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2015年12月12日 (土)

続・親の躾

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


先日、親の躾を記した。

  http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2015/12/post-f102.html

自分の子供が万引きをして、一緒に謝罪に来た親御さん。
しかし、残念ながらその場で私に謝罪できなかった子供。

  よって、また次に来た時に謝る約束をして別れた。

その後、母親と共に数日後に来店した。
しかし、子供さんはなかなか家で練習し、母親と約束した通りの謝罪の言葉が出てこない。

  また、今度で良いですよ。

しかし、母親も本当に悲しそうな顔で私に申し訳なさそうにしていた。

  そして数日後。

私も忘れかけていたが、今度は父親と一緒に来店した。

父親が言う。

  「じゃぁ〜、○ー君、言って。」

意外に○ー君はニコニコしていた。

  “今日は、違うぞ(笑)”

そんな印象を持った。
そして、○ー君は元気良く私にお辞儀をして、また恥ずかしそうに父親の方を向いて抱っこをせがんだ。

  言葉が出なかった。

「おじさんにしっかり『ごめんなさい』を言わないと許さないよ(笑)。」

厳しいかもしれないが、ここはやっぱり自分の言葉で謝ることをさせないとダメだと思ったからだ。

父親も当然のことのように、「サァ、もう一度しっかり言うんだよ。」と促したが、なかなか言葉に出して言えなかった。

その時、父親がこう言った。

  「じゃ、お父さんと一緒に謝ろうか。」

そうしたら、○ー君はニコニコを取り戻して、お父さんと一緒に、「ごめんなさい」と大きな声で私に言ったのだった。

私は、この時に、何か一番大切なものを発見したような気がした。

  自分の子供への躾。

それは自分の部下への躾にも通ずることでもあった。

  一緒に行動する。

自分で範を示して見せる。
または、一緒にやって見せる。

  このことを、○ー君のお父さんから教えてもらった。

そんな感動を覚えたのだ。
お父さんから、「一緒に謝ろうか?。」と言われた時の○ー君の表情が、本当に嬉しそうで忘れられない。

  嫌な謝罪を、父親と一緒に出来た。

その事での、この親子の絆は絶対的なものになったのではないか。

  そして私は、絆の本質をこの親子から教えてもらった。


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コメント

かわらいさん、コメントありがとうございます。
その場その場の状況もあるでしょうが、この事例から学ばなかったら自分の行動には移せなかったと思います。
子供の万引きを親子の強い絆に結びつける。これこそが人間の強さなのだろうと考えさせられました。

投稿: てっちゃん | 2015年12月13日 (日) 23時44分

素晴らしい親御さんですね。同じシチュエーションで自分には出来るのか?この事例を知らなければ出来なかったと思います。とても良い勉強になりました。

投稿: かわらい | 2015年12月13日 (日) 22時52分

dadamaさん、コメントありがとうございます。
若いご夫婦ですが、善悪のケジメのつけ方は見習わなければならないと思いました。そして、子供への教育。私も本当の愛情とは何なのかを教えていただきました(笑)。

投稿: てっちゃん | 2015年12月13日 (日) 00時21分

まだ罪の意識のない子供に罪の意識を教育させす親の態度。母親と訪れて謝らそうとするだけでもなかなか出来ないでしょうにきっちりと出来るまで親が一緒になって教育・躾をする。それも子供が笑顔で納得出来る状態で。本当の優しさとは何かを感じましたね・・・私はちょっと優しさを勘違いしてたと思います。今更ですが(笑)。

投稿: dadama | 2015年12月12日 (土) 21時40分

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