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2016年2月

2016年2月29日 (月)

応募理由

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


今回の採用面接は、第二回目。

  既存店の面接との違い。

そんな違いを、新店開店にあたり応募してきた方達の言葉から推測すると

  「全員が同じ段階からのスタート」

そう口を揃えて、多くの方が言っていた。

  要は、入社時にレベルの差が無いという状態。

その状態が、自分をしてスーパーという仕事に応募させた要因だという。

  自分を含めた全員が同じレベル方スタートするという安心感。

これから一緒に働く自分の仲間たちが、自分同様に全くの素人から研修を受けて成長していくという平等感が安心なのだろう。

  既存店の場合はベテラン社員の中に放り込まれる。

その不平等感と自分が一番の素人という周囲への引け目を感じながら新人従業員としての一時期を過ごすという劣等感が多少なりとも存在するのだろうが、新規出店に際しての新規採用ともなれば、周囲も自分と同様に素人からスタートする。

  そんな意識が「自分も知らない世界に飛び込んでみよう」

そんな気持ちにさせてくれるのだろう。

  今回の応募理由をそこに持つ方が多かった。

なんでもそうだが、新規事業にその初期から関われるという気持ちが、自分をして大丈夫と思えてしまうのだろう。

  そして全員が同じ教育課程を経て仕事を覚えていく。

そこには、平等感と共に仲間意識も生まれ、そこから新たな人間関係も生まれていくだろうから、そんな期待も当然にあるのだろう。

  この職場を自分の新しい人間関係の場としたい。

そんな期待感も大いにあるだろう。
そう考えると、今回の募集に関しては、未経験者も大歓迎である。
そして、そのことを採用チラシにももっとわかりやすく記載すべきであったことを人事担当者と話し合った。

  どんな小さな採用チラシにも未経験者の方大歓迎とは記してはある。

しかし、それがどれだけの歓迎なのかは、隅の方に小さく書いてあればあるほど応募される方の意識は減退していく。

  全くの素人さんほど大歓迎です。

そんな書かれ方をすると、未経験の私でも応募してみようかしら、と心が動いてしまうものだ。

  応募の間口を広げることから始める。

そのような気持ちから採用チラシの作成をしていかないと、蒔いたチラシのコストばかりがかさみ、効果が全く得られないという状況にもなってしまう。

  応募された方に、面接官がどう解きほぐしていくか。

そんな面接を通して、どの部門も大切なスーパーの部門であり、生鮮ほど重要な集客要素の高い部門となっていくのであり、そこに我々のお店は全力で取り組んでいくという旨の話を、面接時にお互いに納得いく形で進められれば、その後の応募者の心理も大きく変わっていくだろう。

  当初から希望部門の情報が大切な部分を邪魔させてしまっている。

そんな風に思うのだ。
新規オープンするスーパーという職場で、素人の私でも都合の良い時間帯に都合よく働いてみたい。

  主婦が一番感心を持つスーパーである。

その関心の高いスーパーで、気軽に働いてみたい。
そんな心理に、新規出店という平等感を併せ持てば、応募という間口は相当に広がるであろう。

  そこをどう応募チラシにまとめるか。

それだけでも、応募者が大きく異なるのであろう。
そんな話を、空いた時間に人事担当者とじっくりと話し合ってみた。

  今後のあ採用チラシが楽しみである。







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2016年2月28日 (日)

夢を語る

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


今日は日曜日。

  しかし、ネタ切れ(笑)。

よって、現在の採用状況に関して。

先日は、「頭でっかち」を記した。

  http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2016/02/post-1382.html

現場を持たないこの時期に、あるべき姿を求めたり、地域の立地や競合から来るべき新店の姿を描いたり。

  あるべき論を身につけ理想論を描く。

この時期ならではの現在ではある。
そしてそれを、今現在は、採用すべく未来のパートさんに熱く語っている(笑)。

  それはどういうことか?。

現在、採用面接の真っ只中。
出店に伴う採用の募集チラシを配布し、希望の日程に合わせて採用面接を実施している。

  今回が第二回目の面接をスタートさせている。

前回、今回とも意外に若い方々が応募に集まっているのが嬉しいが、とは言っても頭数の分野では、採用のスタート段階から厳しい状況は変わらない。

そして、一番の問題は部門配属のバランス。

  こちらの希望と応募者の希望が噛み合わない(笑)。

こちらは生鮮、特に鮮魚精肉に重点的に配属していきたいのだが、応募者の方々は品出しやレジ、ベーカリーに集中。

  このバランスを配属の全責任を握る私として、どう調整していくか。

採用の前半戦の最大の山場である、配属の決定。
当然、本人の希望以外の部門を告げることになる。

  私は、ここで夢を語る事にしている。

「こんなお店を作りたいんです。」
「なんとか生鮮を強くしたいんです。」
「将来はお刺身の強いお店を作りたいんです。」

  その為に、なんとか力を貸して欲しいのです。

率直に店長としての個人的な夢と願いを語るのである。

  その為に、あなたが必要なのです。
  だから、なんとかこの部門で頑張ってくれないか。

本当に、ダメ元である(笑)。
だから、決してゴリ押しはしない。
だから、悩まずに本音を言って欲しい。
そして、その夢を実現する為に、力を貸していただければありがたい。
鮮魚、精肉とは言っても、全くの素人からスタートする方ばかり。
それらの方々が3ヶ月、半年もすれば一人前のお刺身やお造りを作れるようになる。
それらのお造りや豚肉、鶏肉等、パートさん達が調理した商品群で地域一番店になりたい。

  新規開店を皆さんと共に成功させたい。

その為に、なんとか力を貸して欲しい。
そんな電話説得を何人の方にしたろうか。

  当然、「コレは」と言う方にお願いしているのだが。

その反応は上々ではある。

  共感していただける方が多い。

本当に、嬉しいことである。

  しかし、不安はその後だ。

本当に、入社日に来てくれるだろうか、という不安。

  この不安は拭えない。

だから、入社当時のオリエンテーションでも感謝の言葉を伝えるつもりである。

  「私の夢の為に希望を変えさせて頂いて申し訳なかった。」

しかし、こちらからの願いを承諾していただいたという恩は決して忘れない。
だから、絶対に研修途中での担当者達には、抜かり無く対応させる。

  それも絆であろう。

採用担当者と新規採用者との絆。

  自分の新店への思いを今から語っていく。

これも大切な新店準備への対応だと思うのだ。




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2016年2月27日 (土)

出店地域の競合

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


以前のブログで「競合店の節分」を記した。

  http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2016/02/post-7f1c.html

競合店の節分の展開をMRして、イベントへかける意気込みを調査して回った。
じっくりと出店地域の競合店を同じ時間帯にMRして、レジ解放台数や売場展開を詳細に調査するのは、このような機会でもない限りなかなか難しいことではある。

  しかし、新店開店までは多少の時間がある。

この機会に、イベントだけでなく平日週末問わず、じっくりと競合店となるであろう店舗の販売手法等を学ぶ時間とするべきであろう。

  競合店の特徴、集客力、そしてその要因。

それらを学び、取り入れ、検証していくことが出来る期間でもある。
そして、先週の日曜日は「ハレの日」の売場の比較をしてみた。

  エリアの店舗を全てMRし比較してみた。

競合店としての距離以上の影響度の低い店舗も参考のために全てMRしてみたのである。

そうやって、じっくりと全ての店舗をMRするということも、このような機会でもない限りなかなか時間をとって出来ないことではある。

  今回はいろいろな角度から競合店を見てみた。

新規出店地からの直線距離から店舗規模そしてレジ解放台数。
更に、実際の売場展開に関しての状況や立地、サービス面。

  それらからの強みと弱みを比較してみた。

特に、同じ日の同時刻を選定して調査比較してみると、店舗毎の差が明確に出ており、繁盛店の繁盛要因が鮮明に見えてくるものである。

  繁盛店の繁盛要因。

それは企業によっても地域によっても違うのだろうが、それでも今回のようにほぼ全ての店舗を見比べていくと、集客力の違いに何が要因しているかが何となく見えてきたように思う。

そこで見えてきた、地域一番店と二番店に見る繁盛店の特徴とは。

  青果の展開力の差。

何ともベタな答えではあるが、やっぱりこの分野での差別化が一番の集客効果につながっているように思う。

  入口を入った瞬間の展開力。

ここが一番わかりやすく、見えやすいところなのであろう。

  特にこの時期は国内柑橘が最大のメインである時期。

この国内柑橘の展開力の差が、地域一番店と二番店はその他大勢との差が明確に差別されていた。

  一番店は国内柑橘の単品量販が見事。
  二番店は国内柑橘の品揃えが圧倒的。

そして、三番店以降のお店は国内柑橘の主力品と価格展開がアンバランスであり、品揃えも単品量販も全て中途半端。

  特に一番店の国内柑橘の展開は本当に明確であった。

一年で一番美味しい時期の展開力。
ここにその企業の販売スタンスが集約されているのだろうと思う。

  要は、旬の果実の展開力がこの地域では非常に大きな要因。

そんな結論に達した、地域MRであった。







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2016年2月26日 (金)

頭でっかち

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


新店準備。

  現場から隔離された状態(笑)。

店舗という現場に属していると、否応なく仕組みとして店舗連絡等が毎日のように流れてくる。

  現場の最前線での情報の流通。

その連絡網がいわば日々の最前線の情報交換でもある。
その情報網から漏れてしまった状態の自分。

  企業内で何が起こっているのか浦島太郎状態。

今現在、このような環境にある。
その代わり、何からも解放されて、新店の準備に没頭できる環境ではある。
前回の新店の準備期間もそうだったが、この機会を利用して、頭の整理をしようと考えている。

  この期間に頭でっかちになってみよう。

現場で店長をしている時は、常に目の前の売場とその売場を利用するお客様と向き合うという現場の最前線で仕事をしていた。

  目の前の現実が全てであった。

それは紛れもない事実であり、紛れもない現実でもある。
そして、その現実を目にしているという強みを活かして、そこから思考を組み立て仮説を立て、検証を繰り返しながら現実を相手に業績を積み上げていく。

