店長スタイル
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
先日のてっちゃん会での会話から。
ある方から問われた。
「てっちゃんは、お店ではどのうような店長なのですか?。」
要は、店長としてどんな考え方でどんな店長スタイルを貫いているのか?、という問いである。
「勿論、隙のない店長なのでしょうね(笑)。」
結構、そう思われている方が多いのではないだろうか。
しかし、現場では意外に弱い一面を見せている。
店長 = 隙のない存在。
店舗のリーダーである店長は、他の誰よりも自ら率先して部下をリードし、常に数値に厳しく売場に妥協せず、販売面では他の誰よりも業績達成能力を有して的確に売場を指摘している存在。
それが店長職への皆が抱くイメージ。
そして、いずれ自分が店長になった暁には、そのように振る舞いたい。
そんな風に想像している方が多いようだ。
特に、私に対するイメージは(笑)。
このようなブログを書き続けていると、現実の自分となりたい自分との間で記事にしている場合が多い。
よって、ここに記されている店長とはなりたい私でもある。
しかし、現実に上記のようなスタイルの店長像を求めて自らそう振る舞ったとしたらどうだろう。
それ相応の実力と対人コミュニュケーション能力が身についていればいいが、身の丈以上の自分を演出してしまうと、後々大変なことになる。
以前にも記したように、全従業員が店長の背中を見る。
見られてもいい能力を有して、技術もコミュニケーション能力を有していれば部下も気持ちよく仕事ができ、自分も孤独感を感じずに店長職を全うできるのだが、そんな完璧な人間などほとんどいない。
後々部下から三行半が下される。
特に自分が見えない背中をしっかりと見られてからは、周囲の店長に対する見方がガラッと変わるからだ。
「結局、口先だけか!」。
そんな評価を下されるのは時間の問題だろう。
店長職に就いて一番初めのお店で失敗するのが上記の構図だろう。
誰でも自分を良く見せたがるもの。
しかし、人間やっぱり自分の身の丈の行動、すなわち正直な行動を取らなければならないということが、後々になって嫌という程思い知らされることになる。
逆に言うと、一人で強がってみてもダメだということ。
組織のリーダーとして、いろいろなタイプがいるのはわかるが、さりとて自分がどんタイプかなど初めからわかりはしない。
まずは一心不乱に自分ができることから始めていくしかないのだが、もっと大切なのは、上手に自分を出していくことだろう。
上手に自分を出す。
これも難しい言い方だが、自分の素直な気持ちを部下に伝えることも大切な要素だと思う。
それも部下に対する方向性を示すことだと思われる。
以前の記事にこんなことを記した。
http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2015/09/post-def3.html
リーダーとして部下に方向性を示すこと。
自分の素直な気持ちを部下に表現することも、重要な方向性であると言える。
部下は常に上司の気持ちも知りたがるもの。
だから店長とて自分の不満を溜めてはいけない。
更に、強みだけでなく自分の弱みも見せていってこそ、店長も自分の側の人間なんだと認めてくれるようになるのではないだろうか。
とは言っても、何でもかんでも弱みを見せていいものではない(笑)。
たまに見せる店長の弱みだから、人間的な部分を感じるのであって、そのバランスは重要であろう。
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コメント
かわらいさん、コメントありがとうございます。
どんなに隠したって、ベテランの主婦であるパートさん達には全てお見通しなのだと思いますよ。
だから自分をさらけ出した方がお互いに疲れずに本音で会話ができるのだと思います。
投稿: てっちゃん | 2015年11月22日 (日) 22時53分
弱みの見せ方、これは難しいですね。基本的には見せないでいこうとしてしまうので見えない壁を作ってしまう。女性パートさんにこそ素直に自分の気持ちを出すべきかも知れませんね。どうせ強がっても自分の力はバレてますしね!(笑)
投稿: かわらい | 2015年11月22日 (日) 19時25分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
組織人としてというより、人として組織を率いるという人間環境が出来上がってきているのでしょうか。
逆に、その方が我々も安心してリーダーシップが発揮できると思いますね。
投稿: てっちゃん | 2015年11月21日 (土) 07時52分
特勤者比率が高まる中パートさんとの信頼関係が今後の店舗運営には大きなウエイトを占めるようになってきましたね。女性に嫌われたらもうアウト(笑)。社員に通じた抑圧強制的な運営は通じない。共感して一緒頑張れるチームワーク。店長に求められる資質も転換期にきているのでしょうね。
投稿: dadama | 2015年11月20日 (金) 22時12分