社会で学ぶべきこと
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
当店の特徴として、学生アルバイトが多い。
それは、大学に近いという環境が大きいだろう。
それも国立大学の為、ここの苦学生(古い?)がこぞってここでアルバイトをしたがるからであろうか(笑)。
地方の国立大学といえば、未だにこの地以外の地方の方も結構やってきているものだ。
福島、山形、埼玉、茨城。
近隣の県の出身ならわかるが、中には北九州や青森からの出身者も多い。
先日も、学生アルバイトに関してきしたが、同じ学生でもその過程でしっかり社会勉強もしてきている学生もいれば、一体何を学んできたのかという学生もいる。
“このまま社会に出したらどうなるのだろうか”
そんな学生もいるのである。
大学とは何を学ぶところなのだろうか?。
大学と言わず、高校や専門学校も同様であろう。
大学を出たからと言って、実際の企業内で使いものにならない学生は多い。
逆に、高校卒でも仕事をやらせたらメキメキその本質を見出す者もいる。
就職する前の学校で、何を学んできたかということであろう。
確かに、国立や都市部の私大等は、試験の成績が良ければ入学できる。
入学させしてしまえば、単位をコツコツ取っていけば卒業できる。
卒業できれば、それなりの就職先に就業することができる。
しかし、実際の仕事をやらせたら使いものにならない。
何故なのか?。
実務を学んできていないからであろう。
実務。
大学で本来の実務を学べるのだろうか。
そんな疑問もあるだろう。
勉学だけではなく人間との関係性を、大学時代にどう経験してきたかということだろう。
人との関係性。
人は組織で仕事をする。
個人的な仕事もあるだろうが、大学を卒業して即個人企業を立ち上げる人間はほとんどいない。
ほぼ全ての人間は、ある程度の規模の企業に就業する。
その組織内での人間性を発揮できるかどうか。
ここが、使えるか使えないかの分岐点であろう。
人間組織の内部は勉学の理路整然とした世界とは違う。
組織の理路整然とした形態はありながらも、そこには実際に人間が存在し、人間同士の関係の中で組織が動かされていく。
言った、言わないの言葉の世界だけではない見えない世界。
それが人間社会である。
そして、それが組織の本質であり人間の本質である。
見えない世界の存在の方がはるかに大きいからだ。
だから、言葉の裏側に存在する本質を理解する能力がモノを言うのが組織である。
そこを学んできたかどうかが問われるのである。
そして、私は、そこの部分をアルバイトに学んでもらいたいと思っている。
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コメント
かわらいさん、コメントありがとうございます。
私の場合、マイク放送を利用してアルバイトにやる気を起こさせようとした時もありました。
これから仕事に就いた時に、リーダーとして人を引っ張るのに、今からマイク放送で店内のお客様に自分の意思を言えるように訓練してみよ、と励ましながらマイク放送を訓練していました(笑)。
投稿: てっちゃん | 2016年2月 5日 (金) 07時28分
私が入社した頃のアルバイトさんは競ってシフトを取り合い、どんな仕事も貪欲に吸収してそれはそれは頼りになりました。今は総じて逆の学生アルバイトさんが多いですね。どのようにしたらやる気のスイッチを入れられるのか?店長に課せられた課題ですね。
投稿: かわらい | 2016年2月 4日 (木) 22時28分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
我々リアル世代は、SNSをリアルのフォロー的に使用しますが、SNS世代はそのバーチャルな世界とリアルな世界との境目がなくなってきているのでしょうか。
生の人間の心はその表情や仕草、そして言葉の抑揚で判断する。その見えない世界を読む能力を大切にしてきたのが日本人であり、その能力を使ってチーム力を高めてきたのが日本企業。その強みが失われていくような不安がありますね。
投稿: てっちゃん | 2016年2月 3日 (水) 07時48分
先日あるテレビでの話題ですが、最近の若者は学歴社会の中で他人に勝つ事が人生で大切だと教わり実践してきてると言っていました。先回の話題にも通じると思いますがライバルではなくて周りは全て敵の感覚でいるでしょうから社会人になっても組織としての行動が採り難い。他人を尊敬・信頼・共感する心。学歴や勉学を優先した為に人間本来の持つべき心までなおざりにしてしまったのでしょうね。
投稿: dadama | 2016年2月 3日 (水) 00時00分