  それが私の仕事でもあった。

しかし、今はその強みを行使出来ない存在である。
だから、今の私の強みは現場を持たないという事。

  現場に縛られないフリーな立場で頭でっかちに徹する。

それが、私の当面の環境であり、その環境の中にいる強みを活かして頭でっかちなまでに理論武装してみようと思っている。

  当面は競合対策と店舗コンセプトの立案。

新規パートの採用は当然としても、単にパートさんの採用だけに時間を費やすつもりはない。

  先日は競合店をじっくり見て回った。

そして、出店予定地からの距離毎に区分けして競合調査を実施した。
出店予定地からの距離、店舗規模、MR時間帯でのレジ解放台数、駐車場の台数等から、店舗内での売場の状態、その強みや弱みを競合店別にまとめて表にしてみた。

  当店に影響を与える店舗、そうでない店舗。

そのような影響度が見えてきた。
そして、影響度の高い競合店に対して、自店は何を最優先に営業していくべきか。

  更に、地域特性と競合状況から自店のストアコンセプトの作成。

これは既存店の店長も作成するが、新店に関しては絶対に精度の高いコンセプトを事前に作成しておくべきである。

  コンセプトが従業員全員の教科書となるから。

このコンセプトによって、全従業員が統一されたイメージを持ちながら、具体的な自分の行動と役割が見えてくるのである。

  ここを開店前にじっくりと詰めておきたいものである。

この新規開店するお店は、どんな環境にあるのか?。

  競合店は?。
  お客様は?。
  取組みは?。

等々の、自店を取り巻く環境とその方向性は?。

  そして、どんなお店を作るのか?。

そこまで明確に表現したストアコンセプトの作成。
これによって、新規採用者が統一された思考で新店の開店に臨む。

  店舗がまとまる近道といえよう。

現場から離れた今、しっかりと頭でっかちの状態で開店を心待ちにしていきたいものである。







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2016年2月25日 (木)

研修会場探し

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


人材の採用と同時並行して進めていることがある。

  研修会場探し。

今後、人材が集まり、店舗での研修と同時に、全員で入社に対するオリエンテーションや接客の研修に十分耐えうる人材の収容スペースが必要となる。

  100人規模の研修施設。

これが意外に少ないのである。

  あっても予約で埋まっているのが現状。

高額なコストを出せば、ホテル等の会場もあるのだろうが、一回の研修会に数万円規模の費用は掛け過ぎだ。

  町の研修施設を利用すれば数千円で借りられるのだから。

しかし、2ヶ月前からの予約開始で、安価な為に日程が埋め尽くされているのも現状。

  よって、その会場探しに奔走することとなる(笑)。

これは、前回の日光のお店を開店させた時も同様だった。

  意外に研修施設に空きが無い。

特に、100人前後の施設になるとほぼ埋まっているのが現状である。
かといって、本部に呼ぶのも遠すぎる。
近隣の研修店舗でも、これだけの規模を収容できる施設や休憩室を持つ店舗は無い。

かといって、このような研修会をやめるわけにはいかない。

  全員が集まる研修会の効果は大きいからだ。

新店が開店するまでに、月二回のペースで接客等の研修会を開催する予定である。
普段は、店舗内で部門毎に実践研修を通して、部門の運営力をチームで高めていく。
その合間に、研修店舗内で挨拶訓練や接客訓練、その他にもマニュアルの読み合わせ等を通して部門運営力を高めていくが、新店という規模で全体的な集合研修は、最初のオリエンテーション以外は皆無になっていく。

  その後は開店後の時間を使って開催するしかない。

新規開店してしまうと、そのような時間をたっぷりと使っての全体研修の時間は場所はあっても時間的に無理である。

  だからこの期間での集合研修は価値がある。

この研修を通して学びたいこと。

  それは店舗としてのチームワーク。

一言で言うと、そこが一番の目的。
普段は研修店舗で部門運営を個人個人で学ぶ。
更に、部門としてチーム単位で学ぶ。

  しかし全体研修での目的は部門を飛び越えたチームワーク。

お店の一員として、部門運営よりも大切なものは何か?。
部門の一員以上に、お店の従業員として何を優先して仕事を進めるのか、店舗内、売場内で最優先で行動することとは何か?。

  その事を通して店舗のチームワークを磨いていく。

それが、全体研修会の最大の目的であるから、店長としては絶対に外せない研修と成る。

  その場所が、なかなか見つからない。

それでも必死で探さなければならない。
店舗のチームーワーク強化の為である。

  研修期間はあっという間に過ぎ去っていく。

そして、時は待ってはくれない。
先手先手を打って、取り組んでいきたい。








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2016年2月24日 (水)

新たなステージへ進む皆様へ

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


人事異動の季節。

  新たな環境で仕事人生を始めた方も多いだろう。

先日のてっちゃん会でも、4名の方が卒業証書を頂き、新たなステージに旅立たれた。

  私もその一人(笑)。

その他にも、店長から本部バイヤーへ。
      本部担当から店長へ。
      店長からエリア統括へ。

私の場合は既存店の店長から新店の店長への異動で有るから、大きな職務の変更は発生しないが、上記3名は職務が大きく異なる。

  新たなステージへの異動。

まさに上記の表現が当てはまる異動となる。
今までの現場を歩んできて、そのまま店長に昇格された方が、この度、人生で初めての本部勤務。

  それもバイヤーとして商品に絡む仕事となる。

大きな環境の変化を迎える。
私の今のそうであるが、現場の店舗から一歩離れると、お客様の動向や商品動向、52週毎の売場の変化から一気に遠ざかってしまう心境となる。

  数年もバイヤーをやっていたら現場感度は相当に疎いものだ。

だから、現場に近かったバイヤーほど、スピード感溢れるものだ。
そのスピード感が現場から本部に行って活躍する一つのキーワードではないだろうか。

また、本部から店舗の店長への異動。

  一度は店長を経験するべきである。

私は、この業界に入社した人間であれば一度は店長という職位で仕事をすべきであると思っている。

  それは、店長という存在がこの業界の縮図であるからだ。

そう思っている。
そして、人生で一度ぐらいは店長という現場のリーダーを経験して人間的な包括ある仕事をしてみることは絶対にその後の人生に役立つであろうと思っている。

  現場から離れて約20年。

そんな現場復帰ではあるが、店長にもいろいろなタイプがいていいと思っている。

  現場で販売に強い店長。
  現場の人材を活かせる店長。
  マネジメントバランスのある店長。

それぞれに追求していけば、そこから学ぶべき部分を多く有する存在となっていけるだろう。

  トータルバランスのとれた店長。

それはそれで理想なのだろうが、そんな方は意外に小さくまとまっていて人間的な魅力はどうなのだろうか。

  それよりも、人間臭い部分に部下は痺れるもの。

その人間臭さを、どのタイプで追求していくかが店長であると思うのだ。
さらには、今回は店長から昇格してエリアの統括になった方もメンバーにいた。

  本当におめでたい昇格である。

店長として大いに評価された結果である。
彼を見ていると、器の大きさが滲み出ている。

  人を活かす。

そんな姿勢にトップや周辺の見るべき人たちがしっかり見てくれていたのだろ。
今後は、自分の店舗という密度の濃いマネジメントだけでなく、店舗から離れた広い視野でのマネジメントが問われる存在となる。

  何れにしても、住む世界が変わる今後の人生。

ぜひとも、今までの経験とてっちゃん会での繋がりを強みとして新たなステージで活躍していただきたいものである。

そして、この読者の皆さんの中でも、新たなステージに移られた方、これから移る方が多くいることだろう。

ぜひ、自分を見失うことなく両足を地につけて活躍していただきたいものである。










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2016年2月23日 (火)

採用通知を終えて

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


先日のブログで「採用面接から」を記した。

  http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2016/02/post-0596.html

第一回目の採用の為の面接。

  応募者はグロサリーとレジ希望者ばかり。

いつの時代もそうだった。
新規店舗の応募でも、既存店の応募でも、この業界での人気はグロサリー部門。
既存店と違って、新規店舗の場合はレジ担当の応募が多い。

  生鮮 = 不安

そのような構図がいつまでのぬぐい去られていないのも事実。

  鮮魚・精肉 = 経験者の部門。
  グロサリー = 未経験者の部門。

そのような意味で、未経験者である自分はとりあえずグロサリ−で応募しよう、という意思表示の表れが、グロサリーとレジ部門を第一希望として記しておこうという意思の表れとなって応募用紙に記載してくるのである。

  その不安を面接の段階でどう解きほぐしていくか。

これが、最近の採用面接での最重要課題であると言えるだろう。

  30年も昔であれば、「どこでもやります」

そんな面接時の応募者がほとんどだったが、現代は応募者の方が自分の希望をしっかりと伝える時代。

  そのような応募者の方に企業側の将来性をマッチングさせる。

それが、面接の場である。
単に、応募者の方を希望を聞いて終わるのが採用面接ではない。
更に、全ての採用面接を終えて、いよいよ今回の面接から配属部門を決定しそれを通知する作業が、我々の本番である。

  ここで配属部門をしっかり吟味することが後々に繋がるのである。

面接通りの希望部門を中心に採用を決定してしまえば、その後の採用活動は極めて厳しい状況に陥っていくだろう。

  第一回目の応募者は宝の山である。

そう言いきれば、その後の応募者の方に失礼にあたるが、確率から言えばどうしても第一回目の応募者の方の方が意欲が高い。

  その方達を部門にバランス良く配置するのが今回の目的。

だから、配属部門は我々採用者の本番中の本番となる。
この回の採用者が、新店を牽引していく確率が高いからである。

  そして、人数的にも一番多いだろうから。

そして私は、この一連の作業は私の全責任で行うことにしている。

  この作業だけは誰にも役割を振らない。

私の一存で、全員の配属部門を決定し、通知し、承諾を得る。
だから、将来的にも、その方の将来に責任を持つことが出来る。

  “私が決定した部門で何としても成功させる”

だから、個人的にも誰よりも関わることが出来るのだ。

  この人の去就には最後まで責任を持つ。

将来的に、どんなチーフがどんな担当者が、このパートさんを退職に追い込もうとも、最後は店長として責任を持って関わることになるだろう。

  それだけ、不用意な言葉でパートさんを辞めさせないことに繋がる。

それが、新店開店にあたっての、採用に関しての私の流儀。
一度採用した従業員は、何が何でもモノにする。
それだけ、新規応募者も覚悟を持ってこの面接に臨んできた結果であるのだから。







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2016年2月22日 (月)

