圧巻の滑り②
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
今日は日曜日。
芸能ネタの日(笑)。
先々週に、NHK杯での羽生結弦の圧巻の滑りを記した。
そして今回はその続編。
今週は、フィギュアスケートの年間の集大成でもある、グランプリファイナルである。
そして、羽生結弦はまたしても、SP(ショートプログラム)で自己が持つ世界記録である106点を上回る110点を叩き出した。
彼の演技がフロッグで無い事がこれで証明された。
一度や二度はまぐれも有り得る。
しかし、世界最高が彼自身の演技で塗り替えられると言うことは、彼が現状に満足せずに、この二週間で更に進化し続けているという何よりも証拠でもある。
その根底にあるのは、どんな状況に陥っても自分をセルフコントロールできる精神力であろう。
重圧を感じならが、それを自分の味方に出来る能力。
まさに、円熟したベテランの境地である。
そして彼が演じるフリーの演技は「SEIMEI」。
映画、陰陽師のサントラ版であるこの曲を自分のフリーの演技のタイトルにしている。
その曲には笛や太鼓の音も入り、実に幻想的な流れである。
その和の音の流れに沿って、彼の舞いが華を添えるのである。
そんな表現がぴったりの演技。
そこに4回転が見事にマッチする。
なんとも滑らかな4回転が着地を含めて、和の上品さを添えて演じられるのである。
圧巻の滑りとはこのことを言うのであろう。
そんなショートプログラムの出来であった。
さて、この記事が皆さんの目に入る頃には、フリーの結果も出ていることだろう。
間違いなく、世界最高を塗り替える滑りに違いない。
そして、彼はその後を追うライバルを遥か遠くに置き去りにして、一人異次元の世界を漂っているのだろう。
これは単に、一つ一つの演技を着実にこなしていくということだけでは得られない彼独特のスケート観が存在しているのだろうと思う。
妥協の無い演技。
それは、この曲を理解し、この曲に自分のストーリーを描き、そのストーリーを細部にまで自分の魂を入れ込み、そしてそれを自分の意思でコントロールし演じきる。
そんなフィギュアスケートに含まれる一連の流れを、すべて掌握しているから可能なのだろうと思う。
それが、彼のフィギュア観であり、誰も到達出来ない彼だけの到達点なのだと思う。
今日我々は、彼の歴史の目撃者となるのであろう。
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コメント
かわらいさん、コメントありがとうございます。
全日本選手権が今年最後の滑り。
ますます注目を集める大会になるのでしょうね。
投稿: てっちゃん | 2015年12月17日 (木) 08時27分
正に圧巻の滑りでしたね。彼はどこまでいくのか?今後ますます楽しみですね。
投稿: かわらい | 2015年12月16日 (水) 22時59分
kazuさん、コメントありがとうございます。
羽生結弦といい、この若いお父さんといい、先週は若い世代から教えられることが多かったですね。
そして今週は、色々な番組が最終回を迎えます。こちらも楽しみですね。
投稿: てっちゃん | 2015年12月15日 (火) 08時31分
kazuです
羽生選手素晴らしい演技でした。
世界最高点ですから 感動するはずですよね。
でも私は昨日も書かれていた 親の躾 は
感動しました。私も子を持つ親ですが
そこまでしたかと思うと自信が有りません。このお父さんは 厳しさと優しさが
共存しているように思いました。
多分 私なら怒ってお終いにしていたかもしれません。
若いお父さんに教えられました。
投稿: kazu | 2015年12月14日 (月) 07時11分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
殺気さえ感じてしまう滑り。
この滑りを見れたということは、歴史を目撃できたということだと思いますね。
投稿: てっちゃん | 2015年12月13日 (日) 23時41分
戦う相手は世界最高の自分。真の強さを見せてもらいましたね。言い訳や外部要因に逃げ道を見出そうとする自分が情けない(笑)。感動しました。
投稿: dadama | 2015年12月13日 (日) 22時17分