TPP合意
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
先日、TPPが合意した。
TPPの合意によって、我々スーパーはどう変わるのか。
まずは、TPPとは何か。
簡単に言うと、「輸出や輸入にかけていた関税などを取っ払い、物やサービスが国境を越えて自由に行き来できるようにすること。そしてその仕組みやルールを統一すること」。
物とサービスのグローバル化が進むということ。
TPPの対象は食品だけではなく、自動車や医療、雇用や投資・金融、薬や知的財産など、幅広い分野に渡るらしい。
消費者の方々は、食料品の輸入関税の撤廃によって、より割安に輸入食品が購入できるメリットは大きいと言えるだろう。
それによって、大手を中心に「輸入フェア」等の開催が頻発してきそうな気配ではある。
しかし、牛肉や豚肉の輸入関税に関しては年次毎に段階踏んでの撤廃であり、完全な撤廃では無さそうだ。
それでも、現在の関税と合わせた価格から比較すると関税は半分以下になる予定であり、大幅な価格安になることは将来的には間違いない。
しかし、それよりも、雇用や投資、知的財産などもTPPの対象となるから恐ろしい。
雇用の自由化。
“今でも自由化されているのではないか”
そんな印象を受けてしまうのだが、これはどういうことなのだろうか。
その部分に関しては別途協議らしいとのこと。
しかし、経済のグローバル化は我々の想像を超えたところで進行していくのだろう。
いずれ、多国籍の方と共に働く時代が来るのかもしれない。
そして、多国籍企業との出店競争になっていくのかもしれない。
我々スーパーマーケットも、より個店の従業員一人一人の知的財産の競争の時代に向かっていくのは明らかだ。
本部指示を受けての、受動的な売場作りから、より競争相手との競争原理に基づいた競争力のある売場作りが求められる時代となり、その為の従業員教育を必要とされる時代に突入していくことは明らかである。
それが、より安価な労働力との競争原理なのであろう。
また、外国資本の小売業との戦いへと連動していくことになるのだろう。
コストコのような個店との戦い。
しかし、逆にこれは高い集客力を誇る企業がお客様を連れてきてくれて、その集客力を利用して日々のスーパーマーケットとしての強みを生かした商売にて、販売力を高められる可能性はある。
しかしそれもすべて知恵のなせる技。
商売の知恵を蓄積していった小売のみが、グローバル化の中でも勝ち残っていくことになる。
そんな社会構造の変化が迫ってきている。
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コメント
かわらいさん、コメントありがとうございます。
人材獲得競争の方が結果的に早くやってくるような気がしますね(笑)。
投稿: てっちゃん | 2015年10月11日 (日) 19時41分
益々難解な世の中になりますね〜。価格競争にも人材獲得競争にも巻き込まれないように独自化の道を探らないと!
投稿: かわらい | 2015年10月10日 (土) 22時09分
神出鬼没さん、コメントありがとうございます。
TTP。
必ず誰かしらが、このネタでボケてくれると信じていました。
ありがとうございます(笑)。
投稿: てっちゃん | 2015年10月 8日 (木) 14時16分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
間違いなく、店長としての役割は多様化していくと思われます。
そして、店長同士の競争も激しくなっていくのでしょうね。
投稿: てっちゃん | 2015年10月 8日 (木) 13時00分
商品面だけでなく、オペレーションの
問題も大いに関わってくるTTP問題。
徹底的にパクるだけではラチがあきそうもない、
問題ですね。しなやかな思考で対応していきたいものです。
投稿: 神出鬼没 | 2015年10月 8日 (木) 08時48分
食品に関しては国産のブランドを確立して輸入食品との差別化を図る事で商品選択の幅を広げられる可能性もあるので国産品の消費のアピールを産地と共に取り組む事が益々重要になってきますね。安心・安全・拘りの追及が国産品には求められると思います。
一番のリスクは人の問題。TPPに関係なく集まらない(笑)。ある中型食品スーパーをMRした時に見た募集チラシは各部門合わせると35名の募集がありました。やや郡部の地域でしたが物理的に就労可能人口が集まらない。高齢化の波は団塊の世代がリタイヤする数年後に一気に全国を襲うのでしょう。嫌がおうでも高齢者、更には外国人労働者を受け入れざる得なくなり必然的にオペレーションの変化も考えて行かねばならない。PCセンター化もその備えでもあり現場の限られた人員での効率的オペレーションは不可欠になっていき店長の業務も更に多様化していくのでしょうね。
投稿: dadama | 2015年10月 8日 (木) 07時55分