展開型
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
コーチング技術。
過去に何回か取り上げてきた話題。
http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2015/05/post-f127.html
店長として、部下とのコミュニケーションを上手く図りながら本人のやる気を引き出していくというコーチング技法。
コーチングの重要な技法に「問いかけ」がある。
相手の意見やアイデアを引き出す技法である。
この問いかけにも二つの技法があるらし。
限定型と展開型。
この、限定とか展開という表現は、文字通り問いかけられた側の回答が限定されてしまうような答えを求める問いなのか、その問いから本人の潜在意識にある考えや無い考えも含めて引き出そうというする手法かという違いである。
出来れば本人の言葉から色々なアイデアを引き出させたい。
だから、コーチングの技法が高まってくると展開型の問いかけが巧妙になってくるらしい。
例えば、
この業績は素晴らしいね。
これに対して、問われた方は、「はい、ありがとうございます。」
そう答えれば、そこでこのテーマの会話は終了してしまう。
もう少し突っ込んでみて、
この業績は何が原因か?。
この問いに対して、相手は、客数増が大きな要因です。
その回答までに、自分なりに色々な要素を検討しながら一番最適な回答を表現しようとする。徐々に展開型へ質問が移行しているのがわかる。
更には、
この業績の為にどんな工夫をした?。
ここまでくると、業績をどんな数値として捉え、その数値に対してのアプローチを求められてくる。
回答に詰まることも出てくるだろう。
結果として、相手が回答するのに窮する場面もあるかもしれない。
そんな沈黙の時間をどうすべきか。
助け舟を出してやる。
それは間違いであるらしい。
こんな場合には、その沈黙をこちらもじっと耐えることが大切なのだという。
30秒の沈黙。
この程度は余裕で待つことが大切なのだそうだ(笑)。
“相手がこのまま固まってしまったら”
大いにそんな不安に駆られてしまう。
が、しかし、それでもその沈黙をじっと耐えていると、相手はなんとか自分の頭の整理を終えて、とりあえず一つの自分なりの結論を表明してくるのだそうだ。
ここまで待つことが大切らしい。
そして、自分なりにひねり出した回答に対して、相当の頭の回転をさせているのだから、そこから先はどんどんと潜在意識の中にある自分の考えが言葉として出てくるらしい。
更には、潜在意識には無い自分のアイデアまで飛び出してくることもあるという。
それを引き出すのがコーチングの技法であるという。
時に、いろいろな会話の中から、今までに無い知恵の積み重ねの末に、お違いが思ってもみなかった意外な結論に導かれる時がある。
それが展開型の素晴らしい利点である。
このような展開型のコミュニケーションが次から次へと繰り返して発展していったら、どんなにか会話が面白くなるだろうに(笑)。
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コメント
かわらいさん、コメントありがとうございます。
私も、100%一方通行だと揶揄されております(笑)。
投稿: てっちゃん | 2015年11月 8日 (日) 23時34分
若手チーフと話していると、どうしても自分の中の答えを押し付けてしまいます。コーチングの技術を学ばねば。
投稿: かわらい | 2015年11月 8日 (日) 23時11分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
約束されない成功を夢みるよりも、失敗しても個々の成長につながるマネジメントが結果的に強さにつながっていくのだろうと思うのです。
その結末が現在の勝ち組、負け組を分けているような気がするのですが。
投稿: てっちゃん | 2015年11月 7日 (土) 00時24分
この前話題になった知識と知恵の相乗効果。この環境を発揮できる企業は強くなれるのでしょうね。本部主導が強くなると相手の意見やアイデア=個のばらつきをリスクとして捉えてしまう。チェーンストアオペレーションと個店力の共振点を求める事がこれからの成長には不可欠であると感じています。
投稿: dadama | 2015年11月 6日 (金) 23時21分