新しい取り組み

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


先日のてっちゃん会。

  会の日程に合わせての店舗のMR。

今回は日程調整が出来ず、MRは個人個人で翌日に実施された。
その代りに、メンバー企業の「肉のおどろき市」への応援という企画が組まれた。

  てっちゃん会のメンバーがおどろき市への応援をする。

要は、他企業の方の応援。
それには、受け入れ企業内でも、ある程度の内部の調整も必要であろう。
我々参加企業は、企業としてではなく個人として参加するため、個人の意志次第であるが、受け入れ企業の準備は相当なものだったであろう。

  白衣、ネット、マスク
  弁当、役割、アクセス

そして、我々の主要部隊は午前8時から11時までのわずか3時間程度の応援しかできなかったのも、本当に役立ったのか疑問に残るところだが(笑)、別途部隊は午後3時頃まで活躍しておられたようだ。

  他企業の販売に携わる。

一企業の従業員として、他社の店舗内でその販売に携わるという経験はそうそう出来るものではない。

  グループ企業の売場を拝見することは出来る。

しかし、内部に入り込んで販売に携わるという経験は、一般的には無理だろう。
それが実現できてしまうところに、この会の良さというか価値があるのかもしれない。

  そこから得られる価値。

受け入れ企業としては、人材的なその瞬間の販売力が高まるというメリットもあるだろうが、他者の目から見た時の販売チャンスの在りどころが得られるというメリットも大きいだろう。

更に、我々応援者から見れば、その販売ノウハウや店舗内での販売技術、企業としての仕組み等を学ぶことが出来る。

  売場は、一般のお客様にも公開されている公共の存在。

だから、外からお客様の立場で来店すれば、誰でもその品揃えや陳列技術、販売レイアウトを見ることはできる。

  しかし内部の販売技術や仕組みは学べない。

そういう意味では、本当に貴重な体験をさせていただいた。
更に、てっちゃん会メンバーの販売技術も得ることができた。

  普段はFacebook等での繋がりが主。

このような場を得て初めて、本来の販売技術や接客技術を披露する機会に恵まれる。
今回は、それぞれの応援者の特性に合わせて、事前に役割が振られていた。

  私はローストビーフの試食販売の担当(笑)。

役割には、その他に生姜焼きの試食販売や店頭販売の担当、品出し担当等が役割されており、それぞれ3時間という短時間であはるが自分の持てる力を発揮されていた。

ローストビーフに試食販売に関しては、Facebook等で自家製のローストビーフを頻繁にアップしていたため、担当の方が気を利かせてそん担当を私に振ってくれたのだろう。

  それにしてもローストビーフにしたら美味しそうな牛肉であった。

どうせだから、高単価なももブロックを手作りで美味しく食できるようにお客様にアドバイスしながら接客販売をした。

  美味しいのはどのパック?。
  焼き方はこう焼いて。
  切り方はこのように切って。

そのようなアドバイスによって、何人かの方は高単価なローストビーフ用の和牛ももブロックを購入していってくれた。

  “自分もお客様だったら購入したのになぁ〜”

それほど高品質な商品であり、販売しているこちら側も自信を持って勧められる牛肉であった。

  そして、有意義な3時間を1日の冒頭で得ることができたのである。






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2016年2月21日 (日)

迷走

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


大河ドラマ。

  やはり、戦国時代は面白い。

このドラマの序盤戦。
明智光秀の謀反によって、織田信長が本能寺で自害する。

  所謂、本能寺の変。

この時から、一度まとまりかけた戦国の世が混迷を極めた瞬間があった。

  さて、誰に付くか。

あがりが近づいていた戦国のゲームが、再び振り出しに戻った瞬間だったのだろう。
そして、武田信玄以来仕えていた小国の真田昌幸も、最終的には織田信長に仕える決断を下すも、織田の失脚である。

  再び模索が続く。

それが先週までの流れ。
そして再び決断する。

  「わしは、誰にも付かん。」

今まで、小国故に自国を守るために大国との結びつきに策を巡らせてきた経緯がある。

  しかし、何度その策を巡らせても、終わりを知らない。

いつまで、このような事を続けていくのか。
そして、気づくのである。

  こんな事を続けていたら、何れ策に巻かれてしまう。

それをドラマでは息子の信繁(後の真田幸村)から教えられるのも妙だ(笑)。

  この真田の里(上田)はどんな時代でも変わらない。

世が混迷して、誰が天下を取ろうとも、この真田の里はいつも清らかで美しい。

  真田昌幸は決断した。

もはや誰に頼ると言うことではなく、この地を守るために自らを強くしていく。
  
  混迷の時代から決断の時を迎えたのである。

そしてようやく、このドラマに豊臣秀吉が登場してくる。
来週からは、豊臣秀吉、徳川家康、そしてその周辺の北条氏政や上杉景勝らが登場してくるから、更に面白くなっていくだろう。

  わずか500年前の日本。

このような戦国の世であったことが信じられない。
その後日本は世界的な戦争を経験して敗戦国となって今に至る。

  戦後70年。

真田昌幸の決断は、どの時代にも我々に選択を迫る問題なのであろうか。
何れにしても、いよいよストーリーが見えてきた大河ドラマである。





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2016年2月20日 (土)

現場から離れて

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


新店準備室への赴任から二十日が過ぎようとしている。

  “随分、環境が変わったでしょう?”

と思われているだろう(笑)。

確かに、環境が変わったのは確かだ。
しかし、その実感が湧いてこない。

  なぜか?。

何かと目の前の仕事が消えなかったからだ。

  当面は赴任前のお店に頻繁に出入りしていた。

それは、店長と副店長が同時に異動したという状況もあった。
もう一つは、役所への手続き等が発生していたため、そちらへの対応が当初の一週間を費やしたこともあった。

  そして、採用の面接が始まった。

新店を開店するにあたり、一番大切な人材を採用する場面。
集まりは悪いが、それでもゼロでは無い。

  吟味しなければ偏りが発生してしまう。

人気部門と不人気部門。
昔から人気はグロサリーとベーカリーとレジ。

  不人気は鮮魚、精肉部門。

新店開店の際の新規採用の面接の時のいつものパターンである。
その偏りを、採用の通知の時の部門振り分けでどう調整するか。

  この段階から新店はスタートしているのである。

採用の初期の段階から、採用者の部門配属に関してはしっかりと店長が入り込んで微調整を施しておかないと、後々後悔することとなる。

  初めから部門配属を考えないとバランスの悪い店舗が出来上がってしまう。

人気部門ばかりに人材が投入される結果となってしまうからだ。

ということで、開店準備室当初から慌ただしいスケジュールを過ごしてきた。
結果として、先週の日曜日がバレンタインデーであったことすら忘れていた(笑)。

  52週のイベント。

当面は、このような売場計画も売場の展開からも遠ざかることになる。
このような、体に染み付いた感度を思い出すことはないだろう。

  ひたすら人材の採用と教育に入り込むことになるだろう。

それまでは、個人の一人一人の採用から始まり、個人教育からチームで仕事をすることから組織内での規範や組織力を活かす考え方を学び実践し協働作業の連携を学んでいく。

  人と協力し組織内で人を活かし活かされる。

そうやって、店舗としてのまとまりを得ていくのであろう。

  店舗としての輪。

このことこそが、店長としての当面の最大の仕事であろう。
そのことを繰り返しながら、徐々に現場に近づいていくのであろう。






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2016年2月19日 (金)

自己申告制度

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


先日のスーパーマーケットトレードショー。

  水元先生のチェッカーサポートブースでの講演。

テーマは、パートさんの人材採用と活用。

  人材はこれからの最大の課題になってくるであろう。

競合店と品揃えや価格を比較する時代は過去のものになっていくであろう。

  競合店との差別化。

その最大のポイントは、働く従業員にとってどちらが働きがいがあり満足の高い就業感覚を得られるかという競争の時代になっていくだろう。

  そんな時代を先取りした講演であった。

時代背景と人口限から、採用の困難さを説いた前半部分。

  そして話は、如何に採用するか。
        如何に就業するか。
        如何に活躍するか。

そういったパートさんの活かし方までの講演が参考になった。
その中で、一つの成功事例の紹介があった。

  自己申告によるマネジメント。

我々が仕事を押し付けるのではなく、自らの自己申告によって申し出てきた方にはどんどんチャレンジをさせていくという仕事の領域の広げ方。

  そのことが個人を組織を活き活きと活性化させていくというお話。

非常に納得できるお話であった。
主婦と言う存在、特に若い主婦層はスーパーマーケットという存在を身近に感じている。
そして、自らスーパーほど働いても良いという認識を持っている。

  その理由は、近いから。

近いから、子供のアクシデントにもすぐ対応できる。
就業する中で、この対応のスピードの速い職業ほどとりあえずは人気であることは間違いないだろう。

  若年世代の最大の仕事は子育てと食事。

その悩み故、簡単で近い職場を好む。
それがスーパーマーケットという職業。

  しかしそれも短時間の間の課題である。

子供は成長していき、いずれ自分から離れていくものだから。
だから、子育て中の世代もいずれ子供が離れて仕事環境が断然良くなる方が多い。

  それを見越した採用も必要であろう。

その時期に採用して、仕事の楽しさや働きがいを感じて頂けたら、そのままここで長期的に就業してくれる可能性が大いに高まるからだ。

  昔はそんな事を考えずとも人材は豊富だった。

だから、最も今現状で都合よく仕事をしてくれる人が後から後から就業してくれた。

  今は、全くの逆パターンである。

今条件が厳しくても将来を考えて先取りして採用しておこう。
そのような発想の展開をしない限り、この業界に若手は寄りつかず、一人一人の能力もなかなか高まっていかないであろう。

そして、自己申告にて、自分が今後どのような仕事をしていきたいかを自ら申告していくことによって、自らの意志を高く掲げられ、その高い意志が普段の仕事を変えていく。

  やりがいを得た仕事観。

それは、我々にとって何よりも強い味方である。

  そんな自己申告制度を、真似てみようかと思っている。






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2016年2月18日 (木)

忘れていた柑橘

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


実は、今だから言えるが。

  トレードショー〜てっちゃん会。

風邪をひいていたのです。
前日から熱っぽく、体温計は測ったら37度8分程度の微熱である。

  早速、市販の風邪薬を飲んで早めに就寝した。

しかし、それでも翌日も熱は収まらず、寒くない格好で出かけることにした。

  “いつ自分の体が侵されたのだろう”

