当地区でもまだ伸びてますね。更には価格・品質でのお客様の棲み分けも進んでると思います。日頃のお店の価値観も影響するのでしょう。当店は比較的高単価の商品の動きが良かったです。てっちゃんが新天地でどういうコンセプトでお店を作り上げていくのか楽しみにしています。

投稿: dadama | 2016年2月 6日 (土) 19時05分

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