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2016年1月 8日 (金)

年末の成功商品から

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


今回の年末商戦。

  成功事例、失敗事例ともいろいろあった。

普段であれば、失敗から学ぶことのほうが重要であるが、一年に一度のイベントである年末商戦、成功事例からも学ぶ必要はあるだろう。

  そして、今年の成功事例。

特に、鮮魚で数値が良かったのが、酢だこや数の子であった。

  どうして良かったのか?。

謂れを追求した商品に近づいたから。

  たこは、太く長く大地を張るように。

そのような謂れのある年末のたこ。
よって、今年は例年になく、「太くて長い」たこ足の商品になり、一本ものの商品が売場を埋め尽くした。

  特に、紅白の色が出る赤酢だこが売れた。

以前はこのような商品が年末になればなるほど飛ぶように売れたのだが、ここ最近は年末商材の縮小と共に経験者も少なくなってきており、バイヤー等も卒泣く収めたいが故に、どうしても普段の延長線上での食材に偏りがちだが、ここぞの年末商材はやはり謂れがモノを言うことが今回の酢だこの商品動向で再度認識させられた。

  数の子も同様である。

その卵の多さから、子孫繁栄の願いを込めてお正月に食べられる数の子。
そして、その品質がここ数年で格段に向上してきたのである。

  以前はヨーロッパ産の味付け数の子が中心だった。

それが、ここ近年はカナダ産やロシア産に切り替わってきたのである。

  食感が格段に高まった。

数の子を食するお客様はその食感に大いにこだわるものだ。

それを年末の鮮魚部会で主任達が試食をして自分たちで販売する数の子を自分たちで選択したのだという。

このような過程を経て販売するわけだから、試食によって自慢を味をどんどん提供するようになる。

  その流れが販売力を高めたのだろう。

よって、数の子の数値も上昇した。

  年末ほど、味と品質と謂れの世界である。

そして、今年の成功事例から、次年度のチャンスの在りどころと年末商戦の方向性を確認して、次年度へ向けて今後の商品政策と実践をしていきたいものである。







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コメント

かわらいさん、コメントありがとうございます。
あのコトpopでエビ天を販売したんですね(笑)。拡散してますネェ〜。

投稿: てっちゃん | 2016年1月 9日 (土) 00時31分

dadamaさん、コメントありがとうございます。
この年末商戦で改めて鮮魚の謂れ商品の重要性を知りました。
そして、やはりタコ、数の子も美味しいものを食べたいと思うのが年に一度のお正月なのですね。

投稿: てっちゃん | 2016年1月 9日 (土) 00時30分

成功事例、ある人のコトPOPをそのまま使用したエビ天くらいでしょうか!?(笑)思い切った挑戦をやりきれなかった年末でした。

投稿: かわらい | 2016年1月 8日 (金) 21時55分

飽食の時代、お正月食材は並べるだけでは売れなくなってきましたね。新年を祝い一年の家内安全、健康を願う縁起食材。日本古来の謂れを若い世代に引き継ぐ責務を我々が担わねばなりませんしそれらの食材が動いた事実は訴求次第でまだまだのびしろがあるのでしょう。物を売らずにコトを売る・・・私達の主軸になる販売手法だと感じています。

投稿: dadama | 2016年1月 8日 (金) 19時30分

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