そうやって疑ってみた。
しかし、思い当たる節はない。

  この時期の関東地方は乾燥が厳しい。

おそらく、この乾燥の中で喉を乾燥させ、そこから菌が入り込んでしまったのだろうか。

  そう諦めて、薬に頼る数日を過ごした。

ある日、あるスーパーで足を止めた。

  「デコポン 1個150円。」

“このサイズのデコポンにしてはお買い得だな”
“美味しそうだから、買って帰ろうか”

と思いながら商品を見ていた時に、ふと思った。

  そういえば、何日柑橘を食べていなかっただろう。

店舗から離れて、新店の準備に取り掛かり始めたのが二月から。
約10日間ほど、柑橘を体に入れていないではないか。

  毎年思うのは、この時期の柑橘の重要性。

インフルや終盤の冬の風邪ひき等に威力を発揮するのがこの時期の柑橘である。

  “風邪ひきの原因は柑橘の不摂取だったか”

原因ははっきりした。
やっぱりこの時期のルーティンを怠った代償が、風邪ひきだったのだ。
そう思って、デコポンを購入して、家で食した。

  やはり美味かった。

ジューシーで甘味があり、出始めの頃と比べると甘味が増している。

  果実は終盤期が食べ頃。

だから、デコポンは1年で今が一番美味しい時期であろう。
そして、風邪をひいた体には、その水分が体を駆け巡るように回っていく。

  まるで血液がめぐっていくような錯覚を覚えた。

そして、それから咳が治まり、徐々に熱も治まり、二日後には完治した。

  柑橘の恐るべし効能。

もちろん、個人差はあるだろう。
でも、この時期の柑橘は、体を守ってくれることは確かなようだ。








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2016年2月17日 (水)

見えていない自分

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


昨日は、採用の面接から隠された自分の実力を記した。

  本日は自分が見えていない自分。

なにやら、怪しいテーマになってきたな(笑)と思われている方も多いだろう。

  自分を一番知っているのは「自分」。

これは当然のことでもあるし、錯覚に陥っているところもある。
当然に、自分で思う自分の内面の部分に関しては、他の誰よりも自分がよく知っているのだろう。

  それは内面に他人は入り込めないから。

だから、ある事柄に対して、それをどのように受け止め、どのように感じ、どのように行動し発言したかということに対しては、自分が一番自分をよく知っているだろう。

特に、どのように受け止め、どのように感じたという領域は、それを他言しなければ自分以外は知りえない自分の秘密となる。

そして、それを外部に言葉で発するなり文書で表現するなりした部分に関しては、それを聞いたり見たりした人間にのみ、その部分を知られた状態となる。

しかし、それ以外は相変わらず他人には自分を知られていない状態である。
このことから、その人間の本心のほとんどは他人に知られていないと言った方が正しいだろう。

  “だから他人を騙すことなど朝飯前だ”

そう捉えることもできるだろう。

  しかし、それも大きな間違いである。

人間は、その表情や動作言葉尻から、感度の鋭い他人には見抜かれているものである。

  “表情や動作で他人にわかる訳ねぇ〜だろう〜が!”

そう、感情をぶつける方も稀にいるが、自分の内面など、見る人が見ればお見通しなのである。

  特に、裏表のはっきりしている人間の内面ほど見抜かれやすい。

人間、全てを隠しきれるほどの起用な人物は居ない。
特に、裏表が多い人間ほど、どこまでが秘密でどこまでが公(おおやけ)かの区別が曖昧になってくるものだ。

  よく、氷山の一角、と言われる。

氷山という巨大な物体のが海の上に浮かんでいる。
誰もが、海に浮かんだその表面の地上ばかりに目がいくが。
実はその下方には海に沈んだ巨大な体積が隠されているのである。

  人間も氷山と同様である。

その一角はほんのわずか自分が他人に見せている表の顔。
しかし、その奥底には誰にも気づかれない自分の内面が大きく横たわっている。

  逆に自分には、何を露出しているのかが見えなくなっているのだ。

要は、自分が他人にどのように見られているかということがわからなくなってきているということだ。

  自分が繕う自分は、どんな人間だっけ?。

そして、その表面上の繕った人間を見て、その氷山の一角を身としてしまう他人もいる。

  それも当然のことである。

人間は長い歴史の中で、言葉以外のコミュニケーションを言葉が生まれるずっと以前から人間同士図ってきたのであるから。

  直感で読まれてしまうもの。

それが、人間を組織的に強くし、連帯を伴う組織力で他の動物達をリードしてきたのだから。

  “自分は今どのように見られているのだろうか”

もう一度、振り返ってみてもいいのではないか。





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2016年2月16日 (火)

採用面接から

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


人事異動から2週間。

  いよいよ本格的に新店の活動がスタートした。

まずは、採用面接である。
チラシは過去2週間の中で新聞折り込み済み。

  着々と応募が寄せられてきていたが・・・。

やはり今回の人材採用は厳しいスタートと言わざるを得ない。
4年前に私が任された新店の時は、初回の面接で40名ほどの採用があったのだが、今回はその3分の2程度。

  予想はしていたが、やはり厳しいスタートとなった。

そして、希望の部門もグロサリー、ベーカリー、レジ部門に偏っている。
面接の流れは、以前に私が新店で行った形態である。

  面接官の間を私が行き来する流れ。

そうすることによって、フリーの私は全員と面接すると同じ感度で全員の人となりを吟味できるというものだ。

  そして注目する場面では私が直接質問したりもする。

そうやって、全員の人となりを拝見させていただき、その方の希望部門と私の直感からの適性部門を擦り合わせていく。

それを、履歴書にメモして最終的に今回の全面接者を前に、部門を決定していく。

  そうしたら、一気に採用の電話を掛ける。

面接時に通知した採用決定日よりも早めに採用通知の電話をかける。

  それで喜ばない方はいない。

だから、予定日よりも二日程度も早く電話することにしている。

  その訳は、その他にもある。

本人の希望以外に部門での採用を打診する為だ。
その為にも、いち早く電話してこちらの熱意を伝えたいが為の策でもある。

  “グロサリー希望かぁ〜”

しかし、面接している場面に出くわすと、

  “生鮮向きだろう”

そう思ってしまう採用応募者も中には存在するのである。

  “この方は生鮮で打診してみよう”

本人の当初の希望を破棄してでも、他部門での採用に漕ぎ付けるには、何としても本人へ採用者側の事情を理解していただく必要があるからだ。

  その一番の事情とは。

それは、こちら側の本人に対する期待の高さをどう伝えるかにかかっている。

  “本当にあなたを生鮮の担当者として期待しているのですよ”

その期待の裏返しとして、予定よりも早いタイミングで本人に、まずは採用の通知をしなければならない。

  それが、採用者の誠意というものだ。

しかし、こちらは何人も新規採用者を見てきているから見えるのだが、新店での採用者はほとんどが未経験者や多少の経験者がほとんどである。

  そして彼女らのほとんどはその事に負い目を感じている。

だから、とっつきやすいグロサリー等に流れやすくさせているのだろう。
これは何も生鮮の仕事のレベルが高くてグロサリーが低いと言っているのではない。
どの部門にも特性があり、仕事の難易度は同様に高い。
しかし、新規採用者の方から見れば、就きやすい就きにくいというイメージが高いものだ。

  技術要素の高い鮮魚精肉を選択する方はなかなかいない。

しかし、私から見ると、この方は鍛え方次第では十分に鮮魚や精肉の調理技術を高いレベルで身につけることができるであろう、と思わせる方がたくさんいる。

  しかし、それは本人たちにはわからない。

そのギャップを採用の段階で埋めてやるのが店長の仕事だとも思っている。

  だから、新規採用は自分で握ることにしているのである。

この中で、本人も含めても、その方の未来がいちばん見えているのが私だと自負しているから。

  会社の資産をどう育てるか。

その最大の鍵を握っているのが、店長の見通しだと思っている。
だから、面接した人材をどの部門で採用してどう割り振るかを一元管理していくのである。

  そんな新店活動が始動していく。




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2016年2月15日 (月)

「てっちゃん会」第10幕顛末記

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしてる「てっちゃん」です。


先週の木曜日。

  てっちゃん会 第10幕。

よくぞここまで続いてきたものだ。
そして、この記念すべき第10幕の幹事には、

  日本経営コンサルタントの中村純子氏が担当した。

てっちゃん会の幹事は、通常その前の会で次の幹事を決めるのが習わしとなっている。

  次回幹事を決める決定権は今回幹事に全権を与えられている。

しかし、記念すべき第10幕ということで、てっちゃん会の事実上の運営者たちが申し合わせて、この回ばかりは中村さんにお願いしようということで決定したらしい。

  らしいということは、私は知らなかったということ(笑)。

ちなみに、私はこのてっちゃん会の幹事を今まで一度もやったことがありません。
それだけ、この会の運営は自主的に全員が回していこうというコンセプトで運営されている。

  そして、第10幕の開催。

中村さんと商人ネットのアソシエイトが総出で会の演出と映像の演出。

  本当に、彼らの総出での尽力には感謝である。

彼らにとっては、この程度の編集と演出は本当に朝飯前の作業だったのだろうが、私はこの映像の出だしの部分を見た瞬間に、いろいろな感情が走馬灯のように自分の体内を巡ったのである(笑)。

  「すべては、7年前から始まった。」

そう題して映し出された映像には、私の一番初めのブログの書き出しが映し出されていた。

  はじめまして。

から始まる、第一回目のブログ。

  いろいろな想いが交錯して書き始めたブログであった。

転職して数年が経ち、自分自身に交錯してくる想い。
そんなものが伝わって来る初回のブログとそれからの数日間。

  あの頃の自分自身の置かれた環境が再び自分を襲った。

あれから、7年。
今、私はあの頃の不安や後悔、そして逃避等の感情はひとかけらも無い。

  逆に充実感や達成感、そして連体感が身を覆う。

第一幕毎の開催毎に、私を成長させ強くしていってくれたてっちゃん会の歴史の積み重ねを思い出させてくれた冒頭の映像編集であった。

  そして、今回の参加総数は70名近くにもなった。

スーパーマーケットトレードショーと重ねた開催というメリットもあるだろう。
これに先立ち、幹事から何名の参加者を予定しようかと打診された時には、第10幕という記念すべき会として+10名、更にトレードショーと合わせたというメリットで+10名の総計50名程度かと返答したが、その総数を20名も上回る参加者は中村さんの手腕そのものであろう。

これだけの参加人数になると、今回が初めての方との名刺交換も多かった。
50枚ほどの名刺がほとんど相手の方の名刺と交換となり、私の名刺入れに収まっていく。

  また新たな絆が結ばれていく瞬間である。

この会は、数の拡大を目的とした会ではない。
その目的は、あくまでもメンバー同士の絆に主眼を置いているため、会への参入も他のメンバーの推薦を受けてからの入会となる。

  ここに求心力と遠心力のバランスを重要視してきた経緯がある。

てっちゃん会の原点を大切にしようとする求心力と、どんどん新しいモノを吸収しようとする遠心力。

  そのバランスが絶妙な力関係を保たせているのだろう。

だから、メンバーの存在をやたら拡大していこうとする会とは一線を画していると思っている。

  だから、酔った勢いでもそうでなくても本音の会話ができる。

そして、本音の会話から物事の本質を捕まえることのできるメンバー同士のやりとりがすこぶる新鮮でもある。

  他企業の方との本音の会話。

願ってもそうそう出会えるチャンスが少ないのではないだろうか。
この会では自分一人が今日の参加者、という参加状況の方も多い。

  そして本気になってメンバーを思いやる気質。

そういう意味では、この会は会を追うごとに進化しているように思える。

  まだまだ進化していくだろう。

さあ、どこにどう進もうとしているのだろうか(笑)?。






  

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2016年2月14日 (日)

50男の土下座

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


今日は日曜日。

  芸能ネタの日(笑)。

先週放映された「お義父さんとよばせて」。

  最高だった。

何が?。

  土下座が(笑)。

今番組では、主役の大道寺保(たもつ)の専売特許が「土下座」である。

  土下座の大道寺。

この言葉に、大道寺保の真骨頂がある。

  それはこの大道寺保の土下座は圧倒的な力となって場を救うからだ。

どんなにその現場で怒り心頭の取引先でさえ、大道寺保の土下座に出くわせば、納得せざるを得ない。

  大道寺保の土下座は、いわばこのドラマの華でもある。

そしてそれは、このドラマの冒頭から登場した名シーンでもある。
その、大道寺保のお家芸である土下座を、前回はそのお義父さんとなろう花澤紀一郎が、自分の上司である専務の怒りを鎮めるために、いともたやすく土下座を決めたのである。

  大道寺保以上にしなやかに軽やかに(笑)。

この土下座に、まさに究極の土下座ではあるまいか、と思わせるほどの軽快感を持って決めるものだから、周囲も見ている我々もあっけにとられてしまった。

  “あの理詰めの花澤紀一郎が土下座?”

それも、大道寺保以上の身のこなしを以って。

  大道寺保の土下座が男気溢れるものであれば
  花澤紀一郎の土下座は蝶のように舞うものだ

それほどの対照的な土下座。
今の時代の土下座。

  どちらかと言えば、罪悪感を持って捉えられている。

それは、動画のネット投稿等でも話題になるほどの不当な要求として認識されるまでになったほどだ。

  しかし、このドラマでは土下座に対する視点を変えている。

要は、土下座を屈辱的な敗者の論理で捉えるのではなく、負けるが勝ち的な人生訓として捉えている点である。

そして、土下座という手段しか使えない大道寺保という人間観だけでなく、スマートで理詰めの花澤紀一郎でさえ、ここぞの場面ではこの手段を活用するという戦略的な捉え方として土下座を取り扱った点だ。

そして、ドラマの中での土下座であるから、現実離れしている場面での登場でもあり、それが許される設定になっている点も把握しておかなければならないだろう。

  そからかしこらで多用される手段では決してない。

しかし、このドラマに登場する大道寺保と花澤紀一郎という同年代である彼らの、マネジメントスタイルの違いがあろうとも、土下座というマネジメントに対しての同じ視点という部分もある意味現代の若者には新鮮に映るのではないだろうか。

  先手を打って謝罪する。

この先手が如何に仕事において大切か。
それを教えてくれる、先週のある一場面でもあった。





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2016年2月13日 (土)

自分との対話

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


最近読んだ本。

  田坂広志著書 「仕事の技法」 講談社

正確には、現在読んでいる最中ではあるが(笑)。

田坂さんの本はこれまでもたくさん読んできた。
現場で仕事をしている人間にとって田坂さんの著書は非常にわかりやすい。

  特に、現場のリーダーにとっては何よりのバイブルである。

そして今回のテーマは、「言葉以外のメッセージ」。

  この世は人間社会。

この人間社会で、人はまったくの一人では生きてはいけない。
必ず、どこかで、他人と関わりながら自分も生きていく。

  ほとんどの人間はこのような原理でこの世を生きていく。

そして、人間社会の中で学校で学び、社会に出て仕事に就き、組織の中でリーダーとなりながら家族を持ち子供を育てながら老いていく。

  生まれた時から人と関わりながら生きていく。

そのような環境の中で、他者との関りを現在は言葉というツールでほとんど通じてしまうのであるが、それは氷山の一角であり、自分と他人との関りは言葉以外のメッセージや表現で自分の内面や相手の心理を読みながら組織の中で自分の存在を維持していくのである。

  言葉以外のメッセージを理解しない限り生きていけない。

極端な話、このような世界がこの世の実態であり、特に日本人は、言葉以外のメッセージを大切にする人種である。

そんな環境を踏まえて、この本は、田坂氏が企業の組織人として学んできた言葉以外のメッセージを如何に理解して自分のコミュニーケーションに役立ていくかが記載されている。

  特に、営業面の事例が数多く記載されている。

よって、場面想定がしやすく、その状況を自分で想定することができるからわかりやすい。

  そこで著者が強調するのは「振り返り」。

その日の会議やプレゼン、営業面での場面を、その後の早い時間で振り返り反省すること。

  自分一人だけではなく出席者全員で振り返ること。

そこで大切なのは、自分たちのプレゼンの出来栄えや自分の発言ではなく、相手の出席者の表情や言葉、その強弱を最初から最後まで振り返り、周囲の人間達の深層心理を憶測することである。

  それを全員で思う所を全て出していくことである。

そのことで自分が見落とした周囲の表情や行動が時系列で明らかになる。
そして、その周囲の行動や言葉の裏に隠された相手の深層心理を推測するのである。

  “あの言葉の裏側には何が隠されているのか?”
  “あの好意的な表情の裏に隠れているものは?”
  “あの二人の会話に隠されているものは何か?”

等々の時系列での場面を議題のテーブルに乗せて、その一つ一つの相手の心理を皆で推測してみる。

当初は、何も出てこなくても、この行為を繰り返すことにより徐々に、時系列の中でもストーリーが見えてくるという。

  “これは使えるな(笑)”

率直にそう思った。
ほとんどの方がそうだと思うが、会議は重要なプレゼンの後に自分のチームでこのような振り返りをしたり反省をしたりはなかった。

  特に、周囲の人間達の心理面についての深層心理の探求は無かった。

この訓練は非常に重要だし、我々小売業に携わる人間達にとってはお客様との会話はあっても同業者同士の会話や取引先を相手にした会話でこのような訓練は無かった。

小売業に囚われずに、人間としての生き方に活かせるであろうと思うのである。





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2016年2月12日 (金)

継続するは力なり

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


継続は「力」なり。

  昔から言い伝えられる日本の諺(ことわざ)。

しかし、この歳になってようやくその本質が理解できてきたような気がする。

  むしろこの歳にならなければ本質を理解できないのかもしれない。

ある事を続けていくこと。

  そのことによって自分自身の能力が高まっていく。

このことわざの意味はそういうことである。

  非常にわかりやすい内容の諺ではある。

しかし、言うは易いが行うは難し。

  “継続って、いつまで継続したら力のなるの?”
  “継続しただけで、本当に自分に力がつくの?”

内容が簡単なだけに、このような疑問も生まれるし、実際に継続しているのに能力の高まりの実感が湧かない。
そんな思いを持つ方も多いだろう。

  昨日は「てっちゃん会」であった。

その中で私はこんな話をした。

  今回は記念すべき、てっちゃん会の第10幕。
  よく、ここまで続いたものだと思います。
  この会は、このブログが一つのきっかけ。
  そのきっかけから会が組織され今に至る。

    もし、私が途中で挫折してこのブログを放棄していたら。

  この会自体が、発足していなかっただろう。
  
    ブログ。

  未だに、個人の情報発信として絶大な力を持っているツールである。
  しかし、一時に比べてその数は激減しているという。
  それは、他の発信ツールが多様化してきたことにもよるだろう。
  しかし、途中で挫折してやめてしまった方も多いと聞く。

    もし、私が途中で挫折してこのブログを放棄していたら。

  てっちゃん会の発足は無かった、かもしれない。
  私がブロブを立ち上げたのは約7年前。
  転職してのストレスも手伝って、溜まっていたのも事実。
  そこに、結城先生や水元先生のブログが大いに私に刺激を与えた。

    “こんな風に自分の思いを書いてみたい”

  そこから始まったこのブログ。
  初めは、誰も読んでくれない。
  しかし、それでもいい。
  書きたいことは、山ほどある。
  そうやって、1ヶ月が経過した。
  相変わらず、誰も読んでくれない。
  それでも、自分の想いを発信する満足感で満たされていた。
  そして、約3ヶ月。

    ネタが無くなった。

  無力感も襲ってきた。
  
    “これが何になるのか?”

  自問自答が続く。
  そこで出た結論。

    毎日更新しよう。

  ネタは自分が日々仕事をしている中にたくさん隠されている。
  それをネタにしよう。
  毎日仕事をしていれば、毎日ネタには困らない。
  
    逆に言うと、ネタの為に仕事への取り組み方が変わった。

  課題をしっかり抽出し、結果を出す。
  そうしなければ、ネタとして記事にできない。
  いい記事を書くためにも、結果を出す。
  それは改善した事でもいいし、数値でもいい。
  その連続でいつの間にか3年の月日を費やしていた。
  徐々に、読者の方も増え、コメントも頂くようになってきた。

    そして、3年が経過したある日。

  dadamaと称した方から、今度は毎日コメントが入るようになった。
  毎日更新ならぬ、毎日コメントである。
  更に続いて「かわらい」と称する方からも毎日コメントが入る。

    この時から、このブログは劇的に変化していくのである。

  実は、それ以前にもその兆候はあったのだ。
  KOZOさんやかおるさんやスーパー大好きママさん等。
  多くの方々が定期的に読まれてコメントを頂くようになった。
  そして、KOZOさんやかおるさん、ふるたさん等との出会い。
  それらの兆候の後に来る毎日コメントの出現(笑)。
  
    「石の上にも3年」とはよく言ったものだ。

  ここにも継続することの諺が蘇ってくる。
  3年継続し続ければ、何かの塊が見えてくる。
  3が付く数値は、継続に力を与える数値なのだろう。

    3か月、3年、そして30年。

  もし、私が、3か月、3年を待たずしてこのブログを放棄していたら。
  私的には、3か月間と3年間の間の時期は苦しかった。
  今だから言おう、3か月で放棄しようと思った(笑)。
  そして、その時も何人かの方のコメントに励まされたことが大きい。
  
    海老名誠さん
    kentnkさん
    シリウスさん
    toyoposさん

  これらの方々があって、3か月の壁を乗り越えられた。
  何人かの方とは、現実にお会いしたこともある。
  そして、3年を経過した後の毎日コメントに辿り着く。

    継続していく過程の中で自分自身が強くなっていく。

  継続するということは、必ずそれを支援してくれる人が現れてくるもの。
  そして、そのことで、自分も必ず成長していく縁を頂くもの。
  
  更に、継続していくことである時から劇的に変化していく事実。
  そこから先、このブログからてっちゃん会が生まれる。
  わずか、6人。
  しかし、ここから私自身のブログではなくなった。
  
    この6人の所有物となったことだ。

  劇的変化とはこのことである。
  そして、それぞれがこのブログを活かし始めていく。
  時にはセミナーで時には仕事で時には地域で。
  そして、それぞれがそれを継続し始めていく。

    そして、更に3年が経過して今に至る。

  私個人の、石の上にも「3年」。
  更に、てっちゃん会の「3年」。

    劇的な変化がまた起こるのだろうか。








  

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2016年2月11日 (木)

酔いを味わう

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


今日は、「てっちゃん会」の第10幕。

  午後6時より開催予定。

ご参加の方は4ヶ月に一度、はたまた今回が初参加の方も多いと思う。
人数的にも、今回は第10幕にふさわしく、50名を超える参加予定者が応募されているらしい。

  これも幹事さんはじめ、多くの方の支援の賜物。

本当に感謝致します。

  私はこの会が近づくと、緊張感もハンパなく高まってくる。

自分ももっと気楽に楽しめるようコントロールできないのだろうか、と思うほどに緊張してくるのだ。

  なぜだろう?。

いい出会いといい気づきといい集まりの場になってほしい。
そう思う気持ちが、自分から落ち着きを奪ってしまうのだろう(笑)。

  また初めての方との邂逅に対する恐れもあろう。

“恐れ(笑)?”

  そう、恐れである。

どんな風に見られるのだろうか?、という恐れというか緊張感というか(笑)。

  要は、まだまだ肝が座っていないのだろう(笑)。

更に、お酒も入る。

  “絶対に醜態を見せられない”

そんな緊張感も大いにあるだろう。
だから、最近はこの会では「飲む」というより「嗜む(たしなむ)」という表現の方が正しいような飲み方をしている。

  酔いを感じる前に次のグラスを空ける。

それが私の飲み方であった。

  最近は、酔いを味わいながら嗜む。

そんな飲み方を自分に言い聞かせている。
そう意識しないと、緊張感も手伝って、自分を失ってしまいかねないからだ(笑)。

  そしてそんな飲み方を意識しながら周囲の方と会話をする。

主役は、この会に参上して頂いたメンバーの方々である。
集まって頂いたメンバーの方々に、最高の思い出と今後の指針を掴んで頂けたらと思うと、こちらが酔ってばかりはいられない。

  そして、「会長、一言!」の瞬間。

この会のこの瞬間の為に、胃がキリキリするのだろう。
それが最高潮に達するのが、この瞬間(笑)。

  “今回は、何を話そうか”

店内で商品を売り込む為のマイク放送とはワケが違う(笑)。

  仕事のこと、会のこと、そして皆んなのこと。

前回は、メンバーの方々の絆について話をした。
前々回は、この会に参加する方々の志を話した。

  未だに、頭がグチャグチャである(笑)。







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2016年2月10日 (水)

買物動機

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


新店の準備を進めながら、販売の応援も行う。

  まだ採用面接まで時間があるため、販売面にも参加。

とは言っても、自店という現場がまだ無いため、かって所属したお店の量販日に品出しの手伝いに行ってきた。

この店舗は昨年の後半にリニューアルオープンし食品売場を広げ、品揃えを見直した店舗である。

  私の時代以前から実施している量販日の設定。

月に一度のこの地域の名物行事になっている感がある。
普段の食材はともかく、買いだめできる雑貨や食品等をこの日に買いだめする日として、地域のお客様には定着しているようだ。

  特に、グリサリーの定番が買いだめされる。

だから、調味料やカップ麺、菓子、雑貨類の定番売場がボッコボコに売れる日。

  日替わり商品が500個、1000個売れるのとは訳が違う。

そうであれば、その単品のみの入荷で済むが、この日ばかりは定番が全般的に売れるわけであるから、その入荷量も半端ではない。
  
  よって、その品出しもハンパではない(笑)。

この日の為に、数店舗から品出し応援が入り、レジ担当者も数人応援に入る。
この店舗だけの人員では到底回しきれないからだ。

  久しぶりに私もこの店舗の売場に立った。

この日は月に一度の量販日であるから、当然客数も相当なもの。

  よって、顔見知りのお客様も多かった。

このお店を離れて6年ほど経過するが、結構なお客様が私に声を掛けてくださった。

  「また戻ってきたの?。」
  「今、どちらですか?。」
  「今日、はお手伝い?。」

等々、売場で補充をしていると向こうから声を掛けてくださった。

  「お~っ、お久しぶりです!。」

思わず、大きな声を出して周囲のお客様を振り向かせる場面も何度かあった。
そして、従業員も昔馴染みの方が多く残っていてくれた。

  あれから6年。

しかし、不思議なことに、従業員もお客様もあれから6年〜7年のギャップを感じないほどに変わっていない。

こちはどう映ったのかわからないが、私から見る従業員やお客様は昔のままのイメーイであり年齢であった。

  あの時の笑顔でありあの時の姿であった。

嬉しいことではある。

  そして、売場。

売場がリニューアルされているわけであるから、かって知ったる定番売場がボコボコになるハズであるが、どうしてもリニューアルされて定番売場がほとんど変わってしまったというハンデもあろう。

  「あの売場はどこですか?。」

そんな質問が矢のように飛んでくる。

  “そうだろうなぁ〜、俺もわからないもんなぁ〜(笑)”

リニューアルによって、店内の什器や備品も新品に入れかわっったが、この日の命である定番売場もそっくり変わってしまった。

  “これじゃ〜、定番商品が売れ出すのは時間がかかりそうだ”

そして、この日ばかりは普段の買い物ではなく「買い溜め」がお客様の買物動機。
よって、生鮮部門はこの日ばかりは、その買い溜め需要を喚起するような商品作りが必要である。

  更には、今日ぐらいは、というご馳走提案か。

普段食べられない果実や本マグロの中トロ、そして和牛の厚切りステーキ等々。
そんなお客様の「買い」への志向をどう売場に反映させるか。

  この日ばかりは普段の狙いを変えて商品化することが望まれる。

久しぶりの量販日の応援。

  客観的な立場になると、いろいろ見えてくるものである。







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2016年2月 9日 (火)

ワインの地殻変動

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


先日、通勤途中のラジオからこんな話題が流れていた。

  近年、ワインの地殻変動が起こっている。

“ワインの地殻変動!?”

  なんじゃ、そりゃ?。

要は、国内ワインの流通が増えてきているということらしい。

  いい事じゃん。

国産ワインを愛する私としては、喜ばしい事であると思える。

  早速、国産ワインをネットで調べてみた。

国産ワイン。
日本ワイン。

  なにやら、区別しなければならないらしい。

国産ワイン 〜 海外原料(濃縮ジュース)を国内工場で加工生産。
日本ワイン 〜 国内生産の葡萄を国内工場で加工生産。

  なるほど。

日本にワイン法がないため、国産ワインが生産されているが、ワインを生産・輸出しているほとんどの国にはワイン法があり、法律により原料産地や葡萄品種等多くのことが規制されているため、海外原料を国産ワインとして流通している国は日本だけらしい。

しかし、私は現状のままでいいとも思っている。

  国産ワインだって、美味しいと思えるものはたくさんあるから。

そして、何より安い。
500円〜1000円で充分に美味しいワインを味わえるからだ。
それが、ワイン法が制定されて、安価なワインが出来なくなるのであれば、それは論外である。

  ただ、国産ワインと表記できる現在の規定の見直しを必要であろう。

それは、国産ワインという表記自体に誤解を生む表記法である事は明白である。

  我々販売者だって気付かずに販売しているのである。

そして、それに対抗するために表記している「日本ワイン」。

  国産という表記自体、原料が国産というイメージを持つ。
  それに対抗した日本ワインが格下のようなイメージ(笑)。

その是正は必要であると思われる。
そして、私はこのブログでも何度も記してきたが、我々日本人は同じ気候で育った国産原料の葡萄を使用したワインが絶対に体に受け付けると思っている。

そして、その国産原料を使用したワインの人気が年毎に高まっているという地殻変動。

  非常に喜ばしいことではないか。

私も、ワインはよく飲むが、高級志向ではない。

  ワインの飲みやすさにつられて飲んでいるだけである。

また最近はビールもお腹に溜まってあまり飲みたいとも思わなくなってきた。

  ましてや、日本酒は嗜好ではない(笑)。

よって、国産の原料を使用したワインがもっと安価になり購入しやすい価格になってくるのであれば、コンコード種を使用したワインをどんどん生産して欲しいものだ。

もっとも、以前からワインブームは何度も到来し、今ではスーパー各社のワイン売り場の充実が差別化にならなくなってきている時代である。

  ワインに合うおつまみ。

それも言い古された感がある。
新たな、産地での差別化が始まるのだろうか。






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2016年2月 8日 (月)

ある旧友からの電話

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


先日、本当に久しぶりに、旧友から携帯に電話が入った。

  携帯に表示される名前を見て思った。

“どうしたんだいったい!”

  それだけ、メールのやり取りはあったが直の電話は久しぶり。

「おい、どうした?。」

  「また一緒に酒が飲めるぞ(笑)。」

「なんで?」

  「お前、今度新店なんでってな?。」

「なんで知ってんだ?。」

  「いろいろとな(笑)。」

「まさか、近くに赴任か?。」

  「ああ、一番近い店だ(笑)。」

その時、つくづく思った。

  “世の中、本当に狭いものだ”

世の中にこれほどスーパーがある中で、お互いの企業に属する店舗どうしで一番近い競合店としての位置付けになる店舗の店長に、旧友が赴任してくるという事実。

  それも悪友とも言えるほどの仲だった奴だ(笑)。

彼が赴任する店と新店との間には、一店舗別の競合店が存在するが、とは言っても競合になることは間違いないし、商圏内の配置を見ると、意外に影響し合う関係になることは間違いない。

  それを聞いてもこちらはまだ余裕ではある。

直接現場の店長として競合関係にある現状であれば、人事の異動後に即数値が変動する可能性もあるが、こちらはまだ出店はしない。
そして、新規出店から一年間は予算には縛られるが昨年の実績が無いため、売った実績が昨年に受け継がれていく。

  しかし彼はそうはいかない。

こちらの出店後から数値対策である。
いや、もっと前からの対策が始まるだろう。

  それも含めてしっかり観察させてもらうか?。

そんな余裕がどこかにあるのは事実だ。

  しかし、競争相手として張り合いが生まれたのも事実。

孤独な戦いの中で、一筋の光のようなものを授かったような安堵感。

  “競合店の店長の存在がそこまで自分を変えるのか?”

そう思われる方もいるだろうが、これも事実。
敵とは言え、やはり誰よりも身近な存在なのかもしれない。

  意外に競合店の店長同士、本音を言える存在でもある。

これも現場の店長として競合店の店長とのつながりの中から生まれる友情のようなものが存在するのである。

  企業同士は競争相手だが現場では同じ営業の仲間。

そんな仲間意識が生まれていくもの。

  何れにしても、世の中の狭さと奴でよかったと言う安堵感である。





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2016年2月 7日 (日)

転落

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


今日は日曜日。

  芸能ネタの日(笑)。

マスコミでは、元プロ野球の覚醒剤所持による逮捕で連日賑わっている。

  “やっぱり”

そう思った方も多いだろう。
この話題は翌日の新聞やワイドショー等で大々的に取り上げられた。
その中でのインタビューでは、信じられないとかなぜ彼が、と言ったコメントも聞こえたが、“やっぱり”と思った方のほうが圧倒的に多かったのではないだろうか。

  2014年3月の文藝春秋。

ここで彼の覚醒剤疑惑が報じられ、それから一気に彼への疑惑は深まった言ったようだが、それ以前からマスコミの間では噂が流れていたようだ。
また、時たまそのような疑惑がニュースの一角を占めた時もあったようだ。

引退後の彼の言動や行動は、それを匂わすような現状であったことも確か。

  なぜ、芸能人やスポーツ選手の覚醒剤使用が後を絶たないのか。

少し前にはチャゲ&飛鳥のASUKAが逮捕。
更に以前にはアイドルだった酒井法子の逮捕。

  芸能界やスポーツ界での覚醒剤汚染。

と言っても、どちらかというと、かってはスターだったが現在は完全に転落して日の目を見ないと言う人物が覚醒剤に手を出してしまう。

  彼らとて、一人の同じ人間。

そこまで登りつめるのに、いろいろな苦労を重ねてきた結果、心の強さを身につけたスターもいるだろう。
逆に、彼のようにその優れた体格を努力によって活かしたスターもいるだろう。

  わかりやすいのは、高校時代の盟友桑田との比較。

体力に恵まれた彼と恵まれない桑田。
そして、プロの世界に飛び込んだ後の活躍も、圧倒的に彼の方が群を抜いていた。

  持って生まれた体格と言う運。

それを存分に活かした彼は、プロの世界で当初からその力を発揮してきた。
方や桑田も活躍はしたが、その後のスランプも多かった。

  しかし桑田はその持ち前の努力と工夫により壁を突破していく。

その過程で身につけた「心」の強さ。

  挫折を乗り越えていく精神的な強靭さ。

これを人生の過程の中で身につけてきたかそうでなかったか。

  その差が、その後の引退以降に大きく露出してきたのだろう。

この事件は本当に残念ではあるが、それは我々にも身近に起こり得る事件である。
ただし、芸能界やスポーツ界と言った一般社会とは異なる華やかなスポットライトを浴びた人間達の世界と我々一般庶民との違いは歴然である。

  一度スポットライトを浴びた人間が落ちていくスピードと落差。

これは我々一般庶民には想像を絶する過酷な世界なのであろう。
だから、我々は昔から言い伝えられる諺(ことわざ)を忘れてはいけないのである。

  勝って兜の緒を締めよ。
  実るほど首を垂れる稲穂かな。
  
等々、いい伝わる諺は、人間の生き方の方程式を現した言葉である。
それは、かっての人間の失敗を繰り返さない生き方として綴られた言葉の原理原則である。

  そして人間は一度や二度はこの言葉の意味を体験しているのである。

そこで、その原理原則にたどり着いたかつけなかったか。
そこには、たどり着けた運不運もあろうし、個人の努力もあろう。
また、周囲の人間たちの支援もあるかもしれない。

  そして年長者はやはりその原理原則を若年者に説かねばならない。

それが、我々世代が生きてきた証でもあるのだ。





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2016年2月 6日 (土)

競合店の節分

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


節分。

  今年は現場で節分に関われなかった。

その分、新規出店する地域での競合店の節分の売場をしっかりチェックすることができた。

これだけの競合店の節分売場をしっかりチェックしたのは何年ぶりだろうか。
例年であれば、節分の寿司の売上が極端に高いため(現在では一年で一番売上の高い日となってしまった)、惣菜応援やレジ応援にて、外部に出ることなど出来なかった。

よって、競合他社をしっかり見る機会もなくなっていたのだが、今回は本当に久しぶりに他社の節分への取り組みをチェックすることができたわけだ。
そして、思ったこと。

  ここまで各社のスタンスが違うのか?。

ある意味、驚愕であった。

  節分商戦。

企業は違えど、ある程度同様の取り組みスタンスで、各部の展開も同様であろうと思っていたのだが、企業毎に微妙にまた大きく異なっているのである。

まずは恵方巻き。

  これは品揃えも展開も主力単品も企業毎に大きく違っていた。

398円を主力とする企業もあれば、498円を主力としている企業もある。はたまた680円を主力とする企業もある。
また、展開スペースも6尺展開もあれば、逆に16尺も取っている企業もある。

  流石に、惣菜の強い企業は恵方巻きにも力が入っている。
  恵方巻きに絞り込んで、普段の生寿司をカットした企業。

また、鮮魚部門の展開は更に千差万別であった。

  主力を手巻き寿司用のネタ切りに置いている企業。
  主力を握り寿司用のネタ切りに置いている企業。
  恵方巻き提案をまったく実施していない企業。

まさか、恵方巻きの提案をまったくしていない企業があるとは思わなかった(笑)。

  節分、恵方巻き一つ取っても、ここまで違うのである。

でも、店舗レイアウトから各部の品揃えに関しては、意外に基本から外れていない。
それだけ、情報が豊富になり、一店舗の店舗レイアウトはある程度同じような展開になっているのだろう。

  しかし個々のイベントに関しては、企業毎に情報が異なる。

その異なるイベントに対する認識の違いと情報配信の違いが、節分というイベントに対する企業としての取り組み方が違ってくるのだろう。

  また企業の発祥の地の地域性も関わってくるのだろう。

西の企業ほど手巻き寿司にこだわり、東に行くにつれ手巻き寿司から寿司全般への拡大に分散している認識の違いが伺える。

やはりそう考えると、このようなイベントはしっかりチェックしておく必要がある。

  どの企業はどんなイベントを大切にし、どのイベントを流すのか。
  どの企業はどの部門に力を入れ、どの部門を放置しているのか。
  どの企業は販売に力を入れ、サービス部門に力を抜いているのか。

企業毎に、商売に対する姿勢、チェーン化に対する姿勢、店舗に対する姿勢が異なる。

それらの把握から、自店はどのような出店をし、この中に切り込んでいくのか。

  まずは、そこの部分をしっかり仮説立てしていきたいと思う。








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2016年2月 5日 (金)

環境の変化

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


今回の人事異動。

  大きな環境の変化を迎えた。

まず、現場から離れたこと。

  早速、節分が到来。

しかし、今年の節分は自分のお店で節分を迎えることは無かった。

  “じゃぁ〜、何してたの?”

新規出店する店舗の競合各社の節分の売場をMRしていた(笑)。
普段、節分当日は他競合店をMRするほどの余裕は無い。
特に、午後から夜にかけては、自店の恵方巻きの売り込みに必死である。

  しかし今の私に現場は無い。

逆に、新規出店予定地に競合店がうじゃうじゃ存在する(笑)。
今年の節分は競合店をしっかりチェックしておこうと思った。
節分だけでは無い、その他バレンタインやひな祭り、春彼岸等のイベントにどのように対応しているのかを、この機にしっかりチェックし、企業ごと店舗ごとにイベントに対する考え方は取り組み方を見ておこうと思っている。

  そして、自店はどう展開するかを検討していきたい。

上記の通りに、私自身の環境は大きく変わった。
しかし逆に言うと、新規に私と入れ替えに赴任した店長も同様の環境の変化を味わっているのである。

  今回人事異動により環境の変化を迎えられた方も多いだろう。

そして、今回の私の人事異動に関しては副店長も同時に異動となり、店長副店長が同時に異動となったのである。
よって、新店の辞令を受けた私は、2月1日の初日に関しては前のお店に残り、新規に赴任した店長と副店長と共に1日お店で引き継ぎをすることとした。

店長や副店長のどちらかが残っていれば、従来の店舗運営に大きな支障をきたすことはないだろうが、二人同時にいなくなるということは、残された店長副店長とっては厳しい。

企業毎に、店舗運営のマニュアルは存在するが、日々の詳細は流れや各部との関係は従来の歴史があり、その流れを踏襲する方が店舗全体を混乱の落とさずに済む。
一応は従来の流れに沿いながら、新規店長の独自の進め方を取り入れていくことが必要であろう。
そんなん中で、新任の店長が一言、言った。

  「いやぁ〜、全く環境が違いますね。」

それは、やり方ではなく、お店の売上や客数、そして以前の店舗での時間帯別の店長としての自分の行動が確定していた以前のお店と比べて、自分が入り込む余地が少ないことを嘆いていたのである。

  ここに来て、自分の立ち位置が見えない。

これは何も彼だけのことではなく、新任店長の不安を物語っているのである。
しかし、初日から自分の立ち位置が見えてしまうほど店舗運営は単純でもない。
一週間、一ヶ月と日々を過ごしていく中で、自分なりの店舗での立ち位置は必ず見えてくるものである。

また、そのようなスタンスでなかったら、以前私が人事異動の時に行動したことがあったが、赴任前から事前のそのお店の担当者と打ち合わせをして、事前に節分の売場や人員計画等を詰めて当日を迎える行動をとることもできる。

  http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2010/01/post-4dd1.html

しかし、異動直後にこのようなイベントを迎える場合には、一通りの引き継ぎではなく実際に自分の目で各部と打ち合わせをしておくことも必要であろう。
そのように、直に自分担当との間で売場計画の詰めをしていけば、大きなイベント前での人事異動も混乱を引き起こさなくて済むであろう。

だから、人事異動に関しては、イベント直後の方がスムーズに引き継げるといえば引き継げるのである。

  ただし、最終的にはやっぱり自分次第。

旧店舗での
 
  「立つ鳥、後を濁さず」

も重要だが、同時に赴任先での事前準備も必要となる。
それだけ、人事異動では、行ってから考えるのではなく、行く前に考えておくことも必要である。







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2016年2月 4日 (木)

てっちゃん会第10幕の最終案内

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


さて、いよいよてっちゃん会まであと一週間程度。

  てっちゃん会の最終案内を致します。

場所等も決定いたしましたので、ご案内いたします。

  日時:2016年2月11日(木)
  
  時間:18:00~21:00

  会費:お一人様 税込7,500円(予定)

  場所:ブルームード

   東京都中央区築地5-6-10 浜離宮パークサイドプレイス1F
         https://blue-mood.jp/access


上記内容で、決定いたしております。
参加される方は、七日までにご連絡ください。

連絡方法は、直接、このブログへコメントを入れていただいても結構です。
また、このブログのプロフィールから入って頂いて、コンタクトのメール送信にて送付していただいても結構です。

  てっちゃん会、第10回という記念すべき会合。

開催も2月11日(木)という祝日。
よって、我々小売業の方以外にも、祝日を利用してメーカーさんやシステム関連の方々も参加しやすい日程であると思われる。

  更に、スーパーマーケットトレードショーの期間。

よって、地方の方々もトレードショーに参加ついでに立ち寄られても良いだろう。
その為にも、毎年2月の開催はトレードショーに合わせた日時としているのである。

  地方のスーパー関連の方々。
  更に商品面に関わるバイヤーの方々。
  そしてトレードショーに参加される方々。

そんな方々が参加しやすい日程としての2月11日(木)での「てっちゃん会」第10幕の開催。

  ぜひ、ご参加をお待ちしております。







 

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2016年2月 3日 (水)

感慨

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


2月1日からの人事異動。

  よって、1月31日が現店舗での最終日。

これは、何度味わっても感慨深いものだ。

普段は何気なく通り過ぎている売場や店内の場所。

  それら一つ一つがなぜかこの日は新鮮に見える。

普段は、売場の商品や展開やお客様視点で見た時の強弱を最優先に見てしまうのだが、この日だけは逆だった。

  商品中心から、自分の感慨中心にその場を心に刻んでいく。

売場が魅力的かどうかという以前に、この場をしっかり心に刻んでおこうという気持ちが強かった。

  “今日が見納めか”

そう思うと、どうしてもしっかりと心に納めておきたいという願望が勝ってします。

  店長としての数値からの呪縛からの解放。

その解放感が一つ一つの場面を変えていくのだろう。

  “この場ってこんなに感動的な場面だったのか”

普段は何気なく通っていた場所が、今日ばかりは違った景色に見えてしまうのは、今日が最後という感慨と数値呪縛からの解放からなのでもあろう。

  心の曇りの無い店内の景色。

そのクリアな景色が、従来には見えてこなかった店内画像として心に刻まれていく。

そして、夜になると、かってこのお店で勤務していたレジの女の子達が駆けつけてきての私の卒業式。

  勿論、サプライズ。

従来、彼女たちがこのお店を旅立つ時に渡した卒業証書の真似をして、全て手作りの卒業証書を授与してくれた。

  手作りと気持ち。

この二つは金には変えられない。

  一生の宝である。

いろいろな方からも記念の品を頂いた。

  全て、心に残る最後の気持ちの品。

そして、皆んなの笑顔。

  全てを、新たな新天地で花咲かせたい。

そんな最後の店舗であった。






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2016年2月 2日 (火)

社会で学ぶべきこと

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


当店の特徴として、学生アルバイトが多い。

  それは、大学に近いという環境が大きいだろう。

それも国立大学の為、ここの苦学生(古い?)がこぞってここでアルバイトをしたがるからであろうか(笑)。

地方の国立大学といえば、未だにこの地以外の地方の方も結構やってきているものだ。

  福島、山形、埼玉、茨城。

近隣の県の出身ならわかるが、中には北九州や青森からの出身者も多い。
先日も、学生アルバイトに関してきしたが、同じ学生でもその過程でしっかり社会勉強もしてきている学生もいれば、一体何を学んできたのかという学生もいる。

  “このまま社会に出したらどうなるのだろうか”

そんな学生もいるのである。

  大学とは何を学ぶところなのだろうか?。

大学と言わず、高校や専門学校も同様であろう。

  大学を出たからと言って、実際の企業内で使いものにならない学生は多い。
  逆に、高校卒でも仕事をやらせたらメキメキその本質を見出す者もいる。

就職する前の学校で、何を学んできたかということであろう。
確かに、国立や都市部の私大等は、試験の成績が良ければ入学できる。
入学させしてしまえば、単位をコツコツ取っていけば卒業できる。
卒業できれば、それなりの就職先に就業することができる。

  しかし、実際の仕事をやらせたら使いものにならない。

何故なのか?。

  実務を学んできていないからであろう。

実務。

  大学で本来の実務を学べるのだろうか。

そんな疑問もあるだろう。
勉学だけではなく人間との関係性を、大学時代にどう経験してきたかということだろう。

  人との関係性。

人は組織で仕事をする。
個人的な仕事もあるだろうが、大学を卒業して即個人企業を立ち上げる人間はほとんどいない。
ほぼ全ての人間は、ある程度の規模の企業に就業する。

  その組織内での人間性を発揮できるかどうか。

ここが、使えるか使えないかの分岐点であろう。

  人間組織の内部は勉学の理路整然とした世界とは違う。

組織の理路整然とした形態はありながらも、そこには実際に人間が存在し、人間同士の関係の中で組織が動かされていく。

  言った、言わないの言葉の世界だけではない見えない世界。

それが人間社会である。
そして、それが組織の本質であり人間の本質である。

  見えない世界の存在の方がはるかに大きいからだ。

だから、言葉の裏側に存在する本質を理解する能力がモノを言うのが組織である。

  そこを学んできたかどうかが問われるのである。

そして、私は、そこの部分をアルバイトに学んでもらいたいと思っている。



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2016年2月 1日 (月)

異動

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


今回の人事異動で、私自身に異動が発令されました。

  本日より、新任地に赴任しております(笑)。

お店は、まだ無い。
今期出店する新店である。

  4年前にも同様に新店を立ち上げたことがあった。

再度、新店を任されることとなる。

よって、当面の間は、現場から離れることとなる。
とは言っても、いずれ新規採用した店舗スタッフと研修店舗で過ごすことにはなるのだが、当面は52週の販売から遠ざかることとなる。

  逆に言うと、少し違う視点で店舗を見られるチャンスでもあろう。

特に、競合他社がどのようなイベント対応をしているのか。
更には、各社のお客様の支持のされ方を学ぶのにいい機会を得られたと思っている。

  そして、新店の立ち上げ。

新店を経験された方はわかるだろうが、この真っ新らな状態が良いのだ。

  何ものにも染まっていない真っ新らな従業員たち。

それは、パートさん達は勿論のこと、正社員もそのお店での商売は真っ新らな状態からのスタートである。

  全てを無にしてスタート出来る魅力。

これが新店の楽しさであり、ワクワクドキドキの部分でもある。
新規採用の従業員達は、この研修期間中に学んだことが全てであり、そこから店舗運営がスタートしていく。

  我々正社員の一挙手一投足が全てマニュアルとなる。

この緊張感と責任感は、新店の醍醐味と言えよう。
そして、その緊張感があるからこちらも真剣にならざるを得ない。

  “ここで妥協する姿を見せるわけにはいかない”

そして、そんな関係は後々まで続いていくのである。
そして、それがいずれお互いの信頼関係を結んでいくのだ。

  しかし、ここまで語ってきて、もっと重要なことは何か?。

立ち上げを共にする従業員のパートさん達が採用できるかどうかという問題。

  こっちの方がもっと緊張感を伴う今後の課題であろう。

4年前は、スムーズに採用が進んだ。
どちらかといえば田舎に位置する店舗であったため、働き口という視点で見ると意外に少なかったのかもしれない。
だから、新たな店舗でスタートするという職場に対する魅力もあり、意外に応募が多かった。

  しかし今回は市街地のお店。

採用に関しては更に困難を極めるかもしれない。

  同じ時給なら、もっと条件のいい企業へ。
  同じ条件なら、もっと給与の高い企業へ。

そんな選択肢の多い場所が市街地である。
しかし、それも採用者の腕の見せ所なのだろう。

  この企業で人生を有意義に過ごしてみませんか?。

そんな生き方、働き方を提案し、

  就業 = 賃金

の構図をどう切り崩していくか。
そこもまた、ワクワクドキドキの領域となっていく。

  ゼロから積み上げていく新店の立ち上げ。

ゼロから、最強のチームを創造していきたいものだ。







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