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2016年1月12日 (火)

100年企業

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


先日、通勤途中のラジオから流れていた話題。

  今年は、100周年の企業が多いらしい。

2016年(平成28年)に創業100年を迎える企業は全国で2,162社らしい。
これは、従来の年代の中で3番目に多い年らしい。

  創業100年。

非常に重みのある企業の歴史である。
そして、世界に目を向けてみると、世界で200年以上続く企業は約5000社あり、そのうち日本企業は約3000社で60%を占めると言う。
世界的にみても、日本に長寿企業がこれほど多いのは、極めて特異なことだという。

  これは何を意味するのだろうか。

これは、とりもなおさず、崩れつつはあるが日本式経営基盤が整った経営手法を取ってきた賜物であると言えるのではないか。

  企業別組合。
  年功序列制。
  終身雇用制。

いわゆる日本式経営の三種の神器と言われる経営手法が、企業と従業員との関係を密接にし、安定した従業員が安定した経営理念のもとでブレない軸をしっかり理解し、組織内の強固な結束力とともに歩んできた結果ではないだろうか。

  しかし残念ながら(?)これらの制度は崩れつつある。

そして、上記制度が有効に発揮されるのは製造技術を武器にしたモノづくりの企業である。

それは、モノづくりの技術が経験に裏付けられた時間と関連していることや、その技術を伝承していける土壌が整っていることが必須であるからである。

  そしてもう一つ、100年企業の重要な要素があるらしい。

それは、大きくなりすぎないことだとういう。

  “えっ、大きくなるから続くんじゃないの?”

100年企業には、よく耳にする大企業が目白押しのように思えるのだが、それは必ずトップに記載されるから目立つだけで、その他もろもろは中小企業がほとんどらしい。

  “大きくなりすぎるとダメなんだ”

私には意外だった。
企業とは組織を拡大して組織強化を目指し、より競争力を高めていくのであるが、そのことが企業崩壊への道を歩むことに裏腹の関係にあるというのだ。

しかし、そう言われてみると、上記の日本経営の三種の神器もそうだが、従業員の絆を大切にした制度であり、それは経営者とその従業員との顔の見える関係をどこまでも大切にして、その創業者の生き方やその経営理念が脈々と従業員にも受け継がれている企業は強い。

  そして、それは急速に大きくなった企業では非常に難しい課題だろうと思う。

欧米の経営手法で効率的な企業経営による事業の拡大や企業自体の拡大は可能であろうが、従業員を道具としてではなく家族同様に認識している日本の企業経営スタイルでなければ、組織の固さは出せないであろう。

そう考えると、企業の強とはなんなのだろうか。

  強さ = 大きさ

そう考えると、大きくなって強くはなるが、逆に組織の崩壊も早める道を歩むという矛盾を孕んでいく。

  強さ = 固さ

そう考えると、組織が固い絆で結ばれていくが、なかなか拡大していかない。
しかし、そのお陰で、その固い組織を永続させることができ、結果100年企業としていつまでも生き続けていける。

  企業は拡大することが良いことなのか永続することが良いことなのか。

この100年企業の実態から、上記のような問いを突き付けられているのではないだろうか。

  そして、その鍵を握っているのが現場のリーダーなのだろう。

それは、拡大していく組織の中で、常に現場のリーダーの役割が初期の企業の創業精神と同様に吸引力の塊だからだと思うからだ。

  そして、その吸引力とは?。

それは、またいつの日か記してみたい。




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コメント

かわらいさん、コメントありがとうございます。
地域スーパーの創業は50年前後が多いですね。
まだまだ、これからの業界ということでしょうか。
そして、遠慮せず自社を大きくしていってください(笑)。

投稿: てっちゃん | 2016年1月14日 (木) 07時27分

当社はもうすぐ50年。100年に向けて非常に大切な折り返し地点を経験出来るのを感謝したいですね。大きくなりすぎないと言う部分では達成できそうですが。(笑)

投稿: かわらい | 2016年1月13日 (水) 22時22分

dadamaさん、コメントありがとうございます。
そうですか、100周年を迎えていたのですね。でもなんとなくわかるような気がします。昔ながらの職人気質の残る体質も存続しているのでしょうか。でもいろいろなバランスは必要かと思うのです。

投稿: てっちゃん | 2016年1月13日 (水) 00時34分

KOZOさん、コメント有り難うございます。
島国という条件も大きな一因でしょうね。その環境の中で外部からの侵入も少なかったことが100年企業の多さを生んでいるのでしょう。
ただし、太平洋戦争で敗戦国となったにも関わらず、企業生命が途絶えなかったことも大きな要因なのでしょうね。

投稿: てっちゃん | 2016年1月13日 (水) 00時29分

当社も一昨年100年を迎えたのですが・・・(笑)。強さ=大きさ=固さも他社を圧倒せねば生き残れませんね。企業規模以上に企業の強み=支持を得られる企業が生き残れる時代になった事を身を以って感じています。

投稿: dadama | 2016年1月12日 (火) 23時30分

日本に100年企業が多いのは島国という地形が主な理由ということを以前聞きました。欧米は陸続きのため、戦争などによって存続が難しかったそうです。

投稿: KOZO | 2016年1月12日 (火) 21時34